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永代供養と位牌の関係。4つの取り扱い方を解説

永代供養にしようと決めたものの、扱いに戸惑うのが「位牌」。「ご遺骨は永代供養先へ移すが、位牌はどうすれば良いのか」と悩まれる方は少なくないようです。永代供養において「位牌」はどのように取り扱うべきなのでしょうか。

今回そうした疑問を受けて、「そもそも位牌とはなにか」「永代供養に位牌は必要なのか」といったポイントから、永代供養における具体的な位牌の取り扱い方について解説します。

また、位牌を供養してもらう際の費用や、「位牌を永代供養するまでの流れ」についても触れているため、永代供養を検討している方は、ご参考ください。

この記事でわかること
  • 永代供養を選択した際の「位牌」の取り扱い方
  • 「そもそも位牌とはどのようなものか」というポイント
  • 位牌を永代供養する際の費用や流れ

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永代供養とは?

永代供養とは、ご遺骨を納骨した後の管理や供養を、寺院や霊園といった施設側に任せることができる供養方法のことです。

たとえば、一般的なお墓であれば、お墓の掃除・修繕はご遺族がするべきことです。しかし、永代供養であれば、施設側が定期的に対応してくれます。

また、春・秋のお彼岸やお盆には「合同供養祭」が開催され、故人の供養がおこなわれます。施設によっては月ごと、あるいは毎日供養がおこなわれることも。そのため、ご遺族がわざわざ法要の段取りを組み、遠方へ足を運ぶ必要はありません。(もちろん、ほとんどの施設ではご遺族側で法要を開くことも可能です)

永代供養のメリット

永代供養には上記以外にも、いくつものメリットがあります。その中でも主要なものについてご紹介します。

お墓の後継ぎがいなくても利用可能

従来のお墓は「代々受け継がれること」が前提でした。しかし、昨今の日本では「家のお墓の後継ぎがいない」「自分だけのお墓がほしい」といった悩み・ニーズが増えてきています。

永代供養は「お墓の後継ぎがいなくても利用できる」ことを前提としているため、たとえ「自分の後にお墓を継ぐ人がいない」といった事情があっても、安心して利用が可能です。

一般のお墓に比べて費用を抑えやすい

一般のお墓を建てるためには100万円~300万円程度の費用がかかりますが、永代供養の費用相場は10万円~100万円です。

もっとも安いタイプでは10万円前後、高い場合でも100万円前後で利用できるので、一般のお墓に比べれば費用を抑えやすいといえます。そのため、お墓に関する経済的負担をなるべく軽くしたい、という考えをお持ちの方におすすめです。

生前契約ができるため、本人が納得した上で施設を選べる

永代供養では生前契約(故人が存命中に契約を結ぶこと)が可能です。そのため、本人が気になる施設があれば資料請求や見学で情報を集めてじっくりと検討し、納得した上で施設を選ぶことができます。また、あらかじめ「自分が眠る場所」を決めておくことで、余生をのびやかな心持ちで過ごせる、という利点もあります。

檀家にならなくても利用できることが多い

寺院が運営しているお墓を利用する場合は、その寺院の檀家にならなくてはいけないケースが多いです。檀家になると手厚い供養を受けられるメリットがある反面、お布施や行事への参加、寺院とのつき合いをデメリットと感じる方もいます。

一方、永代供養の場合、たとえ寺院が運営している場合でも、檀家にならずに利用できることが多いです。そのため、契約後に檀家による務めに対する心配が少ないので、それだけ安心して利用できます。

また、現在「檀家であることが負担になっている」と感じている方であれば、永代供養を選択すれば、結果として「檀家であることをやめられる」ことに繋がります。檀家を離れる(=離檀)ことを検討されている方にとっても、永代供養は向いています。

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永代供養と位牌――そもそも「位牌」とはなにか?

永代供養と位牌の関係について見ていく前に、そもそも「位牌」とはどのようなものなのかをおさらいします。意外と位牌について詳しく知らない方もいるかもしれないので、ここで一度チェックしてみてください。

位牌は故人の戒名などを刻むもの

位牌とは、故人の戒名や俗名、没年月日、享年が記された木の札のこと。仏壇に遺影とともに飾られて、故人を象徴するものとして扱われます。ご遺族は位牌や遺影に向かって手を合わせることで、故人やご先祖様を感じられ、それが供養につながるわけです。

葬式の際には白木で作られた「野位牌」という仮の位牌が使用され、四十九日までに漆塗りの「本位牌」が用意されるのが通例です。その後、本位牌には「開眼法要」や「魂入れ」と呼ばれる儀式がおこなわれます。それによって、位牌は“ただのモノ”から“礼拝の対象”となります。また、“故人の魂の家”のような役割を持つようにもなります。

位牌を拠り所とすることで、「故人の魂が家に帰ってくることができる」と考えられているわけですね。

なぜ戒名をつけるのか

では、そもそもなぜ位牌には戒名をつけるのでしょうか。

本来、戒名とは仏弟子(仏教徒)になった証として授けられる名前でした。俗名を捨てて出家をし、仏弟子に入った際に与えられるもので、もともとは生前に授けられるものだったのです。

しかし、後に出家をしなくても、在家のままでも「授戒会」というものに参加すれば戒名を授けられるようになりました。また、生前に戒名を受けられなかった人にも葬儀の際に戒名を授けるようになったのです。

現在では「故人が安心して極楽浄土へ旅立てるように」という思いから、また、故人をたたえるという意味から、戒名が授けられます。菩提寺がある場合はその寺院の住職から、菩提寺がない場合は葬儀を取り仕切る僧侶から戒名が授けられるのが一般的です。

位牌と仏壇の関係

位牌と切っても切り離せないものといえば「仏壇」です。仏壇とは「仏像や掛け軸、位牌などを置いて供養する、家屋内の厨子」という認識が一般的。

仏壇はご本尊を祀っておくための場所で、「自宅版の小さな寺院」ともいえるものです。あるいは、「ご先祖様の家」という捉え方・考え方もあります。

いずれにせよ、仏壇に位牌を安置することで、故人やご先祖様を供養していくことができ、また、家族がお参りをする場としての役割も果たします。

位牌は必ず作る…というわけではない

位牌は必ず作るもの…というイメージがありますが、絶対に作らなければならないものではありません。

たとえば、なんらかの事情があって葬儀をおこなわないとか、無宗教なので葬式をおこなわないとかいった事情がある場合、戒名をつけてもらう機会がありません。位牌は戒名を刻むものなので、必然的に位牌を作る機会もなくなります。

ただし、戒名でなく俗名で位牌を作ってもらうことはあります。あるいは、一般的に「位牌は必要ない」と考えられている浄土真宗では、寺院に相談することで位牌を作ってもらえるケースがあります。

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永代供養に位牌は必要か

永代供養は施設にご遺骨の供養を全て任せることができます。そのため、「永代供養にするなら、自宅に位牌を置いて、供養をする必要はないのでは?」という疑問が生まれるのは、ある意味では自然なことかもしれません。

しかし、寺院や霊園で供養をおこなってもらっているからといって、家族が供養をおこなってはいけないとか、供養をしなくていいとかいうことではありません。もしもご遺族が必要だと考えるならば、仏壇や位牌を用意してもいいのです。永代供養を選択し、施設で供養がおこなわれていたとしても、自宅で仏壇や位牌に向き合い、故人やご先祖様に手を合わせることになんら問題はありません。

もちろん、「永代供養にしたので位牌は必要ない」というのもひとつの考え方です。一番大切なのは「故人やご先祖様を供養したいという気持ち」。位牌や仏壇の存在に囚われすぎることなく、ご自身にとって最適な方法はなんなのかを考えてみてください。

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永代供養を選択した場合、おもな位牌の取り扱い方は4つ

永代供養を選んだ時の、位牌の取り扱い方はおもに4つです。

「そのまま自宅で保管する」以外は、位牌を手放す方法です。それぞれの方法について、以下で詳しく見ていきますので、ぜひチェックしてみてください。

自宅で保管する

永代供養を選択したからといって、必ずしも位牌を手放さないといけないわけではありません。したがって、今までどおり自宅で位牌に置いておき、供養するというのも選択のひとつです。

ご遺骨は永代供養施設に預け、位牌は自宅に置いておけば、毎日ご先祖や故人にお参りすることができます。また、永代供養にした後でもご遺族側で法要をおこなうことが可能ですが、その際に位牌が必要になることも。そのため、法要・法事を執りおこなう予定がある場合は、位牌を自宅に置いておくほうが無難といえます。

ただし、今後位牌の後継ぎがいなくなるかもしれない場合は、前もって「位牌をどれくらいの期間自宅に置いておくか」「最終的にどのように位牌を供養するか」をあわせて検討しておくこと必要があります。

閉眼供養(お焚き上げ)する

位牌を手放す場合は、閉眼供養(魂抜き)をしてお焚き上げをする必要があります。

閉眼供養とは寺院にお願いして、位牌から魂を抜いてもらうこと。位牌を作る時におこなわれる「開眼供養」や「魂入れ」と、逆のことをするわけです。閉眼供養をおこなうことで位牌はただのモノになります。

閉眼供養後の位牌は、通常の方法で処分しても問題ないですが、寺院や業者に依頼してお焚き上げをしてもらうのが一般的。故人の魂が込められ供養の対象だったものを一般ごみとして出すよりも、お焚き上げのほうがご遺族としても穏やかな気持ちで事を進めることができるはずです。

ただし、寺院によっては仏壇・仏具などの大きくて燃えにくいものは、お焚き上げを受けつけていない場合があります。その場合は、遺品整理の業者や仏壇・仏具店に相談してみるのがおすすめです。

一時預かり供養

「一時預かり供養」とは、月単位、数単位で位牌を寺院に預かってもらうことです。

家族が突然亡くなってしまい、ご遺骨を納めるお墓や供養方法などが決まっていないとか、すぐにはお墓を用意できないとかいった時に利用されることが多い手段です。

「なんらかの事情があって位牌を家に置いておけない」「位牌の処分をどうするか迷っている」「家に位牌を祀っておく場所がない」という場合は、一時預かり供養を検討してみることをおすすめします。

その場合は、今までのお墓があった寺院、新しい永代供養先などに相談してみるといいですね。

位牌を永代供養する

施設によってはご遺骨だけでなく、「位牌の永代供養」をおこなっているところもあります。
位牌の永代供養の場合、一般的に施設側が定めた期間、位牌を位牌堂などに安置しておき、期間満了後にお焚き上げがおこなわれる流れになります。位牌を安置しておく期間については施設によってさまざまですが、三十三回忌や十七回忌をめどとした安置期間が設定されていることが多いです。

ただし、全ての施設で対応しているわけではないので、位牌の永代供養を検討される場合は、まずは今までのお墓がある寺院か、ご遺骨の永代供養先に相談して対応有無を確認する必要があります。もしも対応していない場合は、別途対応している施設を探すことになります。

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位牌を供養してもらう際の費用相場

「自宅保管」の場合、当然費用はかかりませんが、「閉眼供養」「一時預かり供養」「位牌の永代供養」を選択する場合は、費用がかかってきます。

以下は一般的な相場です。

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墓じまいから位牌を永代供養するまでの流れ

ご遺骨とともに位牌を永代供養にする際の流れを確認していきます。

家族・親族・寺院に相談する

まずは家族・親族に「永代供養を検討している」「そのために墓じまいをしたい」ということを相談します。この際、くれぐれも一方的にこちら側の要求を伝えるのではなく、あくまでも相手の意見・見方も尊重しながら、じっくりと話し合いを進めることが大事です。

次に、今までのお墓があった寺院(菩提寺)にも相談します。この時も、家族・親族との話し合い同様、あくまで「相談」という体を取って、相手を尊重しながら話を進めてください

寺院に「墓じまいをすること」を理解してもらえたら、「お墓に入っているご遺骨と、位牌を永代供養にしたい」と伝えます。もしもその寺院がご遺骨・位牌の永代供養を受けつけていて、内容にも問題ないようなら、話を進めてもいいですね。

また、仏壇を手放す場合は、そちらの閉眼供養・お焚き上げの依頼もおこなっておくことをおすすめします。寺院で仏壇のお焚き上げを受けつけていない場合は、近くの業者を紹介してくれることもあります。

別に永代供養先を探す必要が出てくることも

もしも今までの寺院で永代供養をおこなっていない場合、あるいは内容に納得いかない場合は、ほかの永代供養先を探すことになります。

気に入った施設が見つかった場合は、問い合わせの際に「ご遺骨と位牌、両方の永代供養を考えている」と先方に伝えます。

墓じまいをおこなう

永代供養先が決まったら墓じまいをおこないます。

墓じまいをおこなうためには、今までのお墓があった自治体や菩提寺、永代供養先とやり取りをしながら書類手続きをおこないます。また、石材店に依頼して、お墓の撤去工事をしてもらうことも必要です。最終的に更地になったお墓の土地を所有者に返還したら、墓じまいは終了。

墓じまいの手続きは少々煩雑なので、以下の記事で詳しくチェックしてみてください。

位牌や仏壇の閉眼供養をおこなう

墓じまいが終わったら、位牌や仏壇の閉眼供養(魂抜き)をおこないます。その際は、今までのお墓があった寺院に依頼して僧侶を自宅へ呼び、閉眼供養をおこなってもらうのが一般的です。

また、仏壇は業者に連絡をして引き取ってもらって、お焚き上げしてもらいます。

ご遺骨や位牌を永代供養先へ移す

最後に、ご遺骨や位牌を永代供養先へ納めたら、全ての手続きは終了です。

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永代供養の種類

最後に、永代供養のおもな3つの種類を見ていきます。位牌・ご遺骨の永代供養を検討されている方は、おさらいとしてご確認ください。

永代供養墓

永代供養墓とは、文字どおり「永代供養をおこなうお墓」のことです。永代供養墓は霊園・墓地の一画に専用区画を設け、一般墓とは区別して運営されることがほとんど。

屋外にあることが多く、以下の3つが代表的なタイプです。

「納骨塔型」「納骨壇型」は費用が安いことが多い一方、外観・雰囲気が従来のお墓と異なるので、違和感を抱く可能性があります。「墓石安置型」は従来のお墓に雰囲気が近いですが、費用は「納骨塔型」「納骨壇型」より割高になりがちです。

納骨堂

納骨堂とは、屋内でご遺骨の管理・供養をおこなう施設のこと。前述した永代供養墓とは異なり、建物内にご遺骨の安置スペース、参拝スペースが設けられているのが特徴的です。

納骨堂はとくに都心部において増えてきている施設で、なかには3~5階建てのビルで運営されているものもあります。

納骨堂にも永代供養墓と同じく、さまざまなタイプがあります。

「ロッカー型」、「仏壇(霊廟)型」、「機械式納骨堂」と進むごとに、費用が割高になる傾向にあります。とくに「機械式納骨堂」の中には、費用総額が100万円前後になる施設があるので、納骨堂を選ぶ際は注意してください。

樹木葬

樹木葬とは、墓石の代わりに「シンボルツリー」と呼ばれる樹木や、色とりどりの草花を植え、それを墓標としてご遺骨を祀るお墓のこと。樹木葬は永代供養がセットになっていることがほとんどです。

樹木葬は自然の豊かさ、明るい雰囲気を味わえるのが特徴で、自然志向の方や「亡くなったら母なる大地に還りたい」という思いを持っている方に向いています。

樹木葬は大きく「里山型」と「霊園型」に分けられますが、ほとんどの施設は「霊園型」に分類されます。

自然の山林を生かす「里山型」は、自然の雄大さを味わえる一方、地方に行かないと見あたらないのが難点です。アクセスしにくいところにあることも多いので、契約する前に本当にそこで良いのかしっかりと検討する必要があります。

一方、「霊園型」は霊園内に区画を用意するだけなので、「里山型」よりも運営しやすく、施設数も圧倒的にこちらのほうが多いです。都心部にあって、利便性が高い施設もあります。また、なかには庭園風の区画がある施設や、区画ごとに異なる雰囲気が楽しめる施設もあります。

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まとめ

今回、永代供養にする際の位牌の取り扱い方、「位牌とはなにか」といったポイント、ご遺骨と位牌を永代供養にする際の流れなどをお伝えしました。

ご遺骨を永代供養にする場合でも、位牌はそのまま自宅で供養しても大丈夫です。ただし、さまざまな事情から、「位牌を手放す」という選択をしなければならないこともあります。

その際は、「閉眼供養をしてお焚き上げをする」「一時預かり供養を利用する」「ご遺骨と同じように、位牌も永代供養する」という選択をすることになります。

位牌を手放す場合は、上記3つの方法のうち、どれが自分たちにとって、ご先祖様や故人にとって最適なのかをじっくりと検討してみてください。

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