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大阪府の永代供養や永代供養墓。葬儀の風習

香川県に次いで2番目に小さな面積でありながら、日本で3番目に多い約881万人もの人口が暮らす大阪府。古くから商人の町として発展してきただけに、葬儀にも大阪らしさを感じられる場面があります。

また、意外なことに寺院の数は全国2位と多く、なかにはユニークな永代供養をおこなう寺院も。

このページでは、大阪府ならではの気になる葬儀事情や習慣、最近注目を集めている永代供養や永代供養墓の基本的な情報、大阪府の永代供養をおこなう施設などについてご紹介します。

この記事でわかること
  • 大阪府のお墓事情・寺院の数
  • 一般的な永代供養・永代供養墓や基礎知識
  • 大阪府の永代供養墓(種類別)や公営墓地の情報

大阪府のお墓・葬儀事情

1400年もの長い歴史を誇る大阪。本格的な仏教寺院としては日本最古の四天王寺をはじめ、有名な寺院がたくさんあることでも知られています。ここでは、国の統計調査からわかった大阪府の寺院にまつわる情報や葬儀1件あたりの費用、大阪独特の葬儀のしきたりについてお伝えします。

大阪府の寺院数

文化庁の「宗教年鑑 令和元年版」のデータによると、日本全国の寺院数は76,930カ所で、そのうち大阪府の寺院数は3,386カ所。これは愛知県に次いで2番目の多さで、全国の寺院数の4.4%を占めていることになります。

大阪府の葬儀1件あたりの費用

経済産業省による平成30年の「特定サービス産業実態調査」によると、大阪府の葬儀1件あたりの費用はおよそ98万円となります。
※「葬儀一式請負の年間売上高(百万円)/年間葬儀取扱件数(件)」で計算
これは全国で30番目と全国平均でも低い金額となっています。

大阪府の葬儀事情・しきたりの傾向

大阪府には、地域に根ざした独特の風習があります。ここではポイントに分けて、大阪府の葬儀事情や独自の風習、しきたりの傾向を見ていきます。

「友引」と「いちま人形」

日本の暦でその日の運勢を示す六曜のうち、「友引」の日は「友を引く」と連想させることから葬儀を避けるのが一般的です。

しかし、どうしても友引の日に葬儀を出さなければいけない場合、大阪では呼ばれた人の代わりとなる「いちま人形」という人形を故人の棺に入れ、故人のお供をする習慣が伝わっています。

香典袋の水引にも違いが

香典袋の水引といえば黒と白で結ばれた「黒白水引」が一般的ですが、大阪の都市部をはじめ、京都や神戸、奈良の一部では、黄色と白の水引で結ばれた黄水引(黄白水引)の香典袋も使われています。

これは、かつて都があった京都では、黒に近い玉虫色の水引を皇室への献上品に用いていたことから、黒の水引を控え、同じく喪の意思を表わす黄水引を使用するようになったためと考えられています。

現在では、葬儀時と法要時で香典袋を変えるなど、場面に合わせて2つの香典袋を使い分けている地域が増えているそうです。

骨壺のサイズが小さい理由

日本文化を比較する時によく挙げられる「関東」と「関西」。葬儀にもいくつかの違いがあります。その代表的なものが、骨壺の大きさ。一般的に関東の骨壺は7寸(約23cm)、関西は5寸(約16cm)と一回り小さな骨壺を使用するケースが多く見られます。

関東が全てのご遺骨を収骨する「全収骨」なのに対し、関西は喉ぼとけを中心にお骨を納める「部分収骨」をおこなうため、自然と骨壺のサイズも小さなものが選ばれるようになりました。

また大阪府では、喉ぼとけを納めるための骨壺と、頭部などの主要なお骨を納めるための骨壺を別々に用意するケースも主流です。

「精進落とし」も大阪流

江戸時代から商人の町として栄えた大阪府。ビジネスに欠かせない合理性を尊ぶ大阪人の気質を反映しているのが、「精進落とし」の場面です。

精進落としとは、元々四十九日の法要(満中陰法要・まんちゅういん)の後にそれまで断っていた肉や魚類を食べることを意味し、最近では葬儀でお世話になった人への感謝と労をねぎらうための会席を指します。この精進落としを、大阪ではなんと故人の火葬中におこなうケースが一般的なのです。

というのも、大阪市内の火葬場には待合スペースなどの簡易な設備しかない施設が多く、さらに収骨まで2時間ほど待たなくてはいけないため、一旦葬儀場(または火葬場近くの料理店)などに移動して精進落としを済ませる習慣ができたようです。

合理的な発想の裏側には、「いらち」(大阪弁で「せっかち」のこと)な大阪人らしさも垣間見えます。

大阪府でも広がりをみせる永代供養・永代供養墓

テレビやインターネット、ラジオなど、さまざまなメディアで取り上げられるようになった永代供養。大阪府でも多くの寺院や霊園で受付をおこなっています。まずは永代供養の基本的な情報をお伝えします。

永代供養・永代供養墓の概要

永代供養(えいたいくよう)とは、一定の料金を支払うことで、その後の故人の供養やお墓の管理を寺院や霊園が行ってくれる供養方法のことです。ちなみに、永代供養をおこなうお墓のことを永代供養墓(えいたいくようぼ・えいたいくようばか)といいます。

永代供養・永代供養墓が選ばれる理由

永代供養や永代供養墓が選ばれる理由としていくつかポイントがありますが、その中でもメリットとなるポイントを3つ挙げてみます。

ポイント1:従来のお墓よりも費用の負担が少ない

永代供養墓は一般的なお墓に比べて墓石代がかからないため、費用を安く抑えることが可能です。また契約時に一式料金を支払うことで、その後の管理費やお布施などが発生しないのも大きなメリットだといえます。

ポイント2:供養・管理を任せることでさまざまな負担が減る

施設が供養・管理の一切をおこなう永代供養。お墓の掃除などは施設がおこなってくれるので、肉体的な負担も少なくなります。

また寺院との付き合いや檀家になる必要もないため、子世代に大きな負担がかからないのも永代供養の特徴です。

ポイント3:生前契約が可能

たとえ生前であっても永代供養の契約が可能な施設もあります。お気に入りの場所が見つかれば本人が納得した上でお墓を決めることができるので、安心感を得られるのはもちろん、その後の人生もきっと清々しい気持ちで過ごせることになるはずです。

家族に迷惑をかけたくないと考える方や「おひとり様」にとっても、自ら契約ができる永代供養は魅力的に映るのではないでしょうか。

永代供養の種類と大阪府での事例

ひとくちに「永代供養」といっても、基本的な形式である「永代供養墓」のほかに、「樹木葬」や「納骨堂」などさまざまな種類があります。それぞれの特徴と、大阪府で運営している施設についていくつかご紹介します。

永代供養墓

永代供養墓は、大きく分けて以下の2種類に分類できます。

また、安置スペースも、

の2種類があって、さらに屋内だけでも

などがあります。

それぞれにメリット・デメリットがありますが、いずれの場合も、合祀後に故人のご遺骨だけを取り出すことは難しいことを留意する必要があります。

大阪府で永代供養墓を運営する施設

大阪府で永代供養をおこなっている施設は、大きく分けて2つのタイプがあります。

ひとつは、駅からのアクセスが便利な大阪市内にある寺院などの施設。こちらは、「一心寺」や「四天王寺」などの有名寺院でも永代供養の受付をおこなっています。

もうひとつは、北摂エリア・南大阪エリアの山間部には、豊かな自然に囲まれたロケーションにある施設。広々とした敷地が特徴的な施設が複数あります。

大阪市内でユニークな永代供養をおこなっている寺院といえば、先程も挙げた大阪市天王寺区にある有名寺院の「一心寺」が挙げられます。こちらの寺院では、10年間かけて納骨されたご遺骨を元に「お骨佛」(遺骨で造られた阿弥陀如来像)を造立。1888(明治20)年に第1体目が造立されて以来、これまで14体もの「お骨佛」が造立。その美しいお顔に「亡き人の面影を見る」といわれています。

宗派問わず受付をしていますが、近年、胴骨(全骨)と改装納骨の増加によりご遺骨の総量が急増していることから、令和3年より直径9cm以下の小骨壺のみ納骨受付をおこなう予定とのこと。一心寺での永代供養をご検討の方は覚えておくことをおすすめします。

また、大阪府池田市にある「なごみ霊廟」は、北摂はもちろん大阪市内方面からのアクセスの良さと豊かな自然に彩られた「大阪池田メモリアルパーク」内にある永代供養墓。メインロード「せせらぎの小径」には四季折々の花が咲き誇って、温かな色合いの観音様の足元には水盤が設けられ、心安らぐ水の音に包まれた癒しの空間となっています。

これまでに17,000件以上(2020年3月現在)もの契約が結ばれている大きな理由は、ご納骨から永代供養まで総額10万円で収まる明瞭な価格設定。管理費や永代供養料などの費用が一切必要ない点が好評なようです。

樹木葬

樹木葬とは、墓石の代わりに樹木や花を墓標にするお墓のこと。多くの人になじみ深い桜や美しい花を咲かせる花水木、広葉樹のカラマツやモミジ、常緑樹のクスノキなどを選ぶ人もいます。また、草花や芝生が敷き詰められたガーデニングタイプの樹木葬などもあります。

大阪府で樹木葬を運営する施設

樹木葬と聞くと自然豊かな郊外の霊園をイメージする人も多いでしょうが、大阪市内でも樹木葬を受け付けている施設があります。そのひとつが、JR玉造駅から徒歩10分、都心の豊かな緑に囲まれた場所に佇む「興徳寺」です。境内には、枝振りが見事な松、春には優美な花を咲かせるしだれ桜、大地のエネルギーを感じさせるクスノキの計3本のシンボルツリーが植栽され、好みの樹木を選ぶことが可能。納骨後13年間シンボルツリーの下で過ごした後は、合葬墓「切り株」に合祀されます。

大阪府の郊外エリアを検討する人におすすめなのが、「大阪メモリアルパーク」の一角にある「ふれあいの杜 天空」です。こちらでは、7つのエリアにわたって樹木葬・永代供養墓を用意。イギリス・コッツウォルズ地方のバラ園をイメージした「モーリス」や個別埋葬型の樹木葬「ダイアナ・アイビー」、施設のシンボルである「ふれあいの碑」の下に埋葬される「ふれあい」は、費用が5万円と安心の価格で契約できる点も魅力です。

納骨堂

屋内での永代供養を考えている方におすすめなのが納骨堂。建物内にあることがほとんどで、故人ごとに骨壺を安置するスペースが仕切られているため、故人をより身近に感じやすいのが魅力です。

本来、納骨堂は永代供養墓と異なり「ご遺骨を一時的に安置するための場所」でしたが、近年では永代供養プランのある納骨堂も増加。大阪市内の寺院などでも受付をおこなっています。

たとえば、大阪市浪速区の「海泉寺 納骨堂」は、南海今宮戎駅から徒歩0分、Osaka Metro大国町駅、恵美須町駅からそれぞれ徒歩4分とアクセス至便な場所に立地。安心の高耐久性・制震建築に加え、バリアフリーにもしっかり対応して、セキュリティも万全の体制を整えています。

また、2020(令和2)年に完成した「宝蔵寺 大阪御廟」(大阪市淀川区)は、ロッカーのように区切られた壇にご遺骨が安置されていますが、最新のIoT技術を活用し、受付カウンターに設けられたカードリーダーに家族専用カードをかざせば、ご遺骨を納めた厨子と名前が刻まれた銘板が自動で搬送され、参拝室でお参りができるシステムになっています。

公営墓地には永代管理してくれるお墓がある

都道府県や市町村などが管理・運営をおこなう墓地のことを「公営墓地」といいます。

公営墓地には一般墓地のほかに、永代管理をしてくれるお墓「合葬式墓地」「樹林墓地」などがあります。供養はおこなわれないため、「永代供養墓」にはあたりませんが、永続的にお墓を管理してほしい人にとっては知っておいたほうが良いお墓の一つといえます。

公営墓地は公的機関が運営しているため、経営が破綻する心配はありません。そのため人気が高い墓地となっています。

大阪府の代表的な公営墓地

大阪府の代表的な公営墓地には、大阪市平野区にある「大阪施設 瓜破霊園」や箕面国定公園に隣接する「大阪北摂霊園」、桜の名所としても知られる堺市・鉢ヶ峰公園の一角にある「堺市霊園(鉢ヶ峰公園墓地)」などが挙げられます。

基本的に公営墓地はその自治体に住む人だけが利用可能な施設なのですが、たとえば「大阪市設 泉南メモリアルパーク」は、大阪府の南部・貝塚市にあるため、大阪市民以外の人でも申し込みが可能です。公営墓地を希望する場合は、お住まいの地域だけでなく、近隣の公営墓地の情報も得ておくと良いかもしれません。

まとめ

関東の全収骨とは異なる部分収骨をはじめ、大阪府の葬儀の習慣は、ほかの地域と大きく異なるものがいくつかあります。なかでも火葬中の精進落としは他府県の人にとって驚きに映るでしょうが、これも大阪の人々が長年かけて築き上げた習慣であることを理解した上で臨んでください。

また、日本第2位の寺院数を誇る大阪府には、「お骨佛」で知られる「一心寺」をはじめ永代供養をおこなう寺院もあるなど、郊外には豊かな自然に恵まれた霊園墓地が用意されています。樹木葬、納骨堂の選択肢も交え、もし気になる施設があれば、資料請求をして内容をチェックしてみてください。

人生のエンディングも自分で決めておきたいと考える「おひとり様」から見晴らしの良いロケーションで安らかに眠って欲しいと祈るご家族まで、希望に沿った寺院や霊園などにきっと出会えるはずです。