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石川県の永代供養・永代供養墓、葬儀事情をチェック

本州の中央部に位置する石川県は、能登・加賀・金沢・白山という4つのエリアに分かれています。
能登では豊かな自然が楽しめ、加賀では北陸屈指の温泉を満喫でき、金沢では情緒あふれる歴史的な風景を堪能できるなど、エリアごとに異なる魅力をみせてくれる地域です。「輪島塗」や「金沢箔」、「加賀友禅」など、地域発祥の伝統工芸品も多く、日本海に面しているため海産物も豊富に獲れます。

そんな石川県の葬儀には、どんな特徴がみられるのでしょうか。この記事では、石川県の葬儀事情や独特の風習・しきたりについて、県内の寺院数や葬儀費用に関する情報とともに見ていきます。

また、最近石川県でも徐々に広がりをみせている「永代供養」についても解説するので、ご参考ください。

この記事でわかること
  • 石川県の葬儀の様子。昔からのしきたり
  • 石川県の寺院数や葬儀1件あたりの費用
  • 永代供養・永代供養墓の基礎知識と、石川県で運営している施設

石川県の寺院数や葬儀の風習

石川県の寺院数や葬儀1件あたりの費用は、全国と比べて何位なのでしょうか。政府が毎年発表する資料を元に読み解いてみます。

石川県の寺院数

文化庁の「宗教年鑑 令和元年版」によると、石川県の寺院数は1,367カ所で、これは全国27位の数字にあたります。寺院数の全国平均値が1,637カ所なので、石川県の寺院数はそれを下回っていることになります。

石川県の有名な寺院

寺院の数自体はそれほど多くありませんが、石川県には通称・忍者寺と呼ばれている「妙立寺」や、真言宗の別格本山である「那谷寺」など、一度は訪れてみたい寺院が存在します。

とくに「妙立寺」は隠し通路や落とし穴階段など、寺院のいたるところに仕掛けがあるため、楽しみながら観光できます。

石川県の葬儀1件あたりの費用

経済産業省の平成30年「特定サービス産業実態調査」によると、石川県の葬儀1件あたりの費用は約142万円。これは全国5位の数字にあたります。
※「葬儀一式請負の年間売上高(百万円)/年間葬儀取扱件数(件)」で計算

ちなみに石川県と隣接する県の数字を見てみると

となっています。同じ地域であっても、県によって葬儀費用はかなり異なることがわかりますね。

石川県の葬儀事情。しきたりや風習

石川県は寺院とのつながりが深い地域で、「ご遺骨を分骨して菩提寺に納める」「お清めにぬかを使う」といった習わしが見られます。今でも残る葬儀の風習を、順にお伝えします。

浄土真宗の檀家が多く、寺院とのつながりが深い

石川県は浄土真宗の檀家が多く、仏教を心のよりどころとする人が多い地域です。そのため、葬儀も浄土真宗の形式に則った形でおこなわれることが多く、祭壇も荘厳なものが組まれる傾向にあります。

また、一般的にご遺骨をお墓に納めるのは四十九日の法要が終わった後ですが、浄土真宗では火葬後にそのままお墓へ向かい納骨をすませます。これは、「四十九日はご遺族のためのもの」という教えから来ているしきたりです。

ご遺骨を2つの骨壺に分けて入れ(分骨)、そのうちのひとつを菩提寺へ納骨することも多く、このことからも寺院との関係の深さがうかがえます。

喪主は火葬場へ白装束で行く

石川県では出棺後に火葬場へ移動する際、喪主が白装束を着ることがあります。現在の感覚からすると少々違和感があるかもしれませんが、もともと日本では喪服は白色が一般的だったそう。現在のように黒い喪服を着るようになったのは、明治時代以降のことだといわれています。

明治以前の習わしが今なお生活の中で息づいている石川県は、それだけ昔ながらの風習を大切にしてきた地域である、といえるのかもしれません。

お清めに「ぬか」を使う

葬儀の参列者が帰宅した際、玄関前で塩をかけてお清めをする…という光景は、全国で一般的に見られます。一方、石川県の一部地域ではお清めの際に、塩の代わりに「ぬか」を使うことがあります。

そもそも「お清め」という考えは、仏教ではなく神道から来ているものです。
神道では祭壇にお供えをする際、「神饌(しんせん)」として食べ物と一緒に稲穂を供えることがあります。「ぬか」はお米の一部であって、お米は稲穂からとれるもの。このことから、「ぬかをお清めに使う」という風習は、神道から来ているものだといわれています。

石川県でも普及。永代供養・永代供養墓について

昔から仏教とのつながりが強く、昔ながらのしきたりが生活に根付いている石川県。そんな石川県でも、新しい供養方法である「永代供養」が徐々に普及し始めています。

永代供養の概要やメリットを順に紹介します。

永代供養・永代供養墓の概要

永代供養とは「ご遺骨の管理・供養のほとんどを施設に任せられる供養方法」です。
たとえば、供養・法要を定められたタイミングで施設がおこなってくれるため、ご遺族がわざわざ足を運ぶ必要はありません。もちろん事前に依頼をすれば、ご遺族で年忌法要を執りおこなうことも可能です。

また、お墓周りの掃除や修繕なども施設がおこなってくれるため、負担を強いられることもありません。このように、従来のお墓に比べて、大きく負担を軽減できるのが永代供養の魅力です。

そして、永代供養をおこなうお墓のことを「永代供養墓(えいだいくようぼ・えいたいくようばか)」と呼びます。

そのほかの永代供養の特徴・メリット

永代供養は「承継者がいなくても利用できる」ので、「自分の死後、家のお墓を継いでくれる人がいない」「自分一人が入るお墓を探している」という方にも向いています。

また、生前に契約が結べるので自分が気に入った施設を選びやすく、費用が安いので経済的負担を軽くしたい場合にもうってつけです。宗旨(宗教・宗派)不問なので利用のハードルが低く、施設によってはペットや友人同士で入れる永代供養墓が用意されていることもあります。

永代供養の種類と石川県で運用している施設

永代供養には「永代供養墓」のほかにも、「納骨堂」「樹木葬」といった種類があります。

それぞれの特徴を確認しつつ、石川県でそれらを運営する施設をいくつか見ていきます。

永代供養墓

永代供養墓とひと口でいっても、外観やご遺骨の納骨方法は実にさまざまです。

モニュメントの下にご遺骨を安置するスペースを設けた「納骨塔型」、石材でできた大型の棚にご遺骨を収める「納骨壇型」など、いろいろなタイプがあります。なかには一般のお墓と同じように、墓石を建てるタイプも。

いずれのタイプもご遺骨の管理スペース・参拝スペースは屋外にあることが多いため、お参りの際は天候に注意する必要があります。

石川県で永代供養墓を運営する施設

金沢市にある「宝勝寺ふれあいパーク霊苑」は、JR金沢駅から車で15分の場所に位置する霊園。こちらの霊園では、主に永代供養墓と樹木葬を運営中です。霊園内は「和エリア」「洋エリア」という、雰囲気の異なる2つのエリアに分かれていて、お墓のデザインも豊富。ご遺骨の個別安置の期間は最後の納骨から13年を基本としますが、延長すれば最大で50年まで個別に預かってもらえます。

同じく金沢市にある「法句寺(大乗寺山)霊苑」は、金沢市を見渡せる大変見晴らしの良い霊園です。こちらの霊園では永代供養墓「心泉」を運営中で、「ご家族用・墓じまい用」「分骨用」「合祀」など、複数のプランが用意されています。個別安置の期間は7回忌(最大33回忌)までで、その後ご遺骨は合祀され、土に還されます。月に一度、永代供養墓の前で読経がおこなわれるので、「定期的に供養をしてもらいたい」という方にもおすすめです。

小松市の「本光寺墓苑」は、JR小松駅から車で9分の場所にある霊園。霊園を管理する本光寺は地域に根ざした活動を精力的におこない、地元住民にも親しまれている寺院です。こちらの霊園では、永代供養墓「無量壽」を運営中。ご遺骨の個別安置期間は25年間で、管理費不要で利用できます。初めからご遺骨を合祀するプランもあるので、費用を抑えたい方はそちらもチェックしてみることをおすすめします。

納骨堂

納骨堂とは、建物内に納骨・参拝スペースを設け、そこでご遺骨の管理と供養をおこなう施設のこと。もともとは「ご遺骨を一時的に預けるための施設」に過ぎませんでしたが、最近では永代供養付きの納骨堂も増えてきています。

納骨堂も永代供養墓と同じく、納骨方法やサービス、規模は施設によって異なります。

たとえば、以下のようなのもがあります。

上から3番目のタイプは「機械式納骨堂」とも呼ばれ、機械で運ばれてきたご遺骨と専用空間で対面できます。いずれのタイプでも納骨堂は管理・参拝スペースが屋内にあるため、天候に左右されずお参りできるのが利点です。

石川県で納骨堂を運営する施設

金沢市・中央通町にある「ともいき堂 室内霊園」は、北陸鉄道石川線・野町駅から徒歩15分の室内納骨堂。「永代供養墓」「個人墓」「夫婦墓(最大2人)」「家族墓(最大4人)」と4種のお墓が用意されていて、ニーズに応じた使い分けが可能です。「個人墓」「夫婦墓」「家族墓」は、ご遺骨を33回忌まで個別に安置できます。個別安置の期間は延長も可能なので、納骨後に事情が変わっても安心です。

先ほど永代供養墓の項で紹介した「法句寺」では納骨安置所「心泉御廟」を運営中です。兼六園から徒歩数分の場所にある納骨堂で、「ご家族・ご一族」「お一人」「墓じまい」と複数のプランが用意されています。永代供養墓「心泉」と同じく、個別安置期間は7回忌までが基本ですが、最大で33回忌まで預かってもらえますよ。期間満了後は、永代供養墓「心泉」の地下に合祀されます。

樹木葬

樹木葬とは、墓石の代わりに樹木や草花を植えて、それを墓標として故人を祀るお墓のことです。樹木葬は永代供養を前提としていることがほとんどなので、永代供養の一種に数えられます。

樹木葬の中には、色とりどりの花に囲まれたガーデニング風の施設や、ペットと一緒に入れる区画が設けられている施設も多いです。自然志向の方、あるいは「自分の死後、家族・親族に楽しくお墓参りをしてほしい」と願う方は、樹木葬を検討してみることをおすすめします。

石川県で樹木葬を運営する施設

羽咋市にある「メモリアルガーデンはくい」は、JR千路駅から車で8分の場所に位置する霊園。日本海を見渡せる高台にあって、白山も眺められる絶好のロケーションになっています。こちらの霊園では一般墓と樹木葬を運営中。最後の納骨から13年間はプレートのある区画で個別安置をし、その後ご遺骨は合祀墓へ移されます。最大8名まで納骨できるので、複数のご遺骨をお持ちの方でも安心して利用できますよ。

また、先ほど紹介した金沢市の「宝勝寺ふれあいパーク霊苑」でも樹木葬を運営しています。しだれ桜を墓標とした和風の「夢の小路」、バラを墓標とした洋風の「夢の花」と、雰囲気の異なる区画が用意されていますよ。もともと霊園自体が豊かな緑に囲まれているので、自然志向の方でもきっと満足できるはず。いずれの区画も個別安置の期間は13年・33年・50年から選べ、年間管理費は不要です。

石川県の公営墓地

墓地には「民営墓地」や「寺院墓地」など民間が運営するもののほかにも、行政が運営する「公営墓地」があります。

公営墓地には「民間の墓地に比べて費用が安い」「行政が運営しているという安心感がある」というメリットがあります。その一方で、競争倍率が高く、申込み条件があるなど、民間の墓地に比べて利用のハードルが高いのが難点です。

また、原則として公営墓地で永代供養がおこなわれることはありませんが、最近では永代供養墓に似た「合葬墓」などを設立する行政も増えてきました。合葬墓は、供養をおこないませんが、永代管理はされるため人気が高まっています。石川県の公営墓地ではまだおこなっているところはありませんが、今後要望を受けて設立する自治体もあるかもしれないので、一度お住まいの地域の公営墓地にあるか確認することをおすすめします。

まとめ

石川県は浄土真宗の影響が強い地域で、仏教を心のよりどころとする人が多く、昔ながらの風習・しきたりが大切にされています。永代供養の普及は、まだまだこれからといったところですが、時代のニーズをとらえて永代供養を始める寺院・霊園は、これからだんだんと増えていくはずです。

今回紹介した霊園の中には、永代供養中心の施設もありましたね。そのほかにも、永代供養墓と納骨堂の両方を運営している寺院も紹介しました。このように、施設数自体はまだ少ないものの、石川県では徐々に永代供養が広がりをみせていることがわかります。

永代供養に興味がある方は紹介した情報をもとに、自分に合った施設を探してみてください。