「遺品供養はした方がいいの?」
「遺品の供養ってどうやればいいの?」
とお問い合わせが多くあります。
大切な人が亡くなった後、行わなければならないことのひとつとして、遺品整理があります。
遺品整理をしていると、残しておきたいものもあれば、もう誰も使わないだろうな・・・というものも出てきますね。
でも故人が大切にしていたものなので、捨てるのは気が引けるでしょう。そこで利用されているのが、遺品供養サービスです。今回は、遺品供養についてまとめてみました。
遺品供養とは、故人が持っていたモノのに宿っているとされる故人の想いや魂を抜いてもらうということです。魂を抜いてもらった後は、遺品を焼却する方法が一般的な供養のやり方になっています。
遺品供養を行うことで、少しでもその辛さ、怖さを和らげるというような意味もあるのです。
つまり、故人に安らかに眠ってもらえるようにお祈りしながら、遺品も供養するのですね。
供養してもらうことで、遺品を捨ててしまったというような気持ちも軽くなることから、家族の精神的な負担も軽くできると言われています。
特に下記のようなモノは、遺品供養が行われることが多いです。
これらのモノは、遺品整理している中でも、特にそのまま捨てにくいモノではないでしょうか。
故人が本当に居なくなってしまったのだということを、改めて感じてしまい、悲しくて捨てられない、捨てるのが怖いという声もあります。
遺品供養をすることで、処分したというのではなく、故人と一緒に見送ったという感じがするので行う方は多くなっています。
遺品供養は、なかなか捨てにくいモノがある場合に行うと良いと言われているのですが、実は必ず行わなければならないというわけではありません。
遺品整理をしていて、捨てることに悩んだ場合、遺品供養がおすすめという説は沢山あるのですが、モノに魂が宿るというのは、実際にところ本当かどうか分からないのです。
宗教や宗派によって考え方は違うため、遺品供養をしないという考えが悪いわけではありません。
遺品供養をしないで本当に大丈夫なの?という不安も残るかもしれませんね。
遺品供養を行わない場合、どうなるのでしょうか?
実は、直接問題があることはなく、しなくても大丈夫です。ただ、多くの人は、遺品供養をしたいと思うものです。
なぜなら、遺品を捨てるということが、故人に対しての気持ちとリンクしてしまうからなのですね。故人イコール遺品ということです。
そのため、捨ててしまうとたたりがあるのでは?とか罰があたるのでは?という不安から、遺品供養をされる人もいます。また、故人への感謝の気持ちとして遺品供養される人もいます。
理由はそれぞれですが、やはり共通しているのは、故人が大切にしていたものや、故人の想いが詰まっているものは、できるだけ捨てたくないということでしょう。
魂が宿っているのかどうかは別として、やはりゴミとしてそのまま捨てるのは、気が引けてしまうのです。
遺品供養をする場合、どのように依頼すれば良いのでしょうか。いくつか方法があるので、ご紹介します。
遺品整理や遺品の片付けを手伝ってくれる専門業者があります。
できれば遺品整理の実績が多い業者にお願いしましょう。
家族だけで整理できないくらい沢山の遺品がある場合など、供養できるモノとそうでないモノに綺麗に分けてもらうことができます。
遺品の数がそこまで多くない場合は、遺品整理業者に依頼しなくても、家族だけで整理できますね。
しかし、遺品供養は自分達で行うことができません。そこで、お焚き上げ業者に依頼しましょう。
供養してもらうモノを箱に入れて郵送すれば、お焚き上げ業者が供養の手配をしてくれます。
忙しい人も利用しやすいサービスです。
遺品供養を行っている神社に直接持って行くという方法もあります。
持ち込みできる時間がある人や、郵送サービスに不安を感じる場合は、近くで遺品供養を行っているか調べてみるとよいでしょう。
神社や寺院で行われている遺品供養では、合同供養と個別供養があります。
合同の場合は、他の人の遺品と一緒に供養されるのですが、もし個別にしてもらいたいなら、事前に連絡しておきましょう。
遺品供養を自宅で行ってもらうという方法もあります。
お焚き上げに関しては、火を使うので難しいですが、魂抜きは自宅で可能です。
重たいモノの場合や、すぐに持って行けないモノの場合は、部屋で供養してもらってから処分するという方法でもよいでしょう。
遺品供養をする場合、どのようなモノを遺品供養すればよいのか悩みますね。以下の2つに分けます。
全てのモノをする必要はないので、供養するモノと供養しなくてもよいモノについてしっておきましょう。
供養したほうが良いとされているモノは、故人が大切に使っていたモノです。
大切にしていたモノ、よく使っていたモノは、気持ちが残っていると言われているので、供養の対象となります。
しかし、お焚き上げができないモノ(燃やすことで有害物質が発生するモノや燃やせないモノ)もありますので、その場合は、魂抜きだけでもしてもらうとよいでしょう。
・人形
・写真
・食器
・故人の作品
・衣類
・故人の趣味のモノ
・寝具
・仏壇
・仏具
・神棚
・位牌
ただし、この中で形見として残しておきたいものがあれば、そのまま残していても構いません。
また、故人から形見にしてほしいと言われていたものがあるなら、それは残しておきましょう。
遺品供養したほうがいいとされているモノ以外であれば、供養をしなくてもよいです。
遺品供養は、故人との思い出が感じられるものであれば、やっておきたいという人が多いので、供養しないモノのほうが少なくなってしまう場合もあります。
供養するモノとしないものは、ご自身の気持ちで決めてください。
しかし、どうしても決められない・・・分からないというような場合は、遺品整理業者に手伝ってもらい、供養するモノとしないモノを分けてしまうのもひとつの方法でしょう。
遺品供養をする場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。
持ち込み、家まで取りに来てもらう、郵送するという3つの方法について、費用相場をまとめてみました。
神社やお寺などに持って行き、遺品を供養してもらう場合は、合同供養なのか、個別供養なのかで費用が変わってきます。
目安なので、供養するモノの量や大きさにもよりますし、どこで供養してもらうのかによっても、費用が変わってきます。
重たいモノや、送ることが難しいモノの場合、家まで来てもらって供養することになります。
自宅まで来てもらうので、遠方になればなるほど、出張費用が掛かってしまうケースもあるでしょう。
供養してもらう費用以外に、出張費がかからないかどうか事前に確認してください。
郵送してお焚き上げしてもらう場合は、持ち込みで供養してもらう場合の費用に追加して、送料が発生します。
量が多いほど、配送料もかかってしまうので、できるだけひと箱にまとめたり、重たいものは、除外するなど仕分けする必要があるでしょう。
半分は持ち込んで、半分は郵送するというような方法もあります。
人形やぬいぐるみの供養は、神社やお寺によって、供養祭を開催していることがあります。
年に数回行われていることが多く、その時期にお願いすることで比較的安い価格で供養してもらうことができるので、それまで保管しておくというのもひとつの方法です。
人形供養は、合同で行われるものなので、個別に供養してもらいたい場合は、他の方法を利用しましょう。
人形供養の場合は、郵送または持参しての依頼となります。
遺品供養を依頼することがどうしても難しいというような場合、どのようにすれば良いのでしょうか。
供養するモノの数があまりにも少ない場合も、遺品供養を申し込みはちょっと・・・ということもあるでしょう。そのような場合には、自分で供養されてみてください。
ご自身で行える供養方法というものがあります。
本当に供養できているかどうかは分からないのですが、気持ちが少しでも楽になる方法として、ご紹介しておきますね。
自分で行う供養方法は、以下の方法です。
捨てる時は、他のゴミと混ぜないようにしてください。
感謝の気持ちをしっかり届けているので、ゴミにしても故人へ想いは伝わっているということで、この方法がおすすめされています。
故人との想い出が詰まった遺品をどのように処分したらいいのか、遺品供養についてご紹介しました。
繰り返しになりますが、遺品供養は必ずやらないといけないわけではありません。
故人の想いを感じながら、どんな選択をすればいいのか最適かご自身で決めてみましょう。
遺品整理中の方や、これから遺品整理をされる方は、参考にしてください。
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