お布施を包む袋は、不祝儀袋です。お布施は謝礼の意味合いがあるため、新札を包んでも問題はありません。また、不祝儀袋にお札を包む場合は、お札の肖像画を表にして上部にくるように入れます。
不祝儀袋で包んだあとは、不祝儀袋の表の上段中央部分に濃墨の筆ペンなどで「御布施」と記載します。裏書には差出人の名前、住所、電話番号、お布施の金額を記載します。お布施の金額は旧字体の漢数字が良いとされています。1万円のお布施を包んだ場合は、「金壱萬円」と記載します。
お墓がある場所の通路が狭く重機の侵入ができない場合は、墓石解体・撤去のために人数を増やすため、人件費がかかり墓じまいの費用が高額になるケースがあります。また、お墓が山奥にあり工事に手間がかかる場合や、1区画に墓碑が並んでいて複数の墓石を撤去する必要がある場合は、作業時間のコストがかかるため、高額になるケースもあります。
ほかにも、新しい供養先に墓石ごと移動させる場合は、運搬費がかかります。墓じまいをした場所から新しい供養先までの距離が長い、もしくは墓石が大きい場合は運搬費が高額になります。
栃木県における墓じまいの補助金
無縁墓になるとお墓の管理者や自治体が費用を負担して墓じまいをすることになるため、千葉県の市川市や群馬県の太田市では、補助金を出して無縁墓になる恐れがある人に向けて、「墓地使用料の一部返還」、墓地を更地にするための「原状回復費用の助成」をおこない無縁墓の増加を防止しています。
栃木県で補助金があるか、ないかについては、役所に確認する必要があります。
補助金は出なくても公営墓地であれば条件によって墓地の使用料を一部返還してもらえるケースもあります。
一度、墓地がある市町村役場に相談して利用できる制度が無いか確認してみることが大切です。
栃木県にある合祀の永代供養墓
墓じまいの費用をなるべく抑えるには、墓じまいをした後の遺骨の供養方法を合祀にすることです。
永代供養は、おもに合祀と個別の2種類の供養方法があります。
合祀とは、1つのお墓に他の方の遺骨と一緒に埋葬する方法です。墓石費用や年管理費がかからないお寺や霊園が多く、費用を安く抑えることが可能です。注意点として、遺骨を合祀した場合、あとから取り出すことができません。
個別は、骨壺に遺骨をいれたままお寺のお堂やお墓の中に入れて安置する方法です。ただし、個別で安置する場合は安置場所の区画使用料、年間管理費が発生するお寺や霊園が多いため、合祀よりも費用が高くなります。
栃木県の散骨業者
海洋散骨とは、散骨に指定されている海に遺骨を散布することです。
栃木県で海洋散骨を希望する場合は、下記の海洋散骨をおこなっている業者をご確認ください。墓じまいにのトラブルと解決方法
離壇トラブル
檀家になっているお寺に墓じまいをお伝えしたところ、数百万に及ぶ離檀料を請求されるといったトラブルがあります。都会よりも過疎化が進んでいる地方で多いトラブルです。
離檀されると、お寺にお布施やお墓の管理費が入らなくなります。そのため、お寺では将来入ってくるはずのお金を離檀料で補填をするため、高額な離檀料の支払いを檀家の方に求めるといった意図が考えられます。
高額な離檀料を請求された場合は、お寺の宗派の総本山や大本山、もしくは司法書士や弁護士に相談をすることが大切です。
ただし、注意点としてお寺によってはお墓を建てた際、取り交わした書面に離檀料が記載されている場合もあります。書面にサインをしている場合は、墓じまいをする際に書面に記載された離檀料を支払う必要があります。
石材店とのトラブル
石材店によって墓じまいの費用はことなります。そのため、墓じまいをしてもらったあとに安い石材店を見つけて後悔するといったケースは少なくありません。
墓じまいをする際は、石材店を一社に絞らずに複数からお見積もりをしてもらうことが大切です。
費用支払いにおけるトラブル
墓じまいの費用を家族や親戚で誰がいくらお金を出すのかといったトラブルが発生するケースがあります。
墓じまいはお墓の所有権がある祭祀承継者でなければ手続きをすることができないため、祭祀承継者が墓じまいの費用を出せない場合、家族や親戚に相談してお金を負担してもらうことになります。
墓じまいの費用の負担で家族や親戚と話し合いがまとまらない場合は、司法書士や弁護士に相談をすることが大切です。
また、祭祀承継者が墓じまいの費用を分割であればお支払いができる場合、お墓や仏具、葬儀などに対して利用できるメモリアルローンを使用する方法もあります。ただし、全てのメモリアルローンが墓じまいに利用できる訳では無いため注意してください。
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