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埼玉県の永代供養・永代供養墓、葬儀の風習

東京都の北部に位置し、首都圏の一角を成す埼玉県。県北部では農業が盛んで、ネギやホウレン草は全国2位、ブロッコリーは全国3位と、作物によっては全国屈指の産出額をほこるものも。そのほか、アニメ作品の舞台となった地域も多く「聖地巡礼」で訪れる方も増えていることや、新一万円札となる渋沢栄一の出生地としても注目を集めています。

そんな埼玉県では、どのような葬儀のしきたりや風習が残っているのか。寺院数、葬儀費用の目安と共にご紹介します。くわえて、近年注目を集めている永代供養についても触れていくので、気になっている方はご一読ください。

この記事でわかること
  • 埼玉県の葬儀の様子やお墓事情
  • 埼玉県の寺院数や葬儀1件あたりの費用
  • 永代供養・永代供養墓の基礎知識と、埼玉県で永代供養を運営している施設

埼玉県の葬儀の様子や全国比較の情報

人口726万人、全国最多の市を有する埼玉県。ベッドタウンというイメージも強いですが、国勢調査から埼玉県は昼夜間人口比率が全国で最も低いというデータから見てもわかるとおり、「埼玉県=ベッドタウン」という図式は公的データに基づいたものであることがわかります。

では、そんな埼玉県の寺院や葬儀は全国と比べるとどのような数値になっているのか。まずは、寺院数や葬儀1件あたりの費用について見ていきます。

埼玉県の寺院数

文化庁の「宗教年鑑 令和元年版」によれば、埼玉県の寺院数は2,263カ所で、これは全国13位の数字です。寺院数の全国平均が1,637カ所なので、埼玉県の寺院数はそれを上回っていることになります。

ちなみに、ほかの首都圏の都道府県は、東京都が2,874カ所で全国7位、神奈川県が1,893カ所で全国15位、千葉県が3,002カ所で全国6位。埼玉県の寺院数は全国的にみれば多い方ですが、首都圏の中ではそれほど多くないようです。

埼玉県の葬儀1件あたりの費用

経済産業省の「特定サービス産業実態調査」によると、埼玉県の葬儀1件あたりの費用は約119万円となっています。
※「葬儀一式請負の年間売上高(百万円)/年間葬儀取扱件数(件)」で計算

これは全国11位の数字で、全国平均の110万円を少しだけ上回っています。ちなみに、東京都の葬儀1件あたりの費用は約104万円、神奈川県は約121万円、千葉県は約118万円です。埼玉県は全国的にみても、首都圏の他都道府県と比べても、それほど葬儀の費用は高くないことがわかります。

埼玉県の葬儀事情・しきたりの傾向

「前火葬」の地域と「後火葬」の地域が混在している

埼玉県では葬儀において「前火葬」をおこなう地域と、「後火葬」をおこなう地域が混在しています。

「前火葬」とは葬儀や告別式の前に火葬をおこない、「後火葬」とは葬儀・告別式の後に火葬をおこなうことを指します。全国的にみても「前火葬」の方が珍しく、「後火葬」の方が一般的です。

「前火葬」場合、故人と顔を合わせてお別れできる最後のタイミングはお通夜になります。事前に確認しておかないと、故人の顔をみることなくお別れすることになってしまう可能性もあるので、十分に注意してください。

参列者が白装束の一部を身につける

埼玉県の一部地域には、「金剛杖」と呼ばれる風習が残っているところがあります。

この風習では、「金剛杖」という杖が参列者に配られ、さらに男性の参列者には「かんむり」と呼ばれる白い三角巾が、女性の参列者には「とも白髪」が配られます。それらを身につけると、まるで参列者全員が白装束を身にまとっているような姿に。

この風習には、「故人が三途の川を渡るまで、同じ格好で見送る」という意味があるようです。

紅白の水引をかけた「お見舞い」

秩父市の一部地域では、お通夜に紅白の水引をかけた香典袋を持参することがあります。これは通常の香典とは別にお渡しするもので、表書きには「お見舞い」と書くことが多いようです。

「紅白の水引」をかけるからといって、故人が亡くなったことをお祝いしているわけではありません。これには「故人が入院中に、お見舞いに行くことができなかった代わり」という意味があって、故人への感謝の気持ちを込めてお渡するといわれています。

メディアでも取り上げられる永代供養・永代供養墓とは

首都圏の都道府県でありながら、昔ながらの風習が残る埼玉県。そんな埼玉県でも、最近注目を集めている永代供養という供養方法が、徐々に広がりをみせているようです。

永代供養や永代供養墓の概要や、「永代供養に向いているのはどんな人なのか」というポイントについても解説するので、ぜひご一読ください。

永代供養・永代供養墓の概要

永代供養とは、契約時に料金一式を支払うことで、管理・供養のほとんどを施設側に任せられる供養方法のことです。そして、永代供養をおこなうお墓のことを「永代供養墓(えいたいくようぼ・えいだいくようばか)」と呼びます。

永代供養ではお墓周りの掃除や修繕にくわえ、節目ごとの法要も施設側に一任できます。生前契約が可能で、宗旨不問、費用を安く抑えやすいなどメリットも多く、「お墓の継承問題」が浮上しがちな現在の日本において、徐々に人びとの注目を集めるようになってきました。

永代供養に向いている人

たとえばどのような人が永代供養に向いているのか、一例とともにご紹介します。

お墓の後継ぎがいない人

永代供養は「承継者不要」で利用できます。つまり、お墓の後継ぎがいなくても契約を結べるため、「子や孫がいない」「親族の中に家のお墓を継いでくれる人がいない」といった方でも利用が可能です。また、永代供養であれば、お墓の面倒を見てくれる人がいなくても、管理・供養は施設側がおこなってくれるため、無縁仏にもなりません。

そのほか、引き取り手のないご遺骨を所有していて、どこに納骨すべきか迷っている…という方にも永代供養はおすすめです。

子や孫など後の世代にお墓のことで迷惑をかけたくない人

「子や孫にお墓に関する苦労をかけたくない」という思いから、永代供養を選ぶ人もいます。

従来のお墓制度では、なにかあるたびに遠方へ行く必要があることや、お墓の掃除などが、ご遺族の負担になることがあります。そのような苦労を知っている人が、「誰かにお墓を継いでもらう」ということに負い目を感じるケースです。

永代供養を選ぶということは、「お墓を継承させる」ことから解放されることも意味します。後の世代にお墓に関する苦労を背負わせたくない…そのように考える方は、永代供養を選ぶことを検討してみてください。

経済的負担を軽くしたい人

永代供養は一般的なお墓に比べて、費用を安く抑えやすいのも特徴のひとつです。もっとも費用を抑えやすい「合祀タイプ」と呼ばれる永代供養の場合、費用総額が10万円前後ですむこともあります。

もちろん、永代供養の種類によって、費用相場は変わってきます。しかし、費用が高いタイプでも、100万円前後ですむことがほとんどです。一般的なお墓の費用相場は150万円~200万円といわれているので、それに比べる永代供養は費用が割安だといえます。

寺院の檀家をやめたい人

永代供養の施設には「寺院の檀家にならなくても利用できる」というところも多いです。そのため、永代供養は檀家制度に疑問を持っている方や、檀家の務めに負担を感じている方にも向いています。

ただし、安易に永代供養にしようと考え、今利用している寺院から無理に離断する(檀家をやめる)と、思わぬトラブルに発展することもあります。永代供養にするかどうか、檀家をやめるかどうかは、じっくりと考えてから決めることが大切です。

永代供養墓の種類と埼玉県にある永代供養墓の施設

永代供養墓には一般的な「永代供養墓」のほかにも、「納骨堂」や「樹木葬」という種類があります。それぞれの特徴やメリットとあわせて、埼玉県内で永代供養墓を運営する施設を紹介します。

永代供養墓

一般的な「永代供養墓」は、ご遺骨の安置スペース、参拝スペースが屋外にあることがほとんどなので、「屋外型の永代供養」と呼ばれることもあります。

ご遺骨の安置方法や外観はさまざまで、以下でその一例を紹介します。

費用もご遺骨の安置方法などによって変わってきます。たとえば、ご遺骨を最初から合祀(ほかのご遺骨と一緒に埋葬すること)する場合は、管理に手間がかからないので、費用は安くすむことが多いです。

一方、ご遺骨を骨壺で安置する場合は、管理に手間がかかってその分のスペースも確保する必要があるので、合祀する場合に比べて費用は割高になります。

埼玉県で永代供養墓を運営する施設

桶川市にある「桶川霊園」では、永代供養墓「ひだまりの碑」やロッカー型の永代供養墓「ローズウォール」を運営しています。個別安置の期間は10年間(延長可)で、その後ご遺骨は合祀されます。園内はバリアフリーなので、お身体が不自由な方でも安心して利用可能です。

吉川市の「ワンハートメモリアル」は、閑静な住宅地にある霊園。園内はまるで洋風庭園のような趣で、全ての墓所に永代供養がついています。永代供養墓「永」では、合祀プランと個別安置プランを用意。個別安置の期間は10年・20年・30年から選べます。

久喜市にある「深廣寺」は、JR宇都宮線・栗橋駅から車で5分、徒歩で12分とアクセスしやすい寺院です。こちらでは永代供養墓「やすらぎ」や永代供養付個別墓「慈光」を運営中。「やすらぎ」は合祀プランのほかに個別安置プランも用意していて、安置期間は「3回忌まで」「13回忌まで」「永代納骨」から選べます。

納骨堂

納骨堂とは、建物内に納骨スペースや参拝スペースを設け、そこでご遺骨の管理・供養をおこなう施設のことです。もともとは「ご遺骨を一時的に預かっておくための場所」として利用する場所でしたが、最近では「永代供養つきの納骨堂」も増え、お墓代わりに利用する施設が増えてきています。

納骨堂の特徴として、広い土地でなくても運営できるので、都市部において増加傾向にあります。なかには、有名な建築家とコラボレーションして、デザインに優れた納骨堂も。納骨堂は天候に左右されず、ゆっくりと故人と向き合えるのが魅力です。

納骨堂にもさまざまなタイプがあって、とくに有名なのが以下の3つの型といわれています。

埼玉県で納骨堂を運営する施設

新座市の「正福寺」には「龍口山 無量寿堂」という納骨堂があります。静謐な雰囲気の納骨堂内にはロッカー式の納骨棚が並んでいて、冷暖房も完備されています。ペットと一緒に入ることもでき、寄付金、管理料もかかりません。寺院が運営する納骨堂でありながら、檀家登録の必要がない点もメリットです。

川口市の「川口納骨堂 八聖殿」は、建築デザイン専門誌にも紹介されたことがある、凜としたたたずまいが魅力の納骨堂です。「おひとり様・「夫婦タイプ」「家族・先祖供養タイプ」などさまざまなタイプが用意されていて、ペットも納骨可能。全タイプに個別仏壇スペースが完備されていて、セレモニーホールもあるなど、サービスが充実しています。

熊谷市の「保安寺」には「愛墓陵 熊谷」という納骨堂があります。お墓参りを演出する「システム祭壇」を設置していて、大理石をしつらえた礼拝室は明るく豪華な雰囲気。納骨堂内はバリアフリー・冷暖房完備で、快適にお参りできます。

樹木葬

樹木葬は木や草花を植え、それを墓標とするお墓のことです。墓標となる樹木のことをシンボルツリーと呼び、お参りの際はそちらに向かって手を合わせます。樹木葬では基本的に永代供養を前提としているため、永代供養墓の一種に数えられることが多いです。

樹木葬は「里山型」と「霊園型」に大別できます。「里山型」は自然の山林をまるごと墓地として利用するタイプで、「霊園型」は霊園内に専用区画を用意し、そこで樹木葬をおこなうタイプです。

また、ご遺骨の埋葬方法にもいくつかのタイプがあります。ご遺骨をまとめて合祀するタイプや、個別の区画にご遺骨を埋葬するタイプ、なかにはペットと一緒に埋葬できるタイプも。永代供養墓の中でも、比較的新しいスタイルのお墓なので、利用者の要望に沿った施設が多いのも特徴のひとつといえます。

埼玉県で樹木葬を運営する施設

所沢市の「秋津ふれあいパーク」は、専任のスタッフがいる本格的なガーデニング霊園です。この霊園では永代供養墓と樹木葬を運営中。バラの樹木葬「ダイアナ」は、無期限に個別安置できるタイプのほかに、「13年後合祀タイプ」「33年後合祀タイプ」が用意されています。墓所は明るくおだやかな雰囲気で、参拝する人も気分よく過ごせます。

同じく所沢市にある「所沢西武霊園」は、東京ドームグラウンド1個分という広大な敷地の樹木葬墓地。洋風の庭園を思わせる樹木葬「凛」や、和のテイストを取り入れた「燈」など、区画ごとに雰囲気が異なるのが特徴です。「燈」ではペット共葬可のエリアやペット専用の合祀墓も用意されています。

川口市の「川口草加霊園 はじまりの杜」は、美しさと調和を意識して作られた霊園。静かで清潔感あふれる園内では、一般墓と樹木葬を運営中です。樹木葬では「合祀プラン」「おひとり様プラン」「ご家族様プラン」など、さまざまなプランを用意。ペットと一緒に眠れる「ペットプラン」も用意されています。

埼玉県の公営墓地

公営墓地とは市区町村が運営する墓地のことで、民間の墓地よりも費用が安く抑えられるのが特徴です。また、公営墓地の中には合葬式墓地や樹木葬墓地など、永代供養に似た区画を用意している施設もあります。

ただし、公営墓地には「ご遺骨を供養する」という概念がないため、原則として永代供養がおこなわれることはありません。しかし、永代供養に代わる選択肢のひとつとして、ここでは埼玉県の公営墓地をいくつか紹介します。

埼玉県の代表的な公営墓地

さいたま市の「思い出の里 市営霊園」は、27ヘクタールという広大な敷地面積を有する公園墓地。斎場が併設されていて、遊歩道や遊水池もあるなど、設備が充実しているのが魅力です。園内には普通墓地や芝生墓地のほかに、合葬式墓地や樹林型合葬式墓地があります。なかでも樹林型合葬式墓地は、令和元年から募集開始された新しい墓地で16,000体の収蔵が可能です。

また、さいたま市営の「青山苑」や川口市営の「安行霊園」には、ご遺骨を一時保管するための納骨堂があります。無期限の使用はできませんが、「お墓を購入するまでの間ご遺骨を預かってもらう」という使い方は可能です。

まとめ

埼玉県の一部地域では、「前火葬」をおこなっているところがあります。「前火葬」は全国的にみても珍しく、知らずに葬儀に参加すると戸惑うことがあるかもしれません。そのため、埼玉県の葬儀に参加する際は、「前火葬」なのかどうかを事前に確認しておくことをおすすめします。

また、埼玉県では永代供養をおこなう施設も増えてきています。永代供養墓だけでなく、納骨堂や樹木葬を運営する施設も多く、選択の幅が広いのがうれしいところ。本格的なガーデニングを楽しめる樹木葬や、デザインにこだわった納骨堂など、魅力的な施設も多いため、しっかりと時間をかけて満足いくお墓選びをすることをおすすめします。