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熊本県の永代供養・永代供養墓、葬儀の風習

世界有数のカルデラがあることから「火の国」と呼ばれる熊本県。九州の中央部に位置し、阿蘇山を中心とした山の自然と「不知火海」と呼ばれる豊かな海の自然に抱かれています。日本神話ゆかりの阿蘇神社や現在修復をおこなっている熊本城など観光名所も点在。馬肉や太平燕、辛子レンコンなどの郷土料理のほか、人気ご当地キャラクター「くまもん」がいることでも有名です。

そんな熊本県の葬儀には、「友引であっても葬儀をおこなう」「地域の納骨堂にご遺骨を納める」など、他県の人からすると不思議に思える風習が見られます。

ここでは、熊本県にある寺院の数や葬儀1件あたりの費用、熊本ならではの葬儀にまつわるしきたりをご紹介します。また、近年話題の永代供養に関する情報や熊本県内で永代供養をおこなう施設についても見ていくので、永代供養にご興味がある方は参考にしてください。

この記事でわかること
  • 熊本県の葬儀。今も残る風習やしきたり
  • 熊本県の寺院数や葬儀1件あたりの費用
  • 永代供養・永代供養墓の基礎、熊本県にある運営施設

熊本県の葬儀の様子や費用

北に福岡県、東に大分県と宮崎県、南に鹿児島県、そして西には海を挟んで長崎県がある熊本県。玉名市や山鹿市などがある県北、県庁所在地の熊本市がある県央、八代市や水俣市、人吉市などがある県南の3エリアに分かれていて、それぞれに独自の文化を育んできました。

まずは、熊本県内にある寺院の数や葬儀1件あたりの費用、熊本県で見られる葬儀のしきたりについてご紹介します。

熊本県の寺院数

文化庁による「宗教年鑑 令和元年版」によると、日本全国にある76,930カ所の寺院のうち、熊本県内の寺院の数は1,199カ所であることがわかります。この数字は全国で第32位、九州・沖縄に限ってみると福岡県、大分県、佐賀県に次ぐ順位です。

ちなみに、沖縄県(90カ所・第47位)、宮崎県(349カ所・第46位)、鹿児島県(478カ所・第42位)は、九州の中でもとくに寺院の数が少ないようです。

熊本県を代表する寺院

熊本市にある「本妙寺」は、熊本の礎を築いた加藤清正を始め、加藤家代々の藩主が眠る寺院。「胸突雁木(むなつきがんぎ)」と呼ばれる急勾配の石段の上には、清正公を祀る「浄池廟」や清正公の銅像があって、多くの歴史ファンが訪れています。

また同じく熊本市にある「大慈禅寺」は、古くから曹洞宗の本山として信仰を集め、国指定重要文化財に指定されている「寒巌(かんがん)義尹文書」や「梵鐘(ぼんしょう)」など、多くの寺宝があることでも有名です。

このほか、あさぎり町の「谷水薬師」は、「日本七大薬師」のひとつとして県内外から多くの参拝者が足を運んでいます。

熊本県の葬儀1件あたりの費用

経済産業省の「平成30年特定サービス産業実態調査」によると、福岡県の葬儀1件あたりの費用はおよそ90万円です。(葬儀1件あたりの費用の全国平均は、約120万円)
※「葬儀一式請負の年間売上高(百万円)/年間葬儀取扱件数(件)」で計算

ちなみに、九州にあるほかの県の葬儀1件あたりの費用はというと、

となっていて、長崎県と佐賀県を除く6県の葬儀1件あたりの費用が、全国平均を大きく下回っていることがわかります。なぜ長崎県と佐賀県だけが九州で飛び抜けて葬儀費用が高いのかは不明ですが、葬儀を式場でおこなわず自宅でおこなうだけでも費用が大きく変わるため、ほかの6県は自宅で葬儀をおこなう傾向があるのかもしれません。

熊本県の葬儀の様子。しきたりや風習

葬儀の前に火葬をおこなう「前火葬」と葬儀後に火葬をおこなう「後火葬」が混在する熊本県。地域によってどちらが一般的か異なるようですが、葬儀に関するしきたりにも熊本ならではのものがあります。その中からいくつかをご紹介します。

友引でも火葬をおこなう理由

多くの地域では、六曜の「友引」にあたる日には葬儀を避けるようにしています。その理由は「友引」という漢字の並びから「友を(冥土)に引く」と連想されてしまって、葬儀の参列者にとって縁起が良くないとされているからです。京都府や大阪府では、どうしても友引の日に葬儀をおこなわないといけない場合、「どうぞこの人形を私たちの代わりだと思って旅立ってください」という願いを込めて棺に人形を納めるケースもある程です。

しかし、熊本県では、友引の日であっても葬儀場や斎場が稼働しています。その理由として考えられるのが、県内で多くの信仰を集める浄土真宗の存在です。浄土真宗では、六曜を気にしないため、友引の日であっても葬儀をおこなうようになったと考えられます。

通夜見舞いとは?

熊本県の一部の地域では、通夜に参列する際、香典と一緒に「通夜見舞い」として別にお金を包むしきたりがあるようです。お金でなく、酒や菓子類、缶詰といった飲食物を渡す地域もあります。表書きには「目覚まし」「目覚」「御目覚まし」と書きます。

茶碗割り、棺回しとは?

熊本県を含む西日本の多くの地域では、出棺時に故人が愛用していた茶碗を割る風習があります。また、出棺時に棺を3度回す棺回しという儀式をおこなう地域もあるようです。

どちらの儀式も、「故人が迷うことなくあの世へ旅立てるように」と願いを込めておこなう儀式です。しかし浄土真宗では、死後すぐに成仏するという考えのため、茶碗割りや棺回しはおこないません。

近隣住民が葬儀をサポートする地域も

県内の農村部など一部地域では、近隣同士で助け合って葬儀の準備をおこなう「葬式組」があります。葬式組のような仕組みは他県でもよく見られますが、葬式組の大きな特徴は、地域が所有する納骨堂に組単位でご遺骨を納めているということ。地域の結びつきの強さがわかる風習です。

お墓問題を解消?永代供養・永代供養墓について

近年、とくに地方では「お墓の後継者問題」が深刻化しています。「お墓を継いでくれるはずの息子や娘が実家から遠い場所に生活している」という方や「そもそもお墓を継いでくれる人がいない」という方にとって、自分が亡き後のお墓のことはどうしても気にかかるものです。

そんな問題を解決する方法として注目を集めているのが、寺院や霊園などがお墓の管理や故人の供養をおこなう「永代供養」。いったいどんな仕組みなのか見ていきます。

永代供養・永代供養墓の概要

永代供養とは、寺院や霊園などがさまざまな理由で故人の供養やお墓の管理ができない方に代わっておこなう仕組みのことです。永代供養には、ご遺族の肉体的・精神的負担を軽減させるほかにも…、

などのメリットがあります。

また、永代供養のためのお墓のことを、ほかのお墓と区別するために「永代供養墓」と呼んでいます。

「永代供養」と「永代使用」

永代供養について調べていると、よく「永代使用」という言葉を目にします。正確には「永代供養権」「永代使用権」といいますが、2つの違いについては覚えておくことをおすすめします。

永代供養権とは、「お墓の管理や故人の供養を長期間にわたって寺院や霊園にお願いできる権利」を指します。

一般的なお墓の場合、後継者が途絶えてしまうとお墓の管理や故人の供養が止まってしまうケースがあります。場合によっては、お墓が無縁仏になってしまうリスクも。永代供養は「お墓の後継者がいない」ことを前提にしているので、基本的にお墓を受け継ぐ人がいなくなったとしても、寺院や霊園が引き続きお墓の管理や故人の供養を継続しておこなってくれます。

一方で、永代使用権とは「墓地の決められた区画を永代にわたり使用できる権利」を指します。これは、永代供養墓だけでなく、一般的なお墓であっても認められる権利です。しかしながら、永代使用権は「墓地を利用する権利」であって、お墓の供養や管理をおこなってくれるものではありません。また、土地を借りているだけなので、お墓を別の場所に移す場合は、永代使用権を手放して墓石を撤去させ、区画を更地にした上で権利者である寺院や霊園に返還しなければいけません。

永代供養をおこなう寺院や霊園は徐々に増えてはいますが、全ての施設がおこなっているわけではないため、ご注意ください。

永代供養の3つの種類と、熊本県の運営施設

永代供養には、「永代供養墓」のほかにも、「樹木葬」や「納骨堂」など、さまざまな種類があります。ここでは、それぞれの違いや特徴、熊本県内にある代表的な施設についてご紹介します。

永代供養墓

「屋外型の永代供養」といえば、この永代供養墓のことを指します。

永代供養墓には、モニュメントの下にご遺骨を納める「供養塔型」や石材で造られた大きな棚に納骨をする「骨壇型」、前方後円墳のようなフォルムの「墳陵型」のほか個人単位で墓石を建てる「墓石安置型」などがあります。詳しくは、下記記事にまとめている内容をぜひ参考にしてください。

熊本県で永代供養墓を運営する施設

熊本市西区の公園墓地「菩提樹苑」にある永代供養墓は、ほかのご遺骨と一緒に納骨される合同墓と、個人や夫婦単位で眠ることができる個別墓の2種類を用意。熊本市中央区にある「本蔵院」がお墓の管理などをおこなうため、安心してお任せできます。金峰山県立自然公園内にあって、熊本市内を見渡せるロケーションも魅力的。納骨後は一切の追加費用がかからないため、経済的な負担が続いてしまうということはありません。

熊本市南区にある浄土真宗西本願寺派の寺院「明乗寺」は、のどかな田園風景が広がる穏やかなロケーション。東バイパスや浜線バイパスを利用すれば、市内中心部からのカーアクセスも良好です。そんな同寺内には、永代供養墓「無量寿堂」を用意。春秋の彼岸とお盆の年3回、合同法要をおこなうほか、希望によって年回忌法要も対応可能。1遺骨5万円(税別)で申し込むことができて、年間管理費や月会費などは一切不要というのも魅力的なポイントです。

また、県南部で永代供養墓を探している方には、八代海や八代平野を一望できるロケーションの「八代 大島墓苑」がおすすめ。こちらの長寿供養墓は、専用の石室に永代埋葬されるため、ほかのご遺骨と一緒になることはありません。八代市内中心部から車で10分とアクセスも良く、年間管理料も不要。宗教・宗派も不問で、誰でも安心して利用できます。

樹木葬

「自然葬」ともいわれる「樹木葬」は、墓石ではなく樹木を植栽して、それを墓標として個人を弔うお墓のことをいいます。

ご遺骨は、樹木の根元に設けられたスペースに納骨されるのが一般的で、墓参に訪れた方はシンボルツリーとなる樹木や花木に向かって手を合わせます。

厳密には、「樹木葬=永代供養墓」とはいえないのですが、永代供養プランが付いた樹木葬がほとんどなので、樹木葬と永代供養墓は、ほぼ同義で語られるようになっています。

熊本県を代表する樹木葬の施設

熊本I.C.から車で約20分、緑豊かな菊陽町にある「熊本メモリアルガーデン」には、シンボルツリーの「泰山木」が植栽された樹木葬を用意。ご遺骨は芝生に骨壺のまま個別に埋葬されます。この骨壺は将来的に土に環る材質を用いているため、自然志向の方にもぴったり。ファミリータイプの樹木葬もあって、家族で一緒に眠りたいと考える方から注目を集めています。

全国対応で遠方の方にも選ばれているのが、大分県との県境にある「金剛宝寺」の「永代供養 天空陵」。家族だけで利用することができ、阿蘇くじゅう国立公園の地で眠ることができます。費用も、墓石、工事費、永代供養がセットになって、追加費用なしの40万円。遠方で見学が難しいという方のために、公式HPではVR見学の動画が用意されていて、まるで現地で実際にお墓を見ているかのように詳細までチェックできます。

「阿蘇産山樹木葬」は、定められた区画にご遺骨を納めるのではなく、ひとつの山、もしくは区画を墓地に見立て、ご遺骨を納める里山型の樹木葬をおこなうスタイル。骨壺は自然に分解されない材質のものを一切使用していないため、本当に自然に還ることが叶います。

納骨堂

納骨堂は、建物内にご遺骨を安置するスペースを設けて、ご遺骨の管理や故人の供養をおこなう施設を指します。ご遺骨の納骨方法には、ロッカー式の棚にご遺骨を納めるタイプや仏壇型の棚にご遺骨を納めるタイプ、最新のテクノロジーを活かした機械式の納骨堂も都市部を中心に誕生しています。

熊本県内にある納骨堂

熊本市南区にある「正行寺」の「菩提樹館」は、爽やかな青を基調とした明るくやわらかなデザインが印象的。個別壇と家族壇の2種類から選ぶことができ、おひとり様から夫婦、家族まで幅広いニーズに対応しています。車椅子の方も安心してお参りできるバリアフリー対応。駐車場完備でカーアクセスも便利なロケーションです。

また、玉名市の「妙性寺」内にある納骨堂には、永代供養を希望する方に対応した区画を用意。6寸の骨壺で3霊まで納めることができます。最寄りのJR玉名駅から徒歩1分とアクセスも抜群。過去の宗派や国籍不問で、ご遺骨を納めた方は、通夜や葬儀、法要や精進落としのシーンで境内の施設を自由に活用できます。

熊本県の公営墓地

墓地には、寺院や施設が運営する「民営墓地」以外にも、都道府県や市区町村などの自治体が管理する「公営墓地」があります。

公営墓地には民営墓地に比べて「費用を安く抑えられる」「経営基盤が安定している」という大きなメリットがあって、空き枠が出たとしても競争率が高いケースがほとんどです。

公営墓地には、そもそも「供養」という概念がないため永代供養はおこなわれませんが、近年では、永代供養と似た仕組みを持つ「合葬式墓地」や樹木葬と共通点の多い「樹林墓地」を設ける施設が、少しずつではありますが増えているようです。また、公営の納骨堂を設けているところもあります。

2020年9月現在、熊本県内の公営墓地には、まだ合葬式墓地や樹林墓地はないようですが、熊本市には公営の納骨堂(桃尾霊堂)が設けられています。

まとめ

墓地には、寺院や施設が運営する「民営墓地」以外にも、都道府県や市区町村などの自治体が管理する「公営墓地」があります。

公営墓地には民営墓地に比べて「費用を安く抑えられる」「経営基盤が安定している」という大きなメリットがあって、空き枠が出たとしても競争率が高いケースがほとんどです。

公営墓地には、そもそも「供養」という概念がないため永代供養はおこなわれませんが、近年では、永代供養と似た仕組みを持つ「合葬式墓地」や樹木葬と共通点の多い「樹林墓地」を設ける施設が、少しずつではありますが増えているようです。また、公営の納骨堂を設けているところもあります。

2020年9月現在、熊本県内の公営墓地には、まだ合葬式墓地や樹林墓地はないようですが、熊本市には公営の納骨堂(桃尾霊堂)が設けられています。