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高知県の永代供養・永代供養墓。葬儀のしきたり

高知県は、黒潮が打ち寄せる美しい海岸線や四万十川、仁淀川などの清流、緑が爽やかな山々といった、豊かな自然に囲まれています。幕末期に活躍した坂本龍馬や三菱の創始者・岩崎弥太郎、戦後日本の舵取りを担った吉田茂などを輩出していて、「いごっそう」「はちきん」とおおらかでありながら芯のある県民性でも知られています。

そんな高知県では、葬儀に関するしきたりにも独自のものがあるようです。また高知県内の寺院の数や葬儀1件あたりの費用についても、高知県ならではの特徴が見られます。最近話題を集める永代供養や永代供養墓、高知県内の永代供養を運営する施設も合わせて調べました。ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること
  • 高知県の昔から続く葬儀のしきたり
  • 高知県の寺院数や葬儀1件あたりの費用
  • 永代供養・永代供養墓の基礎知識と、高知県で永代供養の運営施設

高知県の寺院・葬儀について

まずは、高知県内にある寺院の数や県を代表する寺院、葬儀1件にかかる費用についてまとめました。四国4県との比較も合わせてご紹介します。

高知県の寺院数

文化庁の「宗教年鑑 令和元年版」によると、日本全国にある76,930カ所の寺院のうち、愛媛県内にある寺院の数は367カ所。全国47都道府県中第45位で、四国4県の中でも寺院の数が一番少ないようです。(愛媛県1,079カ所、香川県873カ所、徳島県629カ所)

高知県の代表的な寺院

高知県内で有名な寺院といえば、夢窓疎石が作庭したと伝わる庭園で有名な高知市の「竹林寺」や室戸岬にある「最御崎寺(東寺)」(室戸市)、本堂内陣の格天井画が人気の「岩本寺」(四万十町)などがあって、いずれも四国八十八ヶ所の霊場として多くのお遍路さんが参拝に訪れています。

高知県の葬儀1件あたりの費用

経済産業省の「平成30年 特定サービス産業実態調査」によると、愛媛県の葬儀1件あたりの費用はおよそ100万円かかっているようです。
※「葬儀一式請負の年間売上高(百万円)/年間葬儀取扱件数(件)」で計算

四国のほかの県を見てみると、香川県が平均102万円、徳島県が平均86万円、愛媛県が平均83万円をかけていて、高知県は四国4県の中に限ってみると2番目の数字であることがわかりました。しかしながら、全国平均が約110万円なので、四国地方はほかの地域に比べて葬儀にお金をかけない傾向にあるようです。

高知県の葬儀。風習やしきたりの傾向

葬儀にはその地域ならではの特徴がいくつかありますが、高知県でも他県では見られないしきたりや風習がいくつか見られます。その中からユニークなしきたりを3つご紹介します。

故人に添い寝する!?

故人が亡くなってから納棺されるまでの間、故人に添い寝する風習が残る地域があります。食事も朝、昼、晩と枕元に運んで家族と一緒に食事をおこなって、普段と変わらないようにあいさつをするケースもあるとのこと。また、土佐郡の一部地域では、故人を死者として接するのではなく病人として接する家もあるそうです。これを「養生見舞い」といいます。

食事には、生前故人が好きだったメニューを並べ、「起きてきて食べませんか」とお声がけをしながら食事をお供えします。初めて見る人にとっては違和感のある風習ですが、あの世へ行くまでの限られた時間も一緒に過ごしていたいという、ご遺族の優しい気持ちが感じられる風習です。

大豆や小豆を棺に入れる

高知県では、故人の成仏を願って大豆や小豆を故人の棺に入れるというしきたりがあるようです。大豆の「芽」と故人の「目」にかけて、「目が開かないように」という意味を込め、煮た大豆や小豆を棺に入れています。目を閉じたまま安心してあの世へ旅立ってほしいと願う風習です。

茶碗割りも土佐流で

西日本の地域に多い「茶碗割り」。故人が愛用していた茶碗を出棺時に割ることで、現世への未練を断ってもらうしきたりですが、高知県では茶碗を割るとともに羽織を3回振って送り出す、県独自のしきたりが残っています。また、茶碗を割る時に「これでしもうた」と言う地域もあるそうです。

全国で注目されつつある永代供養・永代供養墓

今、全国各地でお墓の後継者で頭を悩ませている日本人が増えているのをご存じですか?少子高齢化や都市部への人口流出が要因となって、お墓を継ぐ人がいないという問題が深刻化しています。

これまでは家がお墓を守る役割を果たしてきましたが、最近では寺院や霊園が家に代わってお墓の管理などをおこなう永代供養・永代供養墓に注目が集まっています。いったいどのような仕組みなのか、わかりやすく解説します。

永代供養・永代供養墓の概要

永代供養は、ご遺族に代わって故人の供養やお墓の管理の一切をおこなう仕組みを指します。

永代供養には一定の費用が必要ですが、お墓の清掃や読経など、これまでご遺族がおこなってきたことを代わりにおこなってくれるので、ご遺族の肉体的・精神的負担を軽減させることが可能です。お墓の後継者がいないという方にとっても、お墓を守ってくれる永代供養は魅力的だといえます。

なお、永代供養をおこなうお墓は、ほかのお墓と区別するために「永代供養墓」と呼んでいます。

永代供養にはいくらかかるの?

永代供養を検討する方にとって、永代供養にいったいいくらかかるのかは気になるところ。そこで、費用の相場や目安についてお伝えします。

永代供養には、「ご遺骨を初めから合祀するタイプ」と「ご遺骨を一定期間骨壺で安置するタイプ」があって、それぞれの費用の相場を見てみると…

このように費用に大きな開きがあります。

「ご遺骨を一定期間骨壺で安置するタイプ」には、さまざまな種類がって、納骨の方法やサービス内容で費用に大きな差があるようです。

たとえば、永代供養墓には、新たに墓石を建ててご遺骨を安置できるものもあって、この場合は基本的な費用に加えて墓石代などが新たにかかってきます。そのため費用も高くなって、場合によっては100万円を超えるケースも。その一方で、「ご遺骨を初めから合祀するタイプ」の場合はスペースがあまり必要でないことや管理の手間が少ないことから、費用を抑えられる傾向にあります。

永代供養墓の種類と高知県の運営施設

ひと口に「永代供養墓」といってもさまざまな種類のお墓があって、それぞれに特徴が異なります。ここでは、「一般的な永代供養墓」「樹木葬」「納骨堂」のおもな3つのスタイルをご紹介。それぞれのメリットと高知県内で運営する代表的な施設についてお示しします。

まずはこの3つの違いを知ってから、永代供養墓を検討することをおすすめします。

永代供養墓

永代供養墓は、一般的に屋外に設けられたお墓のことをさします。永代供養墓には、大きく分けて「合祀墓」「個別墓」「集合墓」の3タイプがあります。それぞれの特徴やメリットは以下のとおりです。

高知県の永代供養墓を運営する施設

高知県内には、永代供養墓を設けている寺院や霊園がいくつかあります。
たとえば、天正2年(1574)創建の「高法寺 」(高知市)には、高知市内を一望できる高台に永代供養塔を設置。こちらは集合墓タイプの永代供養墓で50年間骨壺安置された後、ほかのご遺骨と合祀する流れになっています。

同じ高知市には、「永遠の祈り」の文字が記された「春野 かたらいの里 永代供養墓」や「天空」の文字が印象的な「一宮霊園 陽だまり 永代供養墓」などが。香南市には「空港霊園 翼 永代供養墓」、いの町には「宙」の文字が刻まれた「天王 永遠の郷 永代供養墓」があります。

樹木葬

TVやラジオなどでよく耳にする機会が多い樹木葬は、その名の通り樹木や花木などを墓石の代わりに立てて墓標に見立てるのが最大の特徴。木を囲むように墓石が並ぶタイプや木の下にご遺骨が納められるタイプなど、それぞれ細かな違いがあります。樹木の種類も、常緑樹のクスノキや美しいサクラを始め、スタイリッシュなガーデニングを取り入れた樹木葬も人気を集めています。

高知県内で樹木葬を運営する施設

「城見ヶ丘メモリアル樹木葬 」は、高知市内で樹木葬を検討する方におすすめの施設。市内の中心部というアクセス便利なロケーションながら高知市街を一望できる好立地にあって、費用も25万円~と魅力的。合祀されることなく永遠の眠りにつけることもメリットです。

また、高知平野と太平洋に抱かれた「高知清風霊園 」にも大きなシンボルツリーが配された樹木葬を用意。ご遺骨は布や木箱に入れて埋葬されるため、自然に還ることができます。このほか、四万十市の「四万十双海霊園 」にも同様に土に還ることができるタイプの樹木葬があります。

納骨堂

屋内に設けられていることが多い納骨堂は、厳密には永代供養墓とは異なりますが、最近では永代供養も合わせておこなう納骨堂が増えています。スペースがあまり必要でないことから、おもに都市部で増加傾向にあるようです。

納骨堂ではほとんどのケースで個別に骨壺を安置するスペースが設けられていて、別々に管理されています。そのため、故人をより身近に感じやすいのが納骨堂の魅力だといえます。

高知県内で納骨堂を運営する施設

冒頭でもご紹介した高知市の「竹林寺」には、スタイリッシュな木のデザインが印象的な納骨堂があって、将来のお墓の行く末が心配な方やまだお墓を持っていないという方に選ばれています。こちらは、基本的に檀家を対象にしたものですが、竹林寺(真言宗智山派)に帰依する方であれば、相談に応じてくれるようです。

また、佐川町にある浄土宗本願寺派の「西願寺」にも納骨堂があって、こちらは宗派不問で受け入れてくれます。

寺院の数が少ない分、他県に比べて納骨堂がまだまだ多くありませんが、将来的には新しく納骨堂を設ける寺院や霊園が増えるかもしれません。TVや新聞、インターネットなどで情報を収集し、気になる施設があれば見学に行くことをおすすめします。

高知県の公営墓地

墓地には、寺院や霊園などが運営する民営墓地のほかに、市区町村などが運営する公営墓地があります。公営墓地は、民営墓地に比べて経営基盤が安定していることや比較的お手頃な価格で墓地を利用できることが大きな特徴。そのため、空き枠が出てもすぐに埋まってしまうケースもあります。

公営墓地は、市区町村が墓地の管理のみをおこなうため、民営墓地にあるような永代供養墓は存在しません。しかしながら、近年の公営墓地に対するニーズの高まりもあって、公営墓地の中には永代供養墓と似たしくみの「合葬式墓地」や樹木葬と共通点の多い「樹林墓地」、公営の納骨堂を設けている市区町村もあります。

高知県の代表的な公営墓地

高知市内には「石丸納骨堂」や「色ケ谷納骨堂」など、市営の納骨堂が5カ所存在しています。今のところ、他の市町村には合葬式墓地や樹林墓地、公営の納骨堂は見あたりませんが、住民の要望に応えて新しくこれらの施設を設ける市町村が出てくるかもしれません。利用者の募集にあたっては、市町村のHPや広報誌などでアナウンスされると思いますので、情報を欠かさずチェックしておくと良いです。

まとめ

四国で一番寺院の数が少ない高知県。葬儀に関するしきたりには、「煮た大豆や小豆を棺に入れる」「死者を生きている人のように扱う」など、珍しいものがいくつか残っているようです。

永代供養をおこなっている施設の数も他府県と比較すると少ないみたいですが、今後新しい永代供養墓や樹木葬、納骨堂が増える可能性は高いと考えます。インターネット上でも詳しく紹介されていない小規模の施設もあるようなので、寺院や霊園のHPはもちろん、墓石会社のHPも合わせてチェックするなど、検索の幅を広げてみると気になる施設が見つかる可能性があります。

永代供養墓を検討する際は、情報をしっかりと収集することも大切ですが、家族と相談することも忘れないでください。家族内でのトラブル避けるためにも、みんなが納得した上で永代供養墓を決断することを強くおすすめします。