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栃木県の永代供養・永代供養墓、葬儀の風習とは?

栃木県には、鬼怒川温泉や中禅寺湖、那須高原など、自然の豊かさを味わえる観光地が数多くあります。それにくわえて、日本初の国立公園・日光国立公園や世界遺産の日光東照宮、輪王寺、二荒山神社など、一度は足を運んでみたい名所も多く、農業・酪農も盛んな地域です。

そんな栃木県では、葬儀において地域特有の風習・しきたりが見られることが。「花籠振り」や「水まわし」などユニークな風習や、「隣組」や「百万遍」など昔ながらのしきたりが残っている地域もあります。

一体どのようなものなのか、ここでは栃木県の葬儀事情について紹介するとともに、最近注目を集めている「永代供養」についても取り上げます。永代供養の概要や種類、栃木県で永代供養を運営する施設について紹介するので、気になる方はぜひ参考にしてください。

この記事でわかること
  • 栃木県の葬儀の様子や今も残る風習
  • 栃木県の寺院数や葬儀1件あたりの費用
  • 永代供養・永代供養墓の概要と、栃木県で永代供養をおこなっている施設

栃木県の寺院数や葬儀のしきたり

茨城県、群馬県と同じく北関東に位置する栃木県は、宇都宮氏や鹿沼市などがある県央、足利市・栃木市などがある県南、日光市を中心とする県北という、3つの地域に分けられます。

そんな栃木県の葬儀では、昔ながらの風習・しきたりが見られることも。まずは栃木県の寺院数や葬儀費用の傾向性をほかの地域と比べながらチェックし、その後でおもな風習・しきたりをいくつか紹介します。

栃木県の寺院数

文化庁の「宗教年鑑 令和元年版」によると、栃木県の寺院数は992カ所で、全国35位にあたります。寺院数の全国平均が1,637カ所なので、その数字よりも下回っていることに。

ちなみに、近隣都道府県の寺院数を見てみると、茨城県は1,294カ所、群馬県は1,206カ所、埼玉県は2,263カ所、福島県は1,545カ所となっています。近隣の都道府県と比べても、栃木県の寺院数は少なめだといえますね。

栃木県の葬儀1件あたりの費用

経済産業省「特定サービス産業実態調査」によると、栃木県の葬儀1件あたりの費用は約164万円です。これはなんと、全国1位の数字にあたります。ちなみに、全国平均は約110万円です。
※「葬儀一式請負の年間売上高(百万円)/年間葬儀取扱件数(件)」で計算

全国2位の長野県は約151万円、全国3位の山梨県は約147万円なので、それらの地域と比べても費用が高い傾向にあります。

栃木県の葬儀事情・しきたりや風習

栃木県の各地域には、独特の風習・しきたりが残っているところもあります。その一部についてご紹介します。

花籠振り・水まわし・七日ざらしなどのユニークな風習

栃木の一部地域でおこなわれる葬儀の風習のうち、まずは他の地域ではあまり見られない独特なものをお伝えします。

花籠振り…色紙や紙で作った紙幣を籠に入れ、竹竿につけて振りまく風習です。これは出棺時におこなわれるもので、「故人を賑やかに送りたい」という思いから来ているようです。

水まわし…火葬場に故人が入る際、ご遺族が炉の前にコップに入った水を捧げるというもの。これは「故人が熱さで喉を渇かないように」との思いからおこなわれています。

七日ざらし…家の裏で故人の衣服を北向きに干し、つねに水で湿らせておく風習です。由来ははっきりとはしていませんが、一説には神道の「お清め」の性質を持っているといわれています。

香典にみられる「新生活」

栃木県の葬儀では、「新生活」と書かれた受付を見ることがあります。

「新生活」は戦後に群馬県を中心におこった「新生活運動」の名残で、冠婚葬祭の金銭的負担を減らすことを目的としたしきたり。賛同する参列者は「新生活」の受付に進み、それ以外の人は「一般」「会社関係」などと書かれた受付に進みます。

通常、香典は5,000円以上の金額になることが多く、香典返しも半額から3分の1程度が目安です。一方、「新生活」では香典を1,000円程度と小額ですませ、香典返しは辞退する形を取ります。これによって、施主・参列者双方の負担を軽減することが可能です。

隣組や百万遍など昔ながらの風習が残る地域も

栃木県には、昔ながらの地域組織である「隣組」が強い影響力を持っている地域があります。隣組は近隣で作る組織で、ゴミ出し・災害時の避難など、お互いに支え合う機能を持っています。

隣組の影響が強い地域では、独特の風習が見られることも。葬儀の際に隣組の人たちと故人の親族が一本の長い数珠を持ち、念仏を唱えながら横にまわしていく「百万遍(ひゃくまんべん)」という儀式もその一つ。これには「多くの人で念仏を唱えることで、功徳が何倍にもなる」という意味が込められているようです。

栃木県でも徐々に浸透。永代供養・永代供養墓について

最近注目を集めている「永代供養」という供養方法ですが、栃木県でも徐々に広がりをみせています。いったいどのようなものなのか。永代供養・永代供養墓の概要をお伝えします。

永代供養・永代供養墓の概要

永代供養とは、ご遺骨を納骨した後の供養・管理のほとんどを施設に任せられる供養方法です。費用は契約時に一式で払うことが多く、追加で費用が発生することはあまりありません。そして、永代供養をおこなうお墓のことを永代供養墓(えいたいくようぼ・えいたいくようばか)と呼びます。

供養・法要は春と秋のお彼岸や回忌法要など、節目ごとにしっかりとおこなってくれます。依頼すればご遺族側で法要をおこなうこともできますが、基本的には施設側が定められたタイミングでおこないます。そのため、ご遺族が寺院や霊園に足を運ぶ必要はありません。

また、基本的にお墓の掃除や修繕なども施設側がおこなうため、ご遺族はお参りしたい時に施設へ足を運び、手を合わせるだけで大丈夫です。

このように、永代供養は従来のお墓と比べて、利用者の負担がずっと少ないのが魅力です。もちろん、メリットばかりではなくデメリットもあるので、安易に永代供養を選ぶことはおすすめしません。しかし、永代供養にはさまざまな人の悩みを軽くしてくれる可能性があることも、また確かなことです。

永代供養の「永代」の意味と注意点

永代供養における「永代」とは「長い年月」をあらわす言葉です。つまり、永代供養とは「長い年月供養をおこなう」ことを示しますが、これはあくまで「運営施設が存続する限り」です。たとえば、永代供養を依頼した施設が倒産してしまう、お寺が廃寺になってしまう、といったことが起こった場合には、供養の継続が困難になることもあります。このような事態に陥ることは可能性としては低いものの、完全に「ない」と言い切れるものではありません。

そのため、永代供養を選ぶ際は、「その施設の経営が安定しているか」という点もしっかりとチェックすることをおすすめします。逆にいえば、信頼の置ける管理者が運営する永代供養先であれば、安心してご遺骨を預けられるということです。

永代供養料の料金に対する注意点

永代供養の費用は「永代供養料」として納めるのが一般的です。しかし、施設によっては永代供養の費用に、「永代使用料」という項目が含まれていることがあります。

それぞれの言葉の意味は、以下のとおりです。

永代供養料が「供養」に関わる費用であるのに対し、永代使用料は「土地の使用」に関わる費用になります。

永代供養の中でも「永代使用料」が発生するケースは、一部の「納骨堂」や「樹木葬」、そしてご遺骨を特定の区画へ個別に納骨するときなどに、多く見受けられます(納骨堂や樹木葬については、後述で説明します)。

料金については施設によって表記の仕方や、項目・サービス内容が異なります。そのため、一項目ずつ、どういったものなのか、そしてなぜ料金が必要なのかを確認の上、申し込みを進めることが大事となってきます。

永代供養の種類と栃木県で運営している施設

永代供養とひと口に言っても、ご遺骨の安置方法や外観などはさまざまです。ここでは、永代供養のおもな種類である永代供養墓、納骨堂、樹木葬の特徴を確認。それにくわえて、栃木県でそれらを運営する施設について紹介します。

永代供養墓

前述したとおり、永代供養をおこなうお墓のことを「永代供養墓」と呼びます。永代供養墓はご遺骨の安置スペース、参拝スペースが屋外にあることが多いです。そのため、「屋外型の永代供養」といわれることもあります。

また、永代供養墓の中にもさまざまな種類があって、それぞれご遺骨の安置方法や外観が異なります。

永代供養墓の中でも、「墓石安置型」以外は費用を安く抑えやすいのが魅力的となっています。とくに、ご遺骨を骨壺から取り出して共同スペースに埋葬する場合(合祀)は、費用総額が10万円前後ですむことが多いです。

一方、ご遺骨を骨壺のまま安置する場合は、それだけスペースや管理の手間がかかるため、ご遺骨を最初から合祀する場合に比べて費用は割高になります。

墓石安置形は骨壷のまま安置するだけではなく、個人ごとのスペースが広めで、さらに墓石を建てる費用もかかってくることもあるので、ほかに比べて費用が高くなりがちです。ただし、このタイプは一般的なお墓と似た形状であることから、永代供養に対する抵抗感を抱きにくいというメリットがあります。

栃木県で永代供養墓を運営する施設

佐野市の「佐野大仏 観音寺」の永代供養墓には、ご遺骨を個別に安置できるマンションタイプの「個別墓」と、初めからご遺骨を合祀する「合祀墓」があります。合祀墓には最初から入ることもできますが、三回忌・十三回忌まで個別に預かってもらうことも可能です。個別墓には1~4霊用まであって、収容するご遺骨の数によって値段は変わってきます。

JR水戸線「笠間駅」から車で10分の場所にある「安養寺」には、永代供養墓「みんなのお墓」があります。永代供養墓には「合祀型」と「骨壺安置型」があって、合祀型の費用は5万円とほかと比べて割安です。骨壺安置型の場合、個別安置期間は「十三回忌まで」と「三十三回忌まで」の2つから選べます。

足利市の「吉祥寺」には夫婦用の永代供養墓があります。こちらは骨壺で個別に安置されるタイプの永代供養墓です。ひとつの区画に2霊まで入ることができ、石塔が建てられて供養されます。夫婦用とありますが、家族での利用も可能。供養は毎月おこなわれるので、故人をしっかりと丁寧に供養してほしい方にはおすすめです。

樹木葬

樹木葬とは、樹木や草花を墓標として、その周囲にご遺骨を埋葬するお墓のことです。墓標となる植物は「シンボルツリー」と呼ばれ、金木犀・桜・バラなど施設によってさまざまなシンボルツリーが植えられています。また、なかにはガーデン風の区画や、ペットと一緒に入れる区画が用意されているところも。

なお、樹木葬には「里山型」と「霊園型(都市型)」という2つのタイプがあるので、それぞれの特徴を確認の上、選択してください。

栃木県で樹木葬を運営する施設

日光市にある「日光杉並木墓苑」は、ご遺骨を合祀するのではなく、個別に埋葬するタイプの樹木葬です。芝生の下にはパイプやコンクリートなどの人工物は埋設されておらず、ご遺骨は粉骨されることなく土に直接触れるように埋葬されます。苑内はバリアフリーで、常時管理人が巡回、清掃をしているので安心です。

同じく日光市にある「日光大室 樹木葬墓地」は、霊園型の樹木葬です。墓石は円形にデザインされていて、御影石のプレートには家名や家紋を入れることができます。ひとつの区画に骨壺のままなら2霊まで、骨壺からご遺骨を出して埋葬する場合は3霊まで埋葬可能。ちなみにこちらの施設には、永代供養墓もあります。

宇都宮市の「宇都宮 自然の杜樹木葬墓地」は、長林寺という寺院が管理する樹木葬です。この施設の特徴は、個別安置の期間が長いこと。ひとつの区画に1霊~3霊まで埋葬することができ、個別に50年間安置できます。比較的長い期間、骨壺のまま安置してもらえるので、「合祀までの時間を長くとりたい」という希望を持っている方におすすめです。

納骨堂

納骨堂とは、建物内にご遺骨を安置するためのスペースを設け、そこで管理・供養をおこなう施設のことです。もともとは「一時的にご遺骨を安置するための場所」でしたが、最近は永代供養つきの納骨堂も増えてきました。

納骨堂にもさまざまなタイプがありますが、いずれにしても最大のメリットは「屋内で参拝できる」という点です。天候に左右されることなく、ゆっくりと故人と向き合えるので、ストレスなくお参りができます。

ただ、やはり一般のお墓とは印象が違うため、違和感を抱く方もいらっしゃるかもしれません。その点には十分に注意が必要です。

なお、栃木県で納骨堂を運営する施設はまだ少ないようですが、今後需要の高まりとともに増えていく可能性があります。

栃木県の公営墓地の紹介

永代供養のほとんどは民営の施設ですが、墓地の中には市区町村が運営する公営墓地があります。

そして、公営墓地の中には永代供養によく似た「合葬式墓地」というお墓があります。
合葬式墓地が永代供養と違う点は、ご遺骨の供養がおこなわれないこと。公営墓地にはそもそも供養という概念が存在しないため、ご遺骨の管理はされますが、供養はおこなわれないのです。

しかしその一方、合葬式墓地は費用を安く抑えやすく、経済的負担を軽くしたい方や、引き取り手のないご遺骨を抱えている方にとってはうってつけの施設となっています。

栃木県の代表的な公営墓地

宇都宮市の「東の杜公園」は、市が開発した都市計画墓園。この墓園には合葬墓があって、埋蔵規模は10,500体となっています。また、「短期納骨堂」や「長期納骨堂」という施設もあります(永代供養の納骨堂とは違うもの)。短期納骨堂の使用期間は最長で5年間。長期納骨堂には「10年」「20年」「30年」というプランがあって、期間満了後に再度申請することもできます。

小山市営の「墓園やすらぎの森」は、平成7年に開園された都市型公園墓地。芝生墓地と合葬式墓地があって、開園以来順次整備がおこなわれています(令和4年まで)。ご遺骨がある方・改葬希望の方の募集は随時受けつけ中で、ご遺骨を有しない方の募集は年1回おこなわれています。

河内郡上三川町にある「上三川霊園」は、のどかな地域に佇む公営霊園です。霊園内には合葬式墓地のほかに、普通墓地や芝生墓地があります。合葬式墓地の申し込み資格は、「一定範囲の親族の焼骨を所持している方」「自己の焼骨を埋蔵する場合、65歳以上で、分骨でない方」となっています。

まとめ

今回、栃木県では昔ながらの「隣組」という組織が強い影響力を持っている地域があることや、「花籠振り」「水まわし」など独特の風習が残っている地域があることがわかりました。とくに香典における「新生活」は地域によってはなじみ深い文化として親しまれていることも。

そんな栃木県においても、永代供養の施設は徐々に増えてきています。納骨堂を運営する施設はまだ少ないですが、永代供養墓や樹木葬を運営する施設は探しやすいでしょう。

とくに樹木葬の中には、栃木県の豊かな自然を味わえるような施設もあります。そちらは、自然志向の方や「大地に還りたい」という思いを抱く方にはぴったりです。気になる方は、栃木県の永代供養施設について詳しくチェックしてみてください。