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神奈川県の永代供養・永代供養墓や葬儀事情

首都圏の一角を成し、都道府県別の人口は東京都に次ぐ全国2位をほこる神奈川県。横浜中華街やみなとみらい地区、有名な寺社仏閣が多く存在する鎌倉、温泉地として有名な箱根湯本など、複数の観光地を擁する地域です。

そんな神奈川県の葬儀では「後火葬」が一般的。また、「納棺の際に豆腐を食べる」「故人が長寿だった場合は、葬儀にお祝いを挟む」など、地域によってはユニークな習わしが残っている場合もあります。

ここでは、神奈川県の寺院数や葬儀1件あたりの費用、葬儀事情を解説。それにくわえて、神奈川県でも広がりをみせつつある「永代供養」についても紹介します。

この記事でわかること
  • 神奈川県の葬儀の様子
  • 神奈川県の寺院数や葬儀1件あたりの費用
  • 永代供養・永代供養墓の基礎知識と、神奈川県で永代供養をおこなっている施設

神奈川県の寺院・葬儀情報

その昔、外国と日本を結ぶ窓口だった横浜の港。その横浜がある神奈川県は、周りの県に比べると西洋の影響をいち早く受けていたといえます。そんな神奈川県には、どんな葬儀のしきたりが残っているのか。寺院数や葬儀1件あたりの費用とともに、全国および周りの都県と比べた情報をお伝えします。

神奈川県の寺院数

文化庁が毎年発表する「宗教年鑑」の令和元年版によると、神奈川県の寺院数は1,893カ所と記されています。これは全国15位の数字です。寺院数の全国平均は1,637カ所なので、神奈川県の寺院数はそれを上回っていることになることがわかります。

ちなみに、東京都の寺院数は2,874カ所、埼玉県は2,263カ所、千葉県は3,002カ所と、近隣都道府県と比べると神奈川県の寺院数はそれほど多くないようです。

神奈川県の葬儀1件あたりの費用

経済産業省による「特定サービス産業実態調査」によると、神奈川県の葬儀1件あたりの費用は約121万円。これは全国17位の数字にあたります。
※「葬儀一式請負の年間売上高(百万円)/年間葬儀取扱件数(件)」で計算

全国平均は約110万円なので、神奈川県の葬儀費用はそれを上回っています。東京都の葬儀1件あたりの費用は約104万円、埼玉県は約119万円、千葉県は約118万円なので、近隣都道府県と比べると、神奈川県の葬儀費用は少し割高となります。

神奈川県の葬儀・しきたりの傾向

神奈川県の葬儀は「後火葬」が一般的

神奈川県のほとんどの地域では、葬儀後に火葬をおこなう「後火葬」が一般的です。参列者は通夜に焼香に行き、その後通夜振る舞いに招かれますが、都市部の場合は短時間で退席することが多いのだとか。ただし、通夜振る舞いには「食べることが故人への供養となる」という考えがあるため、必ず箸をつけるのがマナーとなっています。

また、南足柄市や小田原市の一部には、「前火葬」をおこなう地域も。それらの地域では、葬儀の日の午前中に火葬をすませることが多いようです。

納棺の際にお豆腐を食べる地域も

大和市の一部地域では、納棺の際にお豆腐を食べることがあります。まず、納棺に立ち会った参列者がお酒を飲み、その後で一丁の豆腐を全員で回して食べるのが習わしです。

その際は、「角が立たないように」という意味を込めて四隅の角を取って、塩をつけて食べるのが一般的。豆腐を残してはいけないというルールがあるので、最後の人は食べきるようにします。参列者が少ないと残った豆腐が大きくなるので、最後の人が大変な思いをすることもあるそうです。

葬儀中にお祝いを挟む

農村部や郊外の地域では80歳以上の方が亡くなった時に、葬儀中にお祝いの儀式を挟むことがあります。これは「長寿を全うしたことをお祝いする」ことからおこなわれるもので、出棺前に五円玉やキャラメルを配ったり、火葬中にお赤飯を食べたりするのが習わしです。

この儀式をおこなう場合は、通常の儀式よりも悲壮感が少なく、参列者にとって心に残るお別れとなることが多いようです。

神奈川県でも需要あり。永代供養・永代供養墓

最近注目を集めている永代供養という考え方ですが、神奈川県でも広がりをみせつつあるようです。

永代供養がどんな供養方法なのか、どんな特徴やメリットを持っているのか。さらに、「お墓参りはできるのか?」「遺族側で法要はできるのか?」など、永代供養に関する疑問にお答えします。

永代供養・永代供養墓の概要

永代供養とは、納骨後の管理・供養のほとんどを施設側に任せられる供養方法のこと。そして、永代供養をおこなうお墓のことを「永代供養墓」と呼びます。

費用は契約時に一括で支払うことが多く、納骨後に追加費用が発生することはあまりありません。ただし、永代供養の種類や契約内容によっては、年間管理費やそのほかの費用がかかってくる場合もあるので、注意してください。

永代供養の特徴やメリット

永代供養はお墓の後継者がいなくても利用できるといった特徴があります。そのため、子や孫などお墓の後継ぎがいない場合や、自分一人だけのお墓を探している方に向いています。

生前契約も可能なので、永代供養を受ける本人が納得した上で施設を決められる点もメリット。あらかじめ「自分が眠る場所」を決めておくことで、その後の人生を晴れやかな気分で過ごすことができます。

それ以外にも、永代供養には以下のような特徴があります。

お墓参りは?法要は?永代供養に関する疑問

永代供養の利用を考えた時、いくつかの疑問が浮かんでくると思います。ここではとくに疑問にもたれやすいポイントについて簡単に解説します。

永代供養でもお墓参りはできるか

永代供養でもお墓参りをすることはできます。ただし、施設によってはお参りできる時間帯が決まっていることがあるので、事前によく確認することが大切です。

また、持ち込めるものに制限があることも多いので、お供え物にも注意が必要です。施設によっては「生花はNG」「火気厳禁」ということもあります。

遺族側で年忌法要をおこなうことはできるのか

ほとんどの施設では、依頼すれば遺族側で年忌法要をおこなうことができます。

もちろん、依頼をしなくても節目ごとに施設側で供養をおこなってくれるのですが、遺族側で法要をおこなうことにも意味はあります。「故人への追善供養となる」「遺された人たちが絆を深める機会になる」など、いくつかのメリットがあるので、余裕がある場合は年忌法要を依頼することをおすすめします。

永代供養にするにはどんな手続きが必要か

もしもすでにお墓を持っていて、そのお墓閉じて永代供養墓に移すつもりであれば、「墓じまい」「改葬」という手続きをおこなう必要があります。

「墓じまい」とは、今まで使っていたお墓からご遺骨を取り出し、お墓を解体・撤去すること。利用していた区画はきれいな更地にして、墓地管理者に返還します。

「改葬」は墓じまいをして、事前に決めておいた永代供養先にご遺骨を納骨する行為。つまり「お墓の引っ越し」の流れのことを指します。なお、ご遺骨を納骨するときは、一般的に納骨式などをおこなう必要があります。

「墓じまい」は複数の相手とやり取りをする必要があって、手続きの内容も少々複雑です。市区町村の窓口や墓地管理者などと、さまざまな書類手続きをおこなわなければならないので、流れが整理できていないと混乱してしまう可能性も。
永代供養をおこなう流れは以下でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

永代供養の種類と、神奈川県で運営している施設

永代供養墓は、一般的な「永代供養墓」のほかに、「納骨堂」「樹木葬」も永代供養墓のひとつとして挙げられるようになってきました。それぞれの違いについて解説しつつ、神奈川県でそれらを運営する施設について紹介します。

一般的な永代供養墓

一般的に「永代供養墓」と呼ばれる施設は、はご遺骨の管理スペースや参拝スペースが屋外にあることが多く、「屋外型の永代供養」と呼ばれることもあります。

お墓の形はいくつかのタイプがあって、仏像などを模したモニュメントの下にご遺骨を埋葬するものや、石材でできた大きな棚にご遺骨を納骨するもの、そのほか一般のお墓のように個別に墓石を建てるものなどあります。

また、埋葬(納骨)方法も多数のタイプがありますが、ほかのご遺骨と合わせて埋葬される「合祀型」タイプは費用がかなり抑えられているといった特徴があります。

神奈川県で永代供養墓を運営する施設

横浜市保土ケ谷区にある「横浜セントラル霊園」は、保土ケ谷バイパスからほど近いアクセス良好なガーデニング霊園です。こちらの霊園では、「さいかいのひ」という永代供養墓を運営中。ご遺骨は散骨されず、骨壺のままお墓の下にあるカロートに永久的に安置、供養されます。ご遺骨がほかと一緒になることを避けたい方は、こちらの永代供養墓がおすすめです。

横浜市泉区にある「泉やすらぎの丘霊園」は、田園風景が広がる地域にある公園型霊園。こちらの霊園では永代供養墓「やすらぎの丘」「やすらぎの杜」を運営中です。ご遺骨は32年間骨壺で個別に安置した後、共同スペースに合祀されます。また、ご遺骨の返還・改葬は納骨後10年間までは対応可能です。

納骨堂

最近「永代供養」付きプランが一般的となってきている「納骨堂」。永代供養墓の一種と考えられてきています。

納骨堂は建物内に納骨スペースや参拝スペースを設け、そこでご遺骨の管理・供養をおこなう施設のこと。天候に左右されず、ゆっくりと参拝できるのがメリットで、サービスが充実していて、アクセスしやすい場所にあることも多く、利用しやすいのが魅力です。

最近では首都圏や都市部近郊で増加傾向にあって、なかには有名なデザイナーや建築家とコラボした、デザインにこだわりがみられる施設もあるようです。

なお、納骨堂は「ロッカー型」「霊廟型」「機械納骨型」の3種類が一般的となっています。興味がある施設がどのタイプか、確認のうえ利用してください。

神奈川県で納骨堂を運営する施設

川崎市多摩区にある大型公営墓地「春秋苑」内では、「青蓮堂 屋内御廟」という納骨堂を運営中です。施設は霊園内の高台にあって、富士山や新宿副都心を一望できます。「永代使用型」と「期限付使用型」の2タイプがあって、途中でタイプを変更することも可能です。3階建ての施設内にはロビーや会食室、法要室があって、サービスも充実しています。

横浜市の「聖徳寺」が運営する「聖徳しらはた浄苑」では、永代供養墓や樹木葬、納骨堂を運営中です。納骨堂は重厚さを感じる施設で、1人用~6人用までさまざまなプランが用意されています。永代供養として利用するほかにも、「ご遺骨の一時保管場所」として利用することも可能です。

横浜市南区にある「久保山清苑」は、同地域では希少な機械式納骨堂です。参拝ブースでカードリーダー端末にカードをかざすだけでお参りでき、お花や線香も施設内に用意されています。苑内にはセレモニーホールがあるので、法要や葬儀、通夜振る舞いもおこなえます。

樹木葬

樹木葬とは、樹木や草花を墓標としてその周囲にご遺骨を埋葬するお墓のこと。樹木葬は永代供養付きで運営されることが多いため、永代供養のひとつに数えられます。

樹木葬には大きく分けて2種類。自然の山林を買い取って、まるごと墓地として利用するタイプの「里山型」と、霊園の中に樹木葬専用の区画を設けた「公園型(霊園型)」があります。

「里山型」は雄大な自然に囲まれた土地で眠れるのがメリットですが、その特性上、一部の地域でしか運営されていません。アクセスしにくい場所にあることも多く、「利用のしにくさ」がネックになることが多いです。

一方の「公園型」は霊園内に区画を設けるだけで良いので、「里山型」に比べて運営しやすいのが特徴。全国的に見てもこちらの方が一般的で、樹木葬といえばこのタイプを指すことが多いです。

神奈川県で樹木葬を運営する施設

鎌倉市にある「鎌倉やすらぎの杜」は、古都・鎌倉ならではの静けさを感じる霊園。一般墓所のほか、永代供養墓や樹木葬を運営しています。樹木葬は「わかば」「凛」「菩提樹」と3種類から選べ、それぞれ雰囲気が異なります。いずれも個別安置期間は13年・33年・永年から選択可能。幅広い選択肢の中から、利用者の都合に合わせてプランを選べるのが魅力です。

横浜市港北区にある「都築まどか霊園」は、豊かな自然に囲まれた霊園です。一般墓所のほかに永代供養墓、樹木葬を運営。ご遺骨はパウダー状にして専用納骨管に納め、区画に納骨します。樹木葬には個別安置期間の期限がなく、永久的に供養をしてもらえるのが利点です。第三京浜・都築ICから車で約1分、横浜市営地下鉄グリーンラインからタクシーで約7分と、アクセス良好なのもうれしいですね。

横浜市青葉区にある「あざみ野庭苑」は、閑静な住宅地の中に静かに佇む樹木葬墓地。1人用・2人用・4人用と複数の区画があって、なかにはペットと一緒に入れる区画もあります。個別安置期間は最後の納骨がすんでから13年間で、最長33年間まで延長可能。東急田園都市線・あざみ野駅から徒歩5分です。

神奈川県の公営墓地の紹介

永代供養に代わる選択肢として、神奈川県の公営墓地をいくつか紹介します。そもそも公営墓地とは、市区町村が運営する墓地のことで、民営墓地や寺院墓地に比べて費用を安く抑えやすいのが魅力です。また、行政が運営しているため倒産・閉園といったリスクが少なく、安心感があります。

一方で、公営墓地は申し込みに条件が設定されていて競争が激しく、高いハードルをくぐらないと利用できないのが難点。また、基本的に「ご遺骨を供養する」という概念がないため、永代供養はおこなわれません。公営墓地がおこなうのは「ご遺骨の管理まで」なので注意が必要です。

神奈川県の代表的な公営墓地

横浜市営の「メモリアルグリーン」は、「横浜ドリームランド」の跡地に作られた公営墓地です。一般墓地のほかに「合葬式慰霊碑型納骨施設」と「合葬式樹木型納骨施設」を運営中。「慰霊碑型納骨施設」では施設内に設けられた棚に、骨壺を30年間個別安置可能です。「樹木型納骨施設」では骨壺を直接土中に埋蔵します。いずれも施設手前に献花台が設置されていて、そこで手を合わせることが可能です。

横須賀市にある「横須賀市営公園墓地」は、四季折々の花々が楽しめる大型の公営墓地です。こちらの霊園では普通墓地のほかに芝生墓地、合葬墓を運営中。園内には休憩所や噴水、芝生公園などがあって、お参りだけでなく散策や憩いの場としても利用できます。

相模原市の「峰山霊園」は、居心地のいい広場をイメージして作られた公営墓地です。こちらでは普通墓所のほか、芝生墓所、墓石付芝生墓所、合葬式墓所を運営中。墓石付芝生墓所は10年間の期限付きで利用できる墓所で、更新をすれば使用期限の延長もできます。合葬式墓所ではご遺骨を許可日から20年間個別安置可能です。

まとめ

神奈川県はほかの地域に比べて、葬儀における独特の風習がみられる地域があまり多くありません。とはいえ、「葬儀中にお祝いをする」「納棺の際に豆腐を食べる」など、地域によっては独特の習わしが残っていることもあります。

永代供養に関しては、永代供養墓・納骨堂・樹木葬がバランスよく分布している印象です。地方に比べて納骨堂の施設が多く、選択の幅が広いのがうれしいところ。規模が大きく、サービスが充実している納骨堂が多いため、気になる方はぜひチェックしてみてください。

そのほか、アクセス良好な永代供養墓、樹木葬も多く、それらの施設は近隣都道府県にお住まいの方にもおすすめです。