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静岡県の永代供養・永代供養墓、葬儀事情をチェック

日本の中央部に位置し、太平洋に面した静岡県。富士山を望むことができる自然豊かな地域でありながら、ヤマハの本社やバンダイホビーセンターなどがあるなど、ものづくりが盛んな地域でもあります。新幹線を使えば都心へすぐにアクセスできるので、利便性も抜群。「お茶」「あべかわ餅」「うなぎ」「富士宮やきそば」など名物も多く、魅力にあふれた地域です。

そんな静岡県の葬儀は、地域によって異なる風習・しきたりが見られるのが特徴です。前火葬・後火葬の地域が混在していて、地域によっては「仮門」や「撒き銭」などユニークな伝統が受け継がれていることも。

ここではそうした静岡県の葬儀に関する風習のほかに、近年「新しい供養方法」として注目を集めつつある「永代供養」の情報についても触れていきます。お墓の承継問題で悩むご家族の解決のひとつとしても注目を浴びる永代供養。概要や種類、静岡県で永代供養をおこなう施設についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること
  • 静岡県の葬儀に関する風習
  • 静岡県の寺院数や葬儀1件あたりの費用
  • 永代供養・永代供養墓の概要。静岡県で永代供養をおこなう施設

静岡県の葬儀。風習や葬儀1件あたりの費用

まずは静岡県の寺院数や葬儀1件あたりの費用について見ていきます。全国と比べて何位に位置するかもお伝えするので、興味のある人は確認してみてください。

静岡県の寺院数

文化庁が発表している「宗教年鑑 令和元年版」によると、静岡県内の寺院数は2,622カ所でした。これは全国9位の数字です。県内にある神社の数は2,846カ所なので、静岡県は寺院と神社が同じくらい存在していることになります。

静岡県の有名な寺院

夏目漱石や岡本綺堂の作品の舞台にもなった「修善寺」や、厄除け観音として有名な「法多山尊永寺」、井伊直弼の菩提寺として知られる「龍潭寺」など、静岡県には歴史が深い古刹が点在しています。

静岡県の葬儀1件あたりの費用

経済産業省では毎年「特定サービス産業実態調査」を発表しています。その平成30年版によると、静岡県の葬儀1件あたりの費用は約137万円であることが判明。これは全国7位の数字にあたります。
※「葬儀一式請負の年間売上高(百万円)/年間葬儀取り扱い件数(件)」で計算

全国平均は約110万円なので、静岡県の葬儀費用は平均を上回っていることになりますね。ちなみに近隣県は以下のとおりです。

静岡県の葬儀。風習やしきたりはどんなものがある?

静岡県は東日本と西日本のちょうど中央に位置することから、東西の風習が混在しているのが特徴です。県内は東部地区、中部地区、西部地区に分けることができ、それぞれの地区で異なる葬儀洋式や風習・しきたりが見られます。

前火葬・後火葬の地域が混在している

全国的には葬儀の後に火葬をおこなう「後火葬」が一般的ですが、通夜の前に火葬をおこなう「前火葬」というスタイルも存在します。そして、静岡県では「後火葬」をおこなう地域と「前火葬」をおこなう地域が混在しているという特徴があります。

「前火葬」では火葬の後に通夜がおこなわれるので、注意しないと「通夜・葬儀に駆けつけた時にはすでに故人はご遺骨となっていた」ということになりかねません。そのため、静岡県の葬儀に参加する際は、火葬がどのタイミングでおこなわれるのかを事前に確認しておくほうが良いです。

「仮門」「撒き銭」などのユニークな風習も

沼津市の一部地域では自宅で葬儀をおこなう際、出棺時に青竹や藁で作った「仮門」をくぐるという風習が見られます。これは「死者が使う門と人間が使う門を同じにしてはならない」という考えから来ていて、普段使う玄関とは別の場所に「仮門」を設けるのが特徴です。

そのほか静岡県内の葬儀では、出棺時や火葬場へ行く途中で小銭を撒く「撒き銭」という風習が見られます。これは故人の大往生をお祝いするためにおこなわれる儀式で、小銭を撒くことで故人に功徳を積ませるという意味合いがあります。

地域によって香典返しのタイミングが異なる

静岡県では地域によって香典返しのタイミングが異なるので注意が必要です。

たとえば、東部では香典返しを忌明け後におこなうのが一般的ですが、西部では当日返しが普通です。中部では当日の即返しが一般的で、受付で香典袋の中身を確認した後に返礼品が渡されます。また、地域によっては香典返し自体がないこともあるので、気を付けてください。

静岡県でも広がりをみせる永代供養・永代供養墓

「仮門」「撒き銭」など、一部地域では昔ながらの風習が残る静岡県。そんな静岡県でも新しい供養方法である「永代供養」が広がりを見せているのをご存じですか?

永代供養と永代供養墓の基本情報や種類、永代供養に向いている人について解説します。

永代供養・永代供養墓の概要

永代供養とは、契約時に費用一式を支払うことで、納骨後の管理・供養のほとんどを施設側に任せられる供養方法のこと。供養・法要は定められたタイミングで施設側がおこなってくれるので、ご遺族が準備をする必要はありません (ご遺族側で法要をおこないたい場合、依頼をすれば個別に対応してもらうことが可能)。

また、お墓の掃除や修繕は施設にお任せでき、行事への強制的な参加も発生しないため、ご遺族の精神的・体力的な負担を減らすことができます。

永代供養の特徴

上記以外にも、永代供養には以下のような特徴があります。

このように、永代供養はどんな人でも利用しやすいのが特徴です。そして、永代供養をおこなうお墓のことを、一般のお墓と区別して永代供養墓(えいだいくようぼ・えいたいくようばか)と呼びます。

永代供養に向いている人

永代供養は、上記のような考え・悩みを持っている方に向いています。

従来のお墓は代々継承することが前提となっているため、それゆえにさまざまな悩みが発生しがちです。お墓を継ぐこと自体の負担、経済的な負担に加えて、檀家であることが負担になることもあります。

永代供養は承継を前提としていないので、従来のお墓では負担になりがちだった「お墓を継ぐ苦労」や「檀家としての苦労」を背負わずにすみます。もしもそういったことに悩みを抱えている場合は、一度永代供養を選ぶことを検討してみることをおすすめします。

永代供養の種類と静岡県の運営施設

永代供養には、以下のように複数の形態があります。

それぞれの特徴、および静岡県内でそれらを運営する施設について、順に紹介します。

永代供養墓

先ほどもお伝えしたとおり、永代供養をおこなうお墓のことを永代供養墓といいます。永代供養墓は霊園内に設けられた専用区画で運営されることが多く、納骨・参拝スペースは屋外にあることがほとんどです。

永代供養墓といっても、ご遺骨の安置方法や外観にはさまざまなタイプがあります。モニュメントの下や大きな棚にご遺骨を納骨するタイプのほか、一般墓と同じように個別に墓石を用意するタイプも。管理にどれだけの手間・スペースがかかるかによって、料金は変わってきます。

また、ご遺骨の納骨方法は「最初から合祀する」「一定期間骨壺で安置する」の2パターンがあります。一定期間骨壺で安置する場合でも、期間経過後にご遺骨は合祀されることがほとんどなので、注意してください。

静岡県で永代供養墓を運営する施設

静岡市にある「牧ヶ谷霊苑」は、JR静岡駅から車で12分の場所にある霊園です。全区画がバリアフリーとなっていて、足腰の不自由な方、車椅子の方でも安心してお参りできます。一般墓のほかに永代供養墓を運営中で、ご遺骨は最初から合祀するほか、個別供養塔にて個別に納骨することができます。管理費は不要なので、経済的負担を少しでも軽くしたい方にもおすすめです。

牧之原市にある「シーサイドメモリアル」は、富士山が一望できる抜群のロケーションが魅力の霊園です。相良バスターミナルから徒歩10分とアクセスも良好。一般墓のほかに永代供養墓や樹木葬を運営中です。永代供養墓は合葬スペースのほかに、ロッカー式の個別スペースを利用することも可能。その場合は「個別部屋」「夫婦部屋」「フリータイプ」と、複数のプランから自分に合ったものを選ぶことができます。

駿東郡にある「福壽の里霊園」は、JR沼津駅から車で15分の場所にある永代供養専用の霊園です。ご遺骨は個人集合墓にて33年間個別に安置された後、合祀墓に移されます。霊園内には家族葬室も完備されているため、通夜や葬儀、法要などをおこなうことも可能です。このほかペット用の合祀墓も用意されているため、大切なペットの供養もおこなってもらえます。

納骨堂

納骨堂とは、建物内にご遺骨の安置スペースや参拝スペースを設け、そこで管理・供養をおこなう施設のこと。都市部において増加傾向にあって、なかには3階建て以上の建物がまるごと納骨堂になっている施設もあります。

納骨堂にもさまざまなタイプがありますが、建物内にロッカー型や仏壇型の納骨壇が並んでいるものが主流です。なかには、ベルトコンベアーなどで運ばれてきた骨壺と専用スペースで対面できる「機械式納骨堂」と呼ばれるタイプもあります。

納骨堂は永代供養墓や樹木葬と違い、納骨・参拝スペースが屋内にあるので、天候を気にせずお参りできるのがメリット。ただし、施設によってはお供え物ができないこともあるので、事前に規則をよく確認することが大切です。

静岡県で納骨堂を運営する施設

静岡市にある「永久の郷(とわのさと)」は、JR静岡駅から徒歩5分の場所にあるアクセス良好な納骨堂。「本要寺」の敷地内にある自動搬送式の納骨堂で、ICカードをタッチパネルにかざすと、ご遺骨を納めた箱型厨子が参拝ブースに運ばれてきます。ご遺骨は一定の期間骨壺のまま安置され、期間終了後に永代供養塔に合祀されます。
この施設は納骨堂ではありますが、参拝ブースは屋外にある点には注意してください。

富士宮市にある「法典寺」は、江戸時代の初期から続く歴史ある寺院です。こちらの寺院では「彌勒の丘」という納骨堂を運営中。堂内は白色や銀色で統一された凜としたデザインで、明るく心地良い空間となっています。ご遺骨は定められた年回忌(7・13・17回忌)まで個別の納骨壇に安置され、その後は合葬墓に移されます。堂内では毎日お経があげられるので、丁寧な供養を受けたい方にもおすすめです。

浜松市にある「龍雲寺」はJR浜松駅より車で15分、佐鳴湖湖畔に9000坪の境内を持つ歴史ある寺院。永代供養墓に加えて、樹木葬と納骨堂を運営中です。納骨堂の堂内には書道家・金澤翔子氏が奉納した般若心経が掲げられ、それを背に色とりどりのガラス壺が並んでいます。ご遺骨はガラス壺に分骨して納められ、骨壺と一緒に一定期間個別に安置されます。その後ご遺骨は合祀されますが、希望があれば境内地に個別に埋葬することも可能です。

樹木葬

樹木葬とは、墓石の代わりに樹木や草花を植え、それを墓標として故人を祀るお墓のこと。自然散骨と混同されがちですが、樹木葬は行政の許可を受けた土地でおこなうためれっきとした「お墓」です。そのため、両者は根本的に異なります。

樹木葬にもさまざまなタイプがあって、規模が大きいものだと自然の山林をまるごと樹木葬として活用する施設があります。ただし、そういった施設は全国的に少なく、霊園内に専用区画を設けてそこで樹木葬をおこなうタイプが主流です。

樹木葬では直接土に還る埋葬方法が採用されることも多く、自然志向の方や「自然回帰」を実現したい方にはうってつけの供養方法です。また、ガーデニング風の施設もあるため、そちらは「きれいな場所で眠りたい」「家族・親族に気持ち良くお参りしてほしい」という想いを持たれている方に向いています。

静岡県で樹木葬を運営する施設

焼津市にある「やいづさくら浄苑」は、朝比奈川沿いにあるガーデニング・樹木葬霊園です。約200本、全長約2kmにもわたり「山の手さくら」が植えられた名所のすぐそばにあって、毎年早咲きのさくらを楽しむことができます。樹木葬のプランには「有期限」と「無期限」の2つがあって、無期限プランでは永久的に墓所を使用可能です。いずれのプランでも墓石を自由にデザインできるので、自分だけのお墓を作ることができます。

浜松市にある「花園やすらぎ霊園 浜松浜北」は、緑豊かな環境にある自由霊園です。大型商業施設・サンストリート浜北から車で5分の場所にあって、アクセス良好。園内はバリアフリー設計となっていて、園路も広々としています。一般墓のほかに樹木葬を運営中で、「1人用」「2人用」「家族用」の3種類があります。樹木葬の各区画に献花台・水汲み場が設置されているため、お参りの際に苦労することがありません。

沼津市にある「沼津みかんの郷 樹木葬墓地」はJR沼津駅から南へ約10km、自然豊かな山間部にある樹木葬墓地です。山に囲まれた静かな環境で、観音様に見守られながら眠ることができます。ご遺骨は50年間個別に供養してもらうことが可能です。こちらの樹木葬では年間護持費がかかりますが、一括で支払う場合は50%割引されます。

静岡県の公営墓地の紹介

墓地の中には、寺院や霊園が運営するもののほかに、行政が運営する「公営墓地」というものがあります。公営墓地は民営の墓地に比べて費用が安く、行政が運営しているため閉園のリスクが少ないのがメリットです。

また、公営墓地の中には、合葬式墓地や樹林型墓地といった永代供養によく似た墓所が用意されている施設もあります。ただし、公営墓地には「供養をする」という概念がないため、原則として永代供養がおこなわれることはありません。

永代供養に代わるひとつの選択肢として、静岡県の公営墓地をいくつか紹介します。

静岡県の代表的な公営墓地

静岡県内では、静岡市、浜松市、三島市、袋井市、富士宮市、富士市、磐田市、裾野市など、広い地域で公営墓地が運営されています。以下で特徴的な公営墓地・施設について紹介します。

静岡市では「愛宕霊堂」という名称の市営納骨堂を運営中です。収蔵方法は「期限付収蔵」と「永年収蔵」の2つがあって、期限付収蔵では収蔵棚にご遺骨を1体ずつ骨壺のまま収蔵可能。使用許可期間は1年~30年の間で、希望があれば期間更新もできます。永年収蔵では、ご遺骨を骨壺から絹の袋に移して永久的に収蔵します。参拝は墓前でおこなうのではなく、参拝ホール・屋外参拝所で間接的におこなう形になっています。

磐田市の「駒場霊園」では、一般墓のほかに合葬墓を運営中です。ご遺骨は骨壺から骨袋に移され、永代にわたって合同収蔵されます。ただし、一度収蔵されたご遺骨はどんな理由があっても返還されないので、注意してください。利用するためには「1年以上にわたって磐田市に住民登録があって、収蔵するご遺骨を持っている」など、いくつかの条件をクリアする必要があります。

まとめ

今回、静岡県は日本の中央部に位置するため、県内の葬儀では東日本と西日本、両方の風習が見られる特徴があることがわかりましたね。また、前火葬と後火葬の地域が混在しているのも特徴的です。前火葬では「故人の顔を見ることなく別れを迎えてしまった」ということにもなりかねないので、十分に注意してください。

静岡県内の永代供養に関しては、永代供養墓・納骨堂・樹木葬がバランス良く分布している印象です。施設のデザインにこだわった納骨堂や、景観に優れた樹木葬墓地もあって、選択肢の幅が広いのが魅力的。

静岡県内の永代供養を探している方は、ぜひいろいろな施設の情報を自分の目で確かめてみてください。