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岐阜県の永代供養・永代供養墓、葬儀事情を確認

日本の中部地方に位置する岐阜県は、全国7位の面積を誇る内陸県。北部の飛騨地方は大部分が山岳地帯である一方、南部の美濃地方は平野が広がっていて、変化に富んだ地形を有しているのが特徴です。自然豊かで優れた景観が楽しめる地域でありながら、世界文化遺産に認定されている「白川郷」や伝統行事の「鵜飼」など、古き良き日本の文化を体感できるのも地域でもあります。

そんな岐阜県では、葬儀の際に「仲間組」「葬式組」と呼ばれる組織が活躍することが多く、一部地域では土葬をおこなう風習が残っていることも。ここではそうした岐阜県の葬儀事情や風習について確認しつつ、近年広がりつつある「永代供養」に関する情報についてもお伝えします。永代供養の概要や永代供養墓の種類、岐阜県で永代供養をおこなう施設についても解説していくので、ぜひご参考ください。

この記事でわかること
  • 岐阜県の葬儀。昔から残る風習やしきたり
  • 岐阜県の寺院数や葬儀1件あたりの費用
  • 永代供養・永代供養墓の基礎知識。岐阜県にある永代供養の運営施設

岐阜県の寺院数や葬儀の費用相場。葬儀の風習やしきたりも。

まずは岐阜県内の寺院数や葬儀1件あたりの費用はどれくらいなのか。近隣県のデータとともに確認していきます。

岐阜県の寺院数

文化庁が毎年発表する「宗教年鑑」。全国の宗教に関する統計調査の結果をまとめています。この宗教年鑑の「令和元年版」によると、岐阜県内にある寺院の数は2,252カ所。全国14位の数字にあたることがわかります。寺院数の全国平均は1,637カ所なので、それよりも幾分多い結果です。

ちなみに岐阜県内には、桜や紅葉の名所として知られる「華厳寺」や、樹齢1250年を超える大イチョウの木と三重塔が有名な「飛騨国分寺」、庭園が国の名勝に指定されている「永保寺」など、有名な古刹があります。岐阜県に訪れた際は、ぜひとも立ち寄ってみたいですね。

岐阜県の葬儀1件あたりの費用

次に経済産業省の「特定サービス産業実態調査」を見てみます。宗教年鑑同様、毎年発表されている資料で、特定サービス産業の活動状況や事業経営の現状の調査・統計結果がまとめられています。

この平成30年度のデータを確認してみると、岐阜県の葬儀1件あたりの費用は約86万円で、全国で40番目に高い金額であるとわかります。ちなみに葬儀費用の全国平均は約110万円です。
※「葬儀一式請負の年間売上高(百万円)/年間葬儀取り扱い件数(件)」で計算

近隣県の数字をいくつか見てみると、長野県が約151万円(全国2位)、石川県が約142万円(全国5位)、滋賀県が約142万円(全国6位)、富山県が約134万円(全国8位)、愛知県が約131万円(全国10位)となっています。こうして見てみると、岐阜県の葬儀費用は近隣県に比べると、かなり安いようです。

岐阜県の葬儀事情・しきたりの傾向

冒頭でもお伝えしましたが、岐阜県の一部地域ではいまだ「土葬」が残っています。その理由や、そのほかで今も残る葬儀のしきたりや風習はどういったものなのか、順に触れていきます。

土葬や新式・仏式が混じった葬式をおこなう地域がある

日本では全国的に火葬をおこなう地域が多いですが、岐阜県内の一部地域では現在でも土葬をおこなっています。郡部はそうした地域のひとつで、火葬と土葬が平等に扱われています。ただし、死後24時間以内の土葬は禁止されているそうです。

また、岐阜県内には神式・仏式が入り混じった独自の葬儀がおこなわれている地域があります。これは明治時代におこなわれた「廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)」という運動の名残。この運動の影響を受けた美濃地方では、寺院で葬儀がおこなえなくなった結果として、神道と仏教が混ざった独自スタイルの葬儀がおこなわれるようになったそうです。

「仲間組」「葬式組」という組織が機能している

岐阜県内では昔ながらの「隣組制度」が機能していて、「仲間組」あるいは「葬式組」という近隣組織が葬儀を取り仕切ることが多いです。喪家の手伝いや葬儀会社との打ち合わせに参加するなど重要な役割を担い、地域にとっては欠かすことができない組織となっています。

また、「仲間組」「葬式組」の影響力は大きく、地域によっては仕事よりも葬儀の手伝いの方を優先させる…というケースもあるようです。

「おめでた葬礼」「香典にビール券」などユニークなしきたりも

県内の東濃地方では、「おめでた葬礼」と呼ばれる風習が見られることがあります。これは竹製の籠を竹竿につけた「花籠」に小銭を入れ、葬列の途中で籠を振って小銭を落とし、参列者がそれを拾うというならわしです。故人が長寿だった場合におこなわれることが多く、「分け隔てなく施しを与えることで故人が徳を積む」という意味合いもあるそう。

また、恵那市などの一部地域では、香典返しにビール券を使用することがあります。通常、3千円程度の香典に対し、ビール券を3枚返すのだとか。地域によっては香典返しにビール券以外を用意するのは恥ずかしい…と考える人もいるそうですよ。

岐阜県でも広がりをみせる永代供養・永代供養墓

土葬をおこなう地域があるほか、「仲間組」「葬式組」という地域組織が機能しているなど、昔ながらのしきたりが今なお残る岐阜県。しかし、そんな岐阜県でも新しい供養方法である「永代供養」が徐々に広がりを見せています。

ここでは永代供養や永代供養墓の基礎情報とメリットについて解説するので、永代供養に関心がある方は、ぜひご一読ください。

永代供養・永代供養墓の概要

永代供養とは、ご遺骨を納めた後の供養・管理のほとんどを施設(永代供養をおこなう寺院や霊園)側に任せられる供養方法のことです。そして、永代供養をおこなうお墓のことを「永代供養墓」と呼びます。

永代供養は契約時に一括で料金を支払うことが多く、納骨後に追加費用がかかってくるケースが少ないのが特徴です。納骨後の節目ごとの法要や供養は施設がおこなってくれるので、利用者はわざわざ足を運ぶ必要がありません。もちろん、依頼をすればご遺族側の参加や別途法要をおこなうことも可能です。

また、高齢や遠方にあるため負担を感じるお墓の掃除・修繕も施設がしっかりとおこなってくれます。草が生い茂ったり枯れた花が飾ったままだったりすることもありません。

永代供養のメリット

永代供養には下記のように、さまざまなメリットがあります。

とくに「お墓の後継ぎがいなくても利用できる」というポイントは大きいです。たとえば「自分の死後、家のお墓を継ぐ人間がいない」「自分一人のお墓を探している」という方は、永代供養が向いています。

さらに、経済的負担を軽くしたい方や、菩提寺の檀家をやめたい方、生前契約をしてその後の人生を軽やかに過ごしたい方などは、永代供養を検討してみることをおすすめします。施設によっては大切なペットと一緒に、あるいはご友人同士で入れる区画が用意されていることもあるので、興味がある方はぜひ探してみてください。

永代供養の種類と岐阜県にある施設

永代供養には「永代供養墓」「樹木葬」「納骨堂」という3つの種類があります。ここではそれぞれの特徴と、岐阜県内でそれらを運営する施設をいくつかピックアップして紹介します。

永代供養墓

前述しましたが「永代供養墓」とは永代供養をおこなうお墓のことです。霊園内の専用区画に設置、一般墓と同じく屋外にあるケースが多いので、参拝時は天候に注意する必要があります。

また、納骨方法・外観によってタイプ分けされています。

なかでも「納骨塔型」「納骨壇型」は比較的費用が安く抑えやすいですが、「墓石安置型」は費用が割高になりがちです。「墓石安置型」は基本的な費用に加え、墓石の費用などもかかってくるので、費用総額が100万円近くになることもあります。

岐阜県で永代供養墓を運営する施設

関市にある「関善光寺」は、250年以上の歴史を持つ天台宗の寺院です。永代供養墓「観音霊廟」を運営中で、寺院の永代供養墓でありながら宗旨は問わず、檀家にならなくても利用可能です。境内は安桜山の麓にあって、四季折々の花々や緑の豊かさを感じながらお参りできます。三重県や愛知県、静岡県からもアクセスしやすいため、それらの地域にお住まいの方にもおすすめです。

同じく関市にある「倉知観音墓苑」は、實相観音寺という寺院が運営する墓苑です。ここでは一般墓のほかに、永代供養墓を運営中です。永代供養墓はご遺骨を最初から合祀するタイプですが、供養は毎日、月命日、お盆、お彼岸、お正月と丁寧におこなってもらえます。東海北陸自動車道・関ICより車で1分とアクセスも良好で、お参りしやすい墓苑となっています。

岐阜市にある「醍醐寺」は、東海北陸道・関ICより15分の場所にある寺院。定期開催される文化講座や「韋駄天まつり」などで、地域交流を積極的に図っています。「宝篋印塔」「有縁の塔」「ガーデン葬」という3種類の永代供養を運営中で、「宝篋印塔」「有縁の塔」は合祀型の設備、「ガーデン葬」は永代供養個人墓となっています。花やロウソク、線香は寺院側で用意してもらえるので、手ぶらでお参りできるのがうれしいポイントです。

樹木葬

樹木葬とは、墓石の代わりに樹木や草花を墓標として植えて故人を祀るお墓のこと。墓標として植える樹木は「シンボルツリー」と呼ばれ、サクラやヤマツツジ、ハナミズキなど、さまざまな種類の樹木が用いられます。基本的に永代供養付きの樹木葬が多いため、樹木葬も永代供養のひとつとして考えられるようになりました。

樹木葬の中にはガーデニング風の施設や、デザインにこだわった施設も多いです。また、ペットと一緒に入れる区画が用意されているケースも多いので、動物を飼われている方も安心して利用できます。

岐阜県で樹木葬を運営する施設

山形市の「ブルームヒルやまがた」は、山県市役所から車で10分の場所にある樹木葬霊園。「瑞巌山善性寺」という寺院の敷地内にあって、全ての区画で寺院の供養を受けることができます。とはいえ、宗旨宗派は不問で、檀家になる必要はありません。「自然葬区画」「2人用区画」「4人用区画」「家族用区画」が用意されていて、「家族用区画」では最大8人まで埋葬可能です。区画の使用期間は7年間を基本とし、期間経過後にご遺骨は合祀されます。

安八郡にある「曠然苑(こうねんえん)」は、臨済宗妙心寺派・大源寺が運営する樹木葬墓地。墓苑内はしだれ桜や椿などが植えられた、庭園のような空間です。利用料金は1人用が25万円、2人用は40万円で、33年間の永代供養を含む個別納骨となっています。33年経過後は、骨になった土の一部が総墓に移され、引き続き供養されていきますよ。管理料はかかりませんが契約時に「曠然会」に入る必要があって、毎年5千円の会費がかかります(没後自然退会)。

海津市にある「円満寺墓苑」は、養老山の麓にある公園墓地。約3万坪という広大な敷地を持ち、墓苑からは濃尾平野を一望できます。こちらでは一般墓のほかに、永代供養塔や樹木葬を運営中。樹木葬は樹木の下にご遺骨を埋葬する「月影の郷」、墓石付きの「サラナ苑」、個別のカロートへ納骨する「弥勒苑」という3つのプランがあります。「サラナ苑」は33回忌まで骨壺で個別安置、その後は永代供養塔へ合祀されます。

納骨堂

納骨堂とは、建物内に納骨スペースや参拝スペースを設け、そこでご遺骨の管理・供養をおこなう施設のことです。

本来は改装(お墓の引っ越し)や墓石を建てるまでの間の、「ご遺骨の一時的な預かり場所」として、寺院の境内などに設けられているケースが多かった納骨堂。しかし、最近では永代供養付きのお墓代わりとして使用する納骨堂が増えてきました。規模が大きいものも増えてきて、都市部には3階建て以上の建物内がまるごと納骨堂になっている施設もあります。

納骨堂には、ロッカーのように仕切られた棚にご遺骨を収める「ロッカー型」や、上下2段に分かれた棚にご遺骨を収める「仏壇型(霊廟型)」、カードキーをかざすと機械が骨壷を専用スペースまでで運び対面できる「機械式納骨堂」などがあります。

いずれのタイプでも、管理スペース・参拝スペースは屋内にあることが多いので、天候を気にすることなくお参りできるのがメリットです。反面、「お墓らしくない…」と違和感を覚える人もいる点には注意が必要です。

岐阜県で納骨堂を運営する施設

岐阜県内では室内納骨堂がまだ少なめですが、そういった施設が全くないわけではありません。

安八郡にある「正覚寺」は、養老鉄道養老線・北神戸駅から徒歩10分の場所に位置する浄土真宗本願寺派の寺院です。「倶會堂(くえどう)」という納骨堂を運営中で、納骨場所は本堂内の阿弥陀如来像の足下、お参りは本堂でおこないます。合葬プランと個別安置プランがあって、後者ではご遺骨を30年間個別に安置可能です(その後合祀)。個別安置プランを選んだ場合は、参拝時にご遺骨と対面することもできます。

先ほど樹木葬の項目でも紹介した「大源寺」では、永代供養墓「福聚廟」や納骨堂「阿羅漢の間」を運営しています。「阿羅漢の間」にはロッカー型の個別納骨ブースと仏壇型の個別納骨ブースを用意。お釈迦様の弟子である阿羅漢に見守られながら、ご遺骨を個別に30年間安置してもらえます。納骨壇を利用する場合は年間5千円の管理費がかかるので、注意してください。

岐阜県の公営墓地

墓地には寺院や霊園が運営するもののほかに、各市区町村が運営する「公営墓地」という種類があります。「公営墓地」は民営の墓地に比べて費用が安く、行政が運営しているため安心感が高いのがメリット。

また、公営墓地の中には「合葬式墓地」や「樹林型墓地」など、永代供養に似た施設を運営しているところもあります。ただし、公営墓地には「供養をおこなう」という概念がありません。それらの施設では、永代供養がおこなわれることは原則としてなく、永代管理のみがおこなわれます。

ここでは永代供養に代わる選択肢として岐阜県内の公営墓地をいくつか紹介します。

岐阜県の代表的な公営墓地

岐阜県内では、岐阜市、多治見市、土岐市、瑞穂市、飛騨市など、広い地域で公営墓地を運営しています。

各務原市が運営する「公園墓地 瞑想の森」は、緑に囲まれた静寂さが漂う公営墓地です。併設されている斎場は世界的な建築家の設計によるもので、2012年には土木学会デザイン賞を受賞しています。こちらの墓地では一般墓のほかに、合葬式墓地を運営中です。ご遺骨は骨壺のまま納骨室で20年間安置し、その後合葬室へ埋葬されます。納骨室・合葬室への立ち入りはできませんが、外に設けられた礼拝広場で参拝が可能です。

関市が運営する「陽光苑」は、東海北陸自動車道・関インターから車で約11分のところにある大型の公園墓地。こちらの墓地でも、合葬式墓地を運営しています。「個別埋蔵施設」と「共同埋蔵施設」の2種類があって、「個別埋蔵施設」では、ご遺骨を骨壺のまま20年間安置可能。20年経過後、ご遺骨は「共同埋蔵施設」へ移されます。また、「共同埋蔵施設」の利用者は、許可日から20年間は墓誌掲示場を利用可能です。

まとめ

岐阜県の葬儀では昔ながらの地域組織が活躍し、土葬をおこなう地域や、神式・仏式が混ざった葬儀がおこなわれる地域もあります。「おめでた葬礼」など、ユニークながら伝統的な文化が根付いているのも特徴です。

そんな岐阜県でも、永代供養が徐々に広まりつつあります。ほかの都道府県と比べると施設数自体はまだまだ少ないですが、時代のニーズを捉えて手厚いサービスを用意する施設も増えてきています。永代供養に関心がある方はこの記事で紹介した情報を参考に、ぜひ自分に合った施設を探してみてください。