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徳島県の永代供養・永代供養墓。葬儀の風習など

四国の南東に位置する徳島県。雄大な鳴門の渦潮を始め、秘境として名高い祖谷(いや)や清流として人気の吉野川といった、豊かな自然が大きな魅力。約400年を有する阿波踊りも有名ですね。

四国八十八カ所の巡礼もここ徳島県がスタート地点で、県内には弘法大師・空海が幼少時に過ごした寺院もあります。

そんな徳島県には、いったい何カ所の寺院があるかご存じですか。また、葬儀にはいったいどれくらいのお金がかかっているのでしょうか。ここでは、徳島県内にある寺院の数や葬儀1件あたりにかかる費用の平均、徳島県に今も残る葬儀のしきたりについて解説します。

また、近年、徳島県でも増えつつある永代供養や永代供養墓に関する情報と、徳島県内で永代供養をおこなっている施設もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること
  • 徳島県の葬儀の様子。昔から残るしきたり
  • 徳島県の寺院数や葬儀1件あたりの費用
  • 永代供養・永代供養墓の基礎知識と、徳島県で永代供養をおこなっている施設

徳島県の寺院の数。葬儀の様子

まずは徳島県内にある寺院の数と葬儀1件あたりの費用について、香川県、愛媛県、高知県の数字とともに見ていきます。

徳島県の寺院数

文化庁の「宗教年鑑 令和元年版」によると、日本全国にある76,930カ所の寺院のうち、徳島県内にある寺院の数は629カ所。全国47都道府県中第41位で、四国4県では第33位の愛媛県(1,079カ所)、第37位の香川県(873カ所)に継ぐ順位ということがわかりました。ちなみに、高知県は367カ所で第45位です。

徳島県の有名な寺院

徳島県は、四国八十八カ所霊場の「発心の道場」とされていて、第一番札所の「霊山寺」(鳴門市)から第二十三番札所の「薬王寺」(美波町)まで23カ所の霊場があります。

このうち、県庁所在地の徳島市には5カ所の霊場があって、第十三番札所の「大日寺」(徳島市)は、幸せを願って祈る「しあわせ観音」があることから、お遍路さんはもちろん観光客なども訪れています。

また、弘法大師・空海が幼少時に学問を学んだことからその名がつけられた「童学寺」(石井町)には、室町時代に作庭されたと伝わる池泉鑑賞式の庭園を始め、四国八十八カ所や四国別格霊場、西国三十三観音のお砂踏道場があって、こちらも一度は訪れたい寺院です。

徳島県の葬儀1件あたりの費用

経済産業省の「平成30年特定サービス産業実態調査」によると、徳島県の葬儀1件あたりの費用はおよそ86万円となります。
※「葬儀一式請負の年間売上高(百万円)/年間葬儀取扱件数(件)」で計算

先ほどご紹介した寺院の数と同じく、葬儀1件にかかる費用も四国4県中第3位。香川県(約102万円)と高知県(約100万円)が葬儀に費用をかけていて、徳島県と愛媛県(約83万円)が葬儀にあまりお金をかけない傾向にあるようです。

とはいえ、全国平均が約110万円なので、四国は全体的に葬儀にあまりお金がかかってないといえるのかもしれません。

徳島県の葬儀事情・しきたりの傾向

徳島県でも、西日本で多く見られる「茶碗割り」などの儀式が残っているほか、他県では見る機会のない徳島ならではの風習がいくつかあります。その一部をご紹介します。

通夜・葬儀を陰で支える「講組」

徳島県を始めとする四国では、「講組」と呼ばれる近隣組織がその地域の通夜や葬儀の運営を裏方としてサポートする習慣があります。

たとえば、県北東部に位置する佐那河内村では、男性が故人の親類縁者に死亡の連絡をしたり葬儀場の設営をしたり役場への死亡届を提出したりするなど、葬儀の一切を講組が取り仕切っていたそうです。また女性は、主に炊事を担当していました。現在は、仕出しを頼む家が多くなったようですが、それでは、ある地域では、葬式一切の段取りをおこなった上で火葬量や霊柩車代、タクシー代を講組が負担する行為が残っているようです。

通夜振る舞いにうどんを用意する

うどんといえばお隣の香川県をイメージする方も多いでしょうが、徳島県ではお通夜の際にきつねうどんや巻き寿司を振る舞う習慣があります。ちなみに滋賀県でも、通夜時にうどんを振る舞う習慣が根付いています。

副葬品に針、糸、はさみを入れる

徳島県では、納棺の際、副葬品に裁縫道具として針と糸とはさみを棺に入れる習慣がありました。ただ、この習慣は現在ではほとんど残っていないようです。

火葬場から戻った際に竹馬をまたぐ

徳島県の一部地域では、火葬場から戻ってきた際、塩を体に振りかけるとともに小さな竹馬をまたぐという他県ではあまり見られない風習があります。

徳島県でも広がりをみせる永代供養・永代供養墓

最近、さまざまなメディアで取り上げられている「永代供養」。一度は耳にしたことはありませんか?

実は今、都市部への人口流出や高齢化などが原因で、多くの家で「お墓を誰が継ぐのか」という問題が浮き彫りになっています。

そこで注目を集めているのが、故人の供養やお墓の管理の一切を寺院や霊園などにお任せできる永代供養です。具体的にどのようなものなのかを見ていきます。

永代供養・永代供養墓の概要

永代供養とは、一定の料金を支払うことで、故人の供養やお墓の管理の全てを寺院や霊園などにお願いできる仕組みを指します。ちなみに、永代供養をおこなうお墓のことを永代供養墓(えいたいくようぼ・えいたいくようばか)といいます。

永代供養・永代供養墓が注目を集める理由

永代供養が選ばれるのにはいくつか理由があります。ここでは、一般的なお墓にはない永代供養ならではの特徴について、いくつか挙げてみたいと思います。

メリット1:一般的なお墓よりも費用を抑えられる

永代供養墓は、他のご遺骨と一緒に埋葬する合祀墓のケースが多いため、墓石を新たに建てる必要がありません。そのため、必然的にお墓にかかる費用を安くできます。

また、一式の料金を支払えば、お墓の管理費やお布施などは払わなくても良いケースがほとんどです。そのため、一般的なお墓を新しく建てるケースに比べると費用をぐっと抑えられます。

もちろん、個人や家族単位で新しい永代供養墓を建てられる施設もあって、その場合は墓石代が必要です。また、永代供養の種類によっては、契約時に支払う料金とは別に年間管理費を求められることもあるので、事前に確認をしておくことをおすすめします。

メリット2:ご遺族の肉体的・精神的負担を減らすことができる

永代供養をお願いすることで、お墓の掃除やお参りなどを定期的におこなう義務から解放されます。もちろん、いつでも自由にお参りできるので、ご遺族はご自分たちのスケジュールに合わせて訪れることができます。また、檀家であれば寺院とのお付き合いも必要でしたが、永代供養を選択することで、その負担も減らすことが可能です。

メリット3:宗旨・宗派不問の施設が多い

永代供養の大きな特徴のひとつに、宗旨や宗派を問わない施設が多いことが挙げられます。霊園や公園墓地はもちろん、寺院であっても宗旨・宗派不問を掲げる寺院も数多くあって、檀家にならなくても永代供養をお願いできる点も人気を集める理由だといえます。

しかしながら、故人の供養については、その施設の宗教に則った形でおこなうのが一般的です。どのような形で供養をおこなうかは施設によって異なるので、情報収集の際にチェックをしておくと良いです。

メリット4:生前契約が可能

永代供養を受けつけている施設の中には、生前時であっても契約ができる施設もたくさんあります。本人が納得の上でお墓を決められるのも、安心感につながるようです。

また、生前契約をおこなうことで、その後の人生を心置きなく過ごせることも大きなメリット。最近では話題の「おひとり様」専用の永代供養墓も登場していて、今後も多様なニーズに合致した永代供養墓が増えることが予想されます。

以上、永代供養を選ぶ4つのメリットを挙げましたが、もちろん永代供養にもデメリットがいくつかあります。ご自分に合っているかをしっかりと見極めた上で永代供養を申し込むことを強くおすすめします。

永代供養の種類と徳島県で運営している施設

永代供養には、基本的な形式である「永代供養墓」のほかにも、「樹木葬」や「納骨堂」などの種類があります。それぞれの特徴と徳島県内を代表する寺院や霊園についてご紹介します。

永代供養墓

永代供養墓は屋外にあるお墓を指しているケースが多く、地面より上には部分にご遺骨を安置するスペースが、地面の下にはご遺骨を合祀するスペースに分かれています。また、ご遺骨を安置するスペースの側面には、故人の氏名などが刻まれた墓誌が設けられていることが多いです。

永代供養墓は、ご遺骨の安置方法によっても分けられることができ、大きく「合祀型」と「骨壺安置型」に分類できます。

合祀型は、ご遺骨をほかのご遺骨と一緒に埋葬する仕組みで、「骨壺安置型」は、ご遺骨を骨壺のまま安置する仕組みを指します。さらに骨壺安置型は、「集合安置型」と「個別安置型」に分けられます。詳しくは、下記記事にまとめているので、参考にしてください。

徳島県で永代供養墓を運営する施設

徳島県で永代供養をおこなっている霊園や寺院の中でアクセス面を重視したい方におすすめなのが、徳島飛行場すぐそばにある「空港霊園」(松茂町)です。徳島自動車道松茂スマートI.C.から車で約5分、神戸淡路鳴門自動車道の鳴門I.C.からも車で約9分の好立地にある霊園。日あたりが良く、バリアフリーに配慮された段差、勾配のない敷地内には、永代供養塔のほかにも永代供養付の一般墓や後ほどご説明する樹木葬も用意されていて、多彩なニーズに対応している霊園だといえます。

また、JR徳島駅から徒歩10分の場所にある「安住寺」(徳島市)にも、永代供養墓「陽周苑」を用意。こちらは真言宗大覚寺派の寺院ですが、宗旨・宗派は不問。納骨後の管理費が不要なほか、生前の申し込みにも対応しています。

樹木葬

「自然葬」とも呼ばれている「樹木葬」は、墓石の代わりに樹木を植栽し、それを墓標として故人を弔うお墓のこと。ご遺骨は多くの場合、樹木の根元に設けたスペースに納骨されて、お墓参りに訪れた方はシンボルツリーとなる樹木や花木に向かって手を合わせます。

最近では、草花で埋め尽くされたガーデニングスタイルの樹木葬も登場。自然志向の方を中心に注目を集めています。

厳密には、「樹木葬=永代供養墓」ではありませんが、永代供養プランが付いた樹木葬がほとんどのため、「樹木葬=永代供養墓のひとつ」という認識が定着しています。

徳島県を代表する樹木葬

自然が豊かな徳島県内には、樹木葬をおこなっている施設がいくつかあります。

たとえば、鳴門市にある「メモリアルパーク板東 花の霊苑」には、複数のご遺骨を埋葬できる樹木葬「そよ風」を用意。徳島県内屈指のスケールを誇る南向きの空間や四国八十八カ所第一番札所の霊山寺、阿波国一宮の「大麻比古神社」、「ドイツ館」といったお参り後の散策もおこなえるロケーションも特徴的。徳島県内などからのアクセスも良好です。

また、徳島市にある「伊賀霊園」にも、爽やかなオリーブの木の下で眠りに就くことができる樹木葬が設けられています。1区画に最大2名分のご遺骨を納めることができ、お1人目の納骨までは費用の負担はなし。申込者全員が揃ってから13年安置された後、霊園内にある「オリーブ霊廟」にて永代供養がおこなわれます。

納骨堂

永代供養墓は屋外にあることが多いですが、「納骨堂」は主に屋内にあるケースがほとんどです。納骨堂では多くの場合、骨壺を安置するためのスペースがそれぞれ分かれているため、故人をより身近に感じやすいというメリットがあります。

納骨堂は、大きく分けて、ロッカーのように区切られた壇にご遺骨を納める「ロッカー型」、上下2段に分けられた壇に、仏像や位牌と一緒にご遺骨を納める「霊廟(仏壇)型」、機会で運ばれたご遺骨と参拝スペースで向き合う「機械式納骨堂」、一般的な永代供養墓と同じスタイルの「合祀型」の4つに分類できます。

それぞれ費用が異なるほか、メリット・デメリットも異なります。納骨堂を考えている方は、どれが自分に合っているかを比較検討しておくことをおすすめします。

徳島県内を代表する納骨堂

徳島市にある「室内霊苑 QUON 久遠~ひかり~」は、幹線道路からすぐの好立地にある納骨堂。全天候型でお参り自由な点や、宗旨不問などさまざまなメリットがありますが、何より印象的なのが緑豊かでひかりに満ちた穏やかな佇まいの空間。お参りに訪れたご遺族の方々も、きっと清々しい気持ちで故人に対面できると思います。

また、2019年に開園した「観音聖陵 納骨堂」(徳島市)も、注目を集める納骨堂のひとつ。3階建ての建物の内部には霊廟型の納骨堂を設置。JR徳島駅から車で約10分、雄大な眉山のふもとに佇むロケーションも魅力的です。

徳島県の公営墓地の紹介

墓地には、寺院墓地や民営墓地のほか、都道府県や市区町村などの自治体がお墓の管理や運営をおこなう「公営墓地」もあります。公営墓地は、公的機関が運営しているため経営的に安定しているだけでなく、お墓にかかる費用を安く抑えられるのも大きなメリット。そのため、空き枠が出るとすぐに埋まることも多い傾向にあります。

公営墓地は墓地の管理のみをおこなうため、故人の供養はできません。しかしながら、複数のご遺骨を埋葬する「合葬式墓地」や樹木葬と似たスタイルの「樹林墓地」という施設があって、近年の永代供養への注目の高まりから、合葬式墓地や樹林墓地を新設する自治体も増えています。

徳島県の代表的な公営墓地

県庁所在地の徳島市には、徳島西火葬場の近くに「徳島市営不動中須墓地」が設けられています。また、徳島市と同じ県東部の鳴門市や県西部の阿波市、美馬市、県南部の小松島市などの自治体でも公営墓地がありますが、先述のような合葬式墓地や樹林墓地はまだ設けられていないようです。

しかしながら、今後お墓の後継者問題はさらに深刻化していくことが予想されるので、公営墓地の中にも合葬式墓地や樹林墓地、公営の納骨堂を新設する自治体が現れることが予想されます。気になる方は、メディアをチェックするなど、つねに新しい情報を仕入れておくことをおすすめします。

まとめ

寺院の数、葬儀1件あたりの費用がいずれも四国4県中3番目の徳島県。地域の人びとが葬儀をサポートする「講組」など昔ながらのしきたりが、一部地域では今でも残っているようです。そんな徳島県内にも、少しずつではありますが、永代供養墓や樹木葬、納骨堂を設ける施設が増えてきています。

もし気になる施設を見つけても、即決はせず異なる施設と比較検討の上、自分に合っているかを確認してください。また、ご家族の方々にも相談をして、お墓の将来についてみんなが納得できることが望ましいといえます。