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永代供養の問題点・リスク・トラブルとその対策とは?

時代の変化ともに人びとの関心を集めるようになってきた「永代供養」。「費用が安い」「お墓にまつわる負担を減らせる」など、多くのメリットがある一方で、さまざまな問題点やリスクもはらんでいます。それに気づかず、メリットばかりに目が向いていると、後々のトラブルの元になりかねません。

そうならないためにも、今回は見落としがちな、永代供養・永代供養墓の問題点やリスク、そして実際におこる可能性があるトラブルについてお伝えします。トラブルをおこさないための対策についても解説するので、ぜひチェックしてみてください。

この記事はこんな人にオススメ
  • 永代供養のメリットだけでなく、問題点・リスクについて知りたい
  • 永代供養で起こり得るトラブルを知っておきたい
  • トラブルを避けるための具体的な対策を知りたい

永代供養・永代供養墓の概要とそのメリット

最近になって、従来のお墓に代わるものとして注目されている「永代供養」や「永代供養墓」。

そもそも「永代供養」や「永代供養墓」とはどういったものなのか。概要と、どのようなメリットがあって注目されているのかについて解説します。

永代供養・永代供養墓とは?

永代供養・永代供養墓とは、料金を一式払えば、その後の供養・管理を寺院や霊園が永代にわたっておこなってくれる供養方法のこと。供養や管理における諸々のことを管理施設にお任せできるので、個人の負担を大きく減らすことができるのが特徴です。

時代や価値観の変化によって、永代供養が注目されるように

昨今の少子高齢化・人口流動化などの社会問題は、「お墓」の問題とも密接に関わっています。お墓を継ぐ人がいなくなってしまう地域や一人世帯の増加などによって、「お墓の継承問題」が浮上しやすくなってきているのです。

また、お墓に対する価値観の変化によって、「離檀したい」「子世代にお墓の負担を背負わせたくない」と考える親も増えるなど、社会や価値観の変化は、多くの人にとって無視できない「お墓問題」にも影響を与えています。

そんな中で、「永代供養」は人びとに注目されるようになってきたのです。

永代供養・永代供養墓のおもなメリット

永代供養の大きなメリットは、「管理面」「費用面」「精神面」の3点です。

管理・供養の一切を施設に任せることができる

永代供養は、一度費用を払えば、その後の管理・供養を施設に任せることができます。そのため定期的なお墓の掃除・修繕や、お盆や法要のたびにお墓に行く必要がありません。

「お墓の管理が負担になっている」「お墓参りのたびに遠方へ行くのがつらい」という悩みを抱えている方は、永代供養を選ぶことで重荷を下ろすことができます。

従来のお墓に比べて費用が安い

永代供養は従来のお墓に比べて、費用を安く抑えられます。

永代供養墓でもっとも費用が安いのは「合祀型」と呼ばれるタイプで、相場は10万円前後。永代供養プランつきの納骨堂でも、安ければ20万円程度で利用できます。

費用を安く抑えられる理由は、永代供養は一つずつのスペースが小さく、多くの場合墓石を建てる必要がないからです。もちろん例外的なケースもありますが、従来のお墓より費用を安い傾向があるのは間違いありません。

宗旨を問わず、檀家にならなくても利用できることが多い

永代供養をおこなっている施設の中には、「宗旨(宗教・宗派)不問」のところが多いです。故人の宗教・宗派には関係なく、永代供養を利用できるため、たとえば自分は先祖と違う宗派の墓に入りたいという時に永代供養を選ぶこともできます。

また、檀家にならなくても利用ができる場合が多いのも特徴です。檀家制度に負担を感じていた方、あるいは疑問を抱いていた方は、永代供養を選ぶことで精神的にも楽になります。

これらのメリットがあてはまらない場合もある

これらのポイントはあくまで「永代供養にはこういった傾向が強い」というものです。

運営する寺院や霊園によって、これらの点があてはまらないケースもあるため、あまり確認しないまま「ほかの永代供養と同じシステムだろう」と契約してしまうと、落とし穴にはまってしまうこともあります。

そうならないためにも、問題点やリスクについてもしっかりと確認する必要があります。

永代供養・永代供養墓にまつわる問題点・リスク

永代供養には無視できない問題点やリスクもあります。ポイントごとに注意点を確認していくので、参考にしてみてください。

「永代=永久・永遠」というわけではない

永代供養は故人のご遺骨を永代にわたって管理・供養してもらえる供養方法です。ただし、この「永代にわたって」という言葉は、決して「永遠・永久」を意味するものではありません。あくまで、「長い年月」を意味するものです。

たとえば寺院・霊園が閉鎖してしまった場合には、供養・管理の継続が難しくなることがあります。逆に、寺院・霊園が存続する限りは、その永続性をもって供養・管理は続けられていくということです。

一度合祀されてしまうと、分骨・改葬が不可能になる

永代供養においてもっとも注意しなければならないのが、こちらのポイント。すなわち、「ご遺骨が一度合祀されると、二度と取り出すことができないため、分骨や改葬がおこなえなくなる」という点です。

「合祀」とは、故人のご遺骨を共同スペースに埋葬することです。

合祀されると、故人のご遺骨とほかのご遺骨が一緒になってしまうので、後になって故人のご遺骨だけを取り出すことはできません。つまり、合祀後に事情が変わって、分骨や改葬の必要が出てきたとしても、それに対応することは困難だということです。

ただ、合祀されたからといって供養がそこで終わるわけではなく、その後も合祀墓という形で手厚く供養・管理が続けられます。

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普通のお墓と同じ感覚・ルールでお参りできない

最近注目されている永代供養墓のひとつに「納骨堂」があります。
永代供養墓や永代供養プランつきの納骨堂は、屋内で参拝できるタイプや、専用スペースで故人のご遺骨のみと向き合えるタイプもあって、多くのメリットを享受できることがあります。

しかし、多くの場合、従来のお墓とは見た目もお参り方法も異なります。そのため、「普通のお墓参り」と同じ感覚では参拝することができません。たとえば骨壷が並ぶ様子や機械的なシステムに対して、強い違和感を覚えることがあります。

お供えやお線香をあげることができない

永代供養墓の中には、お供え物のスペースが十分に確保されていないところも多くあります。たとえば、個別にお供え物を置くことができず、大きな供物台にしかお供えができないケースも。とくに屋内の場合は火気厳禁で、ろうそくやお線香がお供えできない場合もあります。

もちろん、施設によっては、故人ごとにお供え物が置けるようなところもあります。納骨の後に個別にお供え物がしたい、お線香を焚いて故人を偲びたいという場合は、そういった管理施設を探してみることをおすすめします。

例外・永代供養墓でお墓を建てるタイプ

永代供養墓の中には、個人でお墓を建てるタイプもあります。このタイプは、ほかの永代供養墓と比べて費用は割高ですが、従来のお墓参りと同じ感覚でお参りができるという特徴があります。

実際の供養方法が信仰と異なる場合がある

永代供養をおこなっている施設では、「宗教・宗派」や「檀家かどうか」を問わないところが多く、誰でも利用できるのが大きなメリットです。また、施設の中には、キリスト教や神道を信仰されている方を受け入れてくれるところもあります。

しかし、申し込みは宗派を問わないものの、供養方法については「その施設の宗教・宗派に則る」ことが多いです。納骨後した後に気づいても遅いので、事前確認を怠らないようにしてください。

檀家になる必要性や、宗旨を変える必要性が出てくることも

上記で「宗旨や檀家かどうかに関係なく利用できる」とお伝えしましたが、なかにはそれにあてはまらない施設もあります。

たとえば、寺院が経営する永代供養墓の中には、檀家になる必要や、その寺院の宗教・宗派に帰依する必要があるところがあります。この点も見逃していると後で困ったことになるかもしれないので、十分に注意してください。

寺院や霊園が倒産・閉鎖してしまうリスク

前述しましたが、「永代にわたり」供養・管理をおこなってくれるといっても、管理施設そのものが閉鎖してしまった場合には、管理・供養の継続が難しくなることがあります。

寺院であれ、霊園であれ、管理者は法人です。つまり、経営の悪化によって、最悪の場合には倒産してしまうリスクがあるということ。経営主体が替わって管理が維持される場合でも、体制変更によって契約内容に変化が出る可能性もあります。

そのため、「永代供養をおこなっている管理施設の経営状態」については、しっかりとチェックする必要があります。

永代供養・永代供養墓でおこるトラブル【家族・親族編】

ここからは、永代供養・永代供養墓を選んだ時に、具体的にどんなトラブルがおこる可能性があるのかを詳しく見ていきます。

まずはよく聞かれるのは、家族や親戚間のトラブルです。

よく検討せず、安易に永代供養の申し込みをしてしまうと、後々、家族や親族の関係性に亀裂を入れてしまうことにもなりかねないので、とくに注意が必要です。

価値観の違いからおこるトラブル

個々で管理されるタイプの永代供養墓であっても区域は小さく、納骨堂タイプにおいては機械的な納骨・供養方法に違和感を覚える人もいます。

また、ご遺骨は一定期間を経た後に合祀されてしまうことがほとんどです。故人がほかのご遺骨と一緒に納骨されることを受け入れられない方がいたとしてもおかしくありません。こうした価値観の違いから、家族間・親族間で「話がうまくまとまらない」ということがおこります。

すでにあるお墓を永代供養にする時の問題点

すでにあるお墓を永代供養墓にする場合、それまでのお墓を閉じる(墓じまい(改葬)する)ことになります。すでにあるお墓の場合、故人の家族や親族、あるいは知人・友人などにとって大切な場所です。とくにそのお墓で眠られている人数が多ければ多いほど、縁がある人は多くなります。

万が一誰の同意も得ずに、個人の判断で勝手に永代供養の手続きをしてしまうと、親族一同に絶縁されてしまったというトラブルに発展しかねません。

また、「資料請求や施設見学だけならば問題ないだろう」と行動に移してしまう場合でも、注意する必要があります。それだけの行動でも、家族や親族の目には「具体的な行動に移している」と映りかねません。「勝手なことをして」と、反感を買ってしまう可能性があります。

生前契約に関するトラブル

永代供養をおこなう施設の中には、生前契約がおこなえるところも多くあります。
本人が納得して永代供養墓を選ぶことができ、お墓に関する心配事を生前に解消しておけるなど、メリットも多数あるのですが、注意しなければならないことがあります。

実際に本人が生前契約をして、永代供養料を払っていたとしましょう。その際に領収書や証明書などの書類をもらいますが、それらが何らかの事情で見つからなくなってしまうことがあります。具体的には、「本人が書類を紛失した」「保管していたが、ご遺族の手に渡らなかった」というケースが挙げられます。

こうした場合に、寺院や霊園など、管理施設側とトラブルになることがあります。

また、本人が周囲に契約のことを伝えなかったために、申し込みをしていたことを誰も知らなかったという事態もおこり得ます。この場合、生前の申し込み自体が無意味になってしまうこともあるので、十分に注意が必要です。

永代供養・永代供養墓でおこるトラブル【サービス編】

永代供養や永代供養墓のサービス(管理・供養方法)については、寺院や霊園によってさまざまです。確認漏れにより、思わぬリスクを抱えることになるため、確認を怠らないようにしてください。

永代供養の「期間」に関するトラブル

永代供養は、「ご遺骨を初めから合祀するタイプ」と「骨壺を安置するタイプ」の2つに大別することができます。

後者の「骨壺安置タイプ」では、「骨壺を個別に安置する期間」が設定されていることがほとんどです。つまり、その期間中は故人のご遺骨がほかのご遺骨と一緒になることはなく、個別に安置してもらえるということ。

そして、一定の期間を経た後は、骨壺の中のご遺骨を取り出して合祀スペースに移します。何度かお伝えしていますが、このように、たとえ「骨壺を個別に安置するタイプ」であっても、永代供養の場合は一定期間を経た後は合祀されてしまうことがほとんどです。

そして、合祀されるまでの期間は施設によってさまざまで、3回忌とするところもあれば、17回忌といったところもあります。
「合祀されることは知っていたが、こんなに短いとは思わなかった。3回忌では気持ちの整理がまだ追いついていない」と感じる人もいるため、「どれくらいの期間、ご遺骨を個別に管理してくれるのか」という点は、しっかりと確認することが大事です。

「個別安置期間中に分骨・改葬ができるか」についても、確認が必要

ご遺骨を個別に安置してくれる場合でも、期間中に分骨・改葬に応じてくれるかどうかは、施設によって異なります。「合祀されるまでの期間内なら分骨や改葬に応じてくれると思っていたら、違っていた」ということにならないように注意が必要です。

もちろん、契約期間内に分骨・改葬に応じてくれるような施設もあります。選択肢を残しておきたい場合は「期間内に分骨・改葬に応じてくれるか」という点にも着目して、永代供養墓を選んでください。

施設の中には個別期間を延長できるところも

永代供養の施設の中には、費用を追加で支払うことで、ご遺骨の個別安置期間を延長できるところがあります。納骨後に事情が変わる可能性を考えて、選択肢を残しておきたい場合は、そういった施設を探してみるのもおすすめです。

期間の延長に関しては、「5年を一単位として延長可能」「1年単位で延長可能」など、さまざまなケースがあります。もちろん期間の延長分だけ追加で費用はかかりますが、安心感が得られるのはメリットです。

こうした考えをお持ちの方は、個別安置期間の延長が可能な施設を探してみてください。

永代供養・永代供養墓でおこるトラブル【料金編】

永代供養では、契約・金銭トラブルが発生することがあります。

とくに多いのが、「永代供養料」にどの料金が含まれているのかの確認漏れによるトラブルと、契約業者から高額の費用を請求されるケースです。

「永代供養料」に関する問題点

「永代供養料」はご遺骨を永代にわたって管理・供養してもらうための料金です。

そこには一般的に、以下の料金が一式で含まれます。

ただし、以下のものは別途必要になることが多いです。

施設によっては、「永代供養料」に刻字料や納骨供養料が含まれていないケースもあります。かならず「永代供養料」にはなにが含まれるのか、その後なにに費用がかかる可能性があるのかを確認のうえ契約をしないと、金銭トラブルに発展する可能性が高いです。

思ったよりも費用がかかってしまうケース

永代供養の料金は、種類によって大きく異なります。一番安い「合祀型」だと費用は10万円前後ですが、永代供養つきの納骨堂や個人墓を建てるタイプでは、それよりも多くの費用がかかることがあります。

また、施設が目安として提示している金額は、たいてい「一霊あたりの料金」です。つまり、永代供養に入る人数が多くなれば、それだけ費用が高くなります。この点も、思い違いがおこりやすいポイントです。

さらに、納骨堂など屋内型の永代供養では、建て替えや改葬で別途費用がかかってくることがあります。この点も、契約の際にしっかりと確認しておいてください。

永代供養・永代供養墓でおこるトラブル【お墓編】

新しくお墓を建てようとする人は問題ありませんが、すでに持っているお墓を永代供養に切り替える場合には「墓じまい」が必要になってきます。この際にも注意すべきポイントがあります。

墓じまい(改葬)の手続きには手間がかかる

墓じまい(改葬)には必要な書類が多く、手続きに手間がかかります。「改葬許可証」や「埋葬証明書」など、いくつもの書類を扱う必要があって、意外なほど労力・時間がかかるものなのです。

また、墓じまいは石材店が担当するのが一般的ですが、費用相場がわかりにくく、墓じまいの適切な金額を把握するのに苦労することも。たとえば、重機が入りにくい場所にお墓がある場合、撤去に手間がかかるため、金額が高くなる傾向があります。状況次第で料金が変わってくるため、相場がわかりにくいという問題点があります。

このようなことがあるため、墓じまいに必要な手続きや費用については、事前にしっかりと調べることが大事です。

高額の離檀料を請求されるケースも

墓じまいをするためには、「お墓」の撤去のほかに、「寺院」との付き合いをやめる必要もあります。つまり、「檀家であることをやめる」ということです。その時に「離檀料」を払うことになるのですが、ここでもトラブルがおこることがあります。

檀家の減少は経営悪化につながることがあるため、寺院にとっては見過ごせない問題です。そのため、離檀をさせないために、寺院が高額な離檀料を請求してくることがあります。離檀料の金額は寺院が自由に決めることができるため、場合によっては法外な金額を提示される可能性もゼロではありません。

離檀料は基本的に「いままでお世話になったお礼」として支払うものですから、その金額も常識の範囲内であるべきです。そのため、明らかに常識に反するような金額を支払う必要はありません。もしも法外な金額を請求された場合は、こちらが払える常識的な値段を提示し、寺院側と交渉することが大切です。

トラブルを避けるための具体的な対策

家族・親族とは事前にしっかりと話し合う

自分だけでなく、親や祖父母のご遺骨も永代供養に切り替えようという場合は、事前に関係者とよく話し合う必要があります。そのようにして関係者から了承を得てから、永代供養の手続きに進むことが大事です。

その場合の流れは以下のようになります。

1. 関係者の意向を確認する

まず、今のお墓に保管しているご遺骨の関係者に、「お墓」についてどのような意向を持っているかを確認します。

2.「永代供養にしてもいいか」を話し合う

おもな関係者の意向が確認できたら、関係者を集めて話し合いをおこないます。永代供養について自分で調べたことについても、説明をおこないましょう。

初めに、永代供養墓にすることについての確認を取ります。もしも反対する人がいる場合は落ち着いてその意見を聞き、じっくりと話し合って、最終的な結論を出すことが大事です。この際に間違っても無理に押し通そうとしてはいけません。関係性に亀裂を生じさせないためにも、お互いの意見を尊重する姿勢が大事になってきます。

3.「費用」について話し合う

次に、永代供養の「費用面」についての話し合いをおこないます。「永代供養料などの費用はどのように捻出するか」「費用の負担割合はどうするか」といった点について、事前に決めておくのです。

以上の点は、永代供養の施設見学に行くなど、実際に行動をおこす前に取り決めておくことが大事です。そうすることで、後々になって関係者との間で軋轢がおこることを避けられます。

自分のみが永代供養に入る場合でも、対策が必要

もしも「自分が入る永代供養墓を契約した」という場合でも、家族や親族、知人などにそのことを伝えておくことは大事です。なぜなら、自分が亡くなった後のことを託されるのは、その中にいる誰かです。

また、永代供養に関係する書類の保管場所や連絡先などは、しっかりと整理し、書類の保管場所については、あらかじめ親しい人に伝えておく必要があります。「申し込んだ本人(故人)以外、書類がどこにあるのかわからない」となってしまうと、最悪の場合、申し込んだ事実そのものが消えてしまうこともあるため注意してください。

永代供養・永代供養墓についてよく知る

永代供養の「期間」や「費用」に関するトラブルの多くは、申込者が永代供養についてよく知らないことでおこります。たとえば、「永代=永遠だと思っていたら、違っていた」「費用が思っていたよりも高かった」といったトラブルは、その典型例です。

逆にいえば、永代供養について正しい知識を得ることで、トラブルを未然に防ぐことができるということです。永代供養・永代供養墓については、以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

永代供養墓の種類について知る

永代供養・永代供養墓の種類についてよく知ることも、勘違い・見当違いのトラブルを減らすことにつながります。永代供養にはさまざまな種類があって、供養・管理の方法やお参りの仕方、費用などはそれぞれ異なります。

それぞれの特徴や費用の相場がわかれば、自分に合った永代供養の種類もイメージしやすくなります。永代供養の種類については、以下の記事で詳しく解説しているので、一度目を通してみることをおすすめします。

詐欺に注意する

悲しい話ですが、世の中では高齢者を狙った詐欺が横行しています。それは、永代供養に関しても同じこと。永代供養の業者の中には、詐欺をおこなう悪質なグループがいることも、頭に入れておかなければいけません。

初めは安い料金を設定しておき、後になって管理費の名目で不当な金額を請求してくるなど、狡猾な手段を用いる業者も存在します。詐欺に遭わないためにも、「管理者の情報をしっかり調べる」「実際に施設見学に行ってみる」など、具体的な対策をとって、本当に信頼できる相手かどうかを見極めることが大事です。

まとめ

最近注目が集まっている永代供養には、たくさんのメリットがある一方で、注意しないと思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もはらんでいます。トラブルを避けるためには、永代供養のメリットだけでなく、デメリットや問題点、リスクについてもしっかり知ることが大切です。

また、事前に具体的な対策を取ることでも、トラブルを未然に防ぎやすくなります。とくに気をつけたいのが、「永代供養について家族・親族とよく話し合う」というポイント。関係者が集まった際には、反対意見に耳をかたむけ、お互いの意見を尊重し、じっくりと話し合いをおこなうことが大事です。

後々のトラブルを避けるためにも、永代供養に関する情報を仕入れ、できる限りの対策をとっておきましょう。

永代供養の問題点についてよくある質問

永代供養のリスクは?

永代供養には、永久・永遠というわけではない、一度合祀されてしまうと分骨・改葬が不可能になる、普通のお墓と同じ感覚・ルールでお参りできない、実際の供養方法が信仰と異なる場合がある、寺院や霊園が倒産・閉鎖してしまうといったリスクがあります。

永代供養のトラブルを避ける方法は?

永代供養で起こるトラブルを避ける方法は、家族・親族と事前にしっかりと話し合う、家族や親族に永代供養を契約したことを伝える、永代供養・永代供養墓について知る、永代供養墓の種類について知る、詐欺に注意することです。

永代供養にかかる費用の内訳は?

永代供養の費用はご遺骨を永代にわたって管理・供養してもらうための料金で、永代供養料、僧侶へのお布施として納骨供養料、納骨者のお名前を墓誌やプレートに刻む刻字料、合祀墓に移されるまでの管理費がかかります。

永代供養は何年してくれる?

永代供養は、合祀されるまでの期間によって3回忌とするところもあれば、17回忌といったところもあります。合祀されるまでの期間は施設によってさまざまです。。

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