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群馬県の永代供養・永代供養墓、葬儀の風習・しきたり

群馬県は関東北西部に位置し、草津温泉や伊香保温泉などの温泉地、世界文化遺産の富岡製糸場など、魅力的な観光地が多い地域。南東部には関東平野、西部・北部には赤城山や榛名山などの山々を有していて、尾瀬ヶ原や群馬サファリパークなど、自然の豊かさを味わえます。

そんな群馬県の葬儀では、一風変わった「新生活」や「でがの飯」など独特の風習がみられることがあります。それは一体どういったものなのか、また、それ以外にも昔から続く葬儀の風習や、葬儀1件あたりの費用についてもお伝えします。

そのほか、最近群馬県でも広がりをみせつつある「永代供養・永代供養墓」についても紹介するので、群馬県でお墓選びに迷っている方も、ご参考ください。

この記事でわかること
  • 群馬県で昔から続く葬儀の風習やしきたり
  • 群馬県の寺院数や葬儀1件あたりの費用
  • 永代供養・永代供養墓の基礎知識と、群馬県で永代供養をおこなっている施設

群馬県の寺院・葬儀の様子

まずは政府発表の公式データをもとに、群馬県の寺院数や葬儀の費用を見てみます。そのうえで群馬県の葬儀でみられる独特の風習・しきたりについてお伝えします。

群馬県の寺院数

文化庁の「宗教年鑑 令和元年版」によると、群馬県の寺院数は1,206カ所。寺院数の全国平均は1,637カ所なので、平均を下回っていることになります。寺院数の順位で見ても群馬県は31位と、47都道府県の中ではそれほど寺院数が多い地域とはいえないようです。

群馬県の葬儀1件あたりの費用

経済産業省の平成30年の「特定サービス産業実態調査」を見てみると、群馬県の葬儀1件あたりの費用は130万円ほどで、これは全国11位の数字です。
※「葬儀一式請負の年間売上高(百万円)/年間葬儀取扱件数(件)」で計算

葬儀1件あたりの費用の全国平均は約110万円なので、群馬県の費用は全国平均を上回っていることになります。ちなみに、お隣の栃木県の葬儀1件あたりの費用は約164万円で全国1位、長野県は約151万円で全国2位です。

群馬県の葬儀事情。風習やしきたり

香典に関する「新生活」

群馬県の葬儀では、「一般」のほかに「新生活」と書かれた受付が設置されていることがあります。一般の受付は一般的な金額(5,000円程度)を包んだ香典を納める人用で、新生活の受付は少額の香典(1,000~3,000円)を納める人用となっています。なお、新生活の方は香典が少額である代わりに、香典返しは辞退する流れとなっています。そうすることで、参列者、施主どちらもの経済的負担を軽減することが可能となっています。

こうした取り組みは、第二次世界大戦後に始まった「新生活運動」を由来としています。

なお、この「新生活」という葬儀の風習は群馬県を発祥とし、栃木県などまわりの県の一部地域でも見られることがあるようです。

位牌をたくさん作る

仏壇は喪主の家に置き、位牌もひとつだけ…というのが一般的ですが、群馬県には「故人の子どもの数だけ位牌を作る」という、ならわしがあります。

たとえば故人に4人の子どもがいる場合は位牌を4つ作って、各家庭の仏壇に置きます。この風習は、「位牌をとおして故人の魂が下りてくるので、子どもの家庭ごとに位牌を置く」という考えから来ているようです。

告別式の後に「でがの飯」を回す地域も

群馬県の農村地域には、「でがの飯」「でわの飯」という風習が残っているところがあります。これは告別式の後に一番膳を参列者の間で回し、一本の箸を使って少量のお米を食べるというもの。一番膳を複数人で回しあって食べるこの習わしには、「参列者全員で故人を見送る」という意味があるようです。

永代供養・永代供養墓について

少子高齢化や人口の流動化などによって、「お墓の継承問題」が浮上しやすくなっている現代。そんな状況から、人びとの注目を集めているのが「永代供養」です。

群馬県でも広がりをみせつつある永代供養とは、どういったものなのか。概要や特徴、永代供養に関する疑問について解説します。

永代供養・永代供養墓の概要

永代供養とは、契約時に料金一式を払うことで、ご遺骨を納めた後の管理・供養の一切を寺院や霊園などの施設側に任せることができる供養方法のことです。そして、永代供養をおこなうお墓のことを「永代供養墓(えいだいくようぼ・えいたいくようばか)」と呼びます。

節目ごとの法要やお墓周りの掃除・修繕など、必要なことは全て寺院や霊園がおこなってくれます。そのため、ご遺族側がしなければならないことはほとんどなく、従来のお墓に比べてかなりの割合で負担を軽減できるのがメリットです。

また、永代供養には以下のような特徴もあります。

このように、永代供養には従来のお墓にはないさまざまなメリットがあります。もちろん、デメリットや注意点もあるので、永代供養にするかどうかはじっくりと検討してから決めるべきです。

永代供養に関する疑問

永代供養でよく聞かれる疑問とその答えについて、いくつかピックアップして紹介します。

永代供養でもお墓参りはできるのか

永代供養でもお墓参りをすることは可能です。ただし、施設によってはお参りできる時間が決まっていることも。そのため、気になる方は契約前にその点についてもしっかりと確認しておくことをおすすめします。

また、施設によっては「生花はお供えできない」「火気厳禁」など、お供え物に制限がある場合もあるので、こちらも事前に確認しておくことが大事です。

遺族側で法要はできるのか

多くの場合、施設側に相談すれば遺族側で年忌法要をおこなうことができます。ご遺族側で法要をおこなうことは故人への追善供養や、ご遺族・親族同士のつながりを深めるきっかけにもなるので、時間・金銭的な余裕がある場合はおこなうことをおすすめします。

「何回忌まで法要をおこなうべきか」については、それぞれの事情もありますが「3回忌まで」がとりあえずの目安となります。7回忌、13回忌…と、あまり頻繁にご遺族側で法要をおこなうと、そもそも永代供養にした意味がなくなってしまいます。ほどほどのところでよしとして、以降の供養は施設側にお任せしてください。

永代供養の一式料金の内訳は?

永代供養における費用の内訳は、以下のとおりです。

一般的な内訳となりますが、施設によってはこのほかに「年間管理費」などがかかってくることもあります。また、名目やその意味合いも施設によって解釈が異なるケースがあるので、一つひとつどのような意味合いで、どうして費用がかかるのかを確認する必要があります。

合祀されると、供養は終わってしまうのか

永代供養には「ご遺骨を最初から合祀する場合」と「ご遺骨を一定期間骨壺で安置する場合」の2パターンがあります。合祀とは骨壺からご遺骨を取り出し、共同スペースに埋葬すること。一度合祀するとほかのご遺骨を一緒になるので、分骨・改葬に対応することができなくなります。

そして、「ご遺骨を一定期間骨壺で安置する場合」でも、期間が過ぎるとご遺骨は合祀されることがほとんどです。ただし、「合祀=ご遺骨の供養がストップする」わけではありません。

永代供養とは、まさしく「ご遺骨を永代にわたって供養すること」です。そのため、ご遺骨が合祀された場合は、個別の供養は終わってしまいますが、手厚く供養は続けられていきます。

永代供養の種類と、群馬県で運営している施設

永代供養には「永代供養墓」のほかにも、「納骨堂」「樹木葬」といった種類があります。それぞれどのような特徴があるのか。概要および群馬県内でそれらを運営する施設についても紹介するので、ご参考ください。

永代供養墓

永代供養墓とは、読んで字のごとく永代供養をおこなうお墓のことです。

永代供養墓は屋外に納骨スペースを設け、そこでご遺骨を管理・供養するので、「屋外型の永代供養」といわれることもあります。永代供養墓の中でも「最初から合祀するタイプ」は一番安く、10万円程度から利用できる施設も多いです。一方「個別に墓石を持てるタイプ」は費用が高くなりがちですが、一般的なお墓と似た形状のお墓を持てることがメリットとして挙げられます。

群馬県で永代供養墓を運営する施設

桐生市の「観音院」は1644年開山の由緒正しい寺院。観音院では、永代供養墓や永代供養付き個別墓、樹木葬を運営しています。永代供養墓「やすらぎ」では最初からご遺骨を合祀するプランのほかに、最大33回忌までご遺骨を個別に安置できるプランを用意。選択の幅が広いのが魅力です。

沼田市にある「上毛高原メモリアルパーク」には、谷川岳や赤城山など雄大な山々に囲まれた土地にある公園型霊園です。霊園内では「永代供養塔」と「永代供養個人墓」を運営中。「永代供養塔」の使用料は20万円、「永代供養個人墓」の使用料は28万円で、ほかに費用がかかってくることはありません。

甘楽郡にある「宝積寺」は、春夏秋冬でさまざまな花を楽しめる「花の寺」として親しまれている寺院です。宝積寺では永代供養墓「安宝園」を運営中で、合祀型と個別型から選ぶことができます。合祀型は1霊あたり10万円から、個別型は1霊あたり20万円からと、比較的費用が安いのが魅力です。

納骨堂

「納骨堂」とは、建物内にご遺骨の安置スペースや参拝スペースを設け、永代供養をおこなう施設のこと。もともとは「一時的にご遺骨を預かってもらうための施設」でしたが、最近では永代供養付きの納骨堂も増えてきました。

納骨堂は比較的運営しやすいこともあって、都市部でもよくみられます。アクセスがしやすく場所にあることも多く、利用しやすいのがメリットです。また、永代供養墓と違って、天候に左右されずにお参りできるのも長所のひとつ。

しかし、従来のお墓とはイメージが異なるので、人によっては強い違和感を抱く可能性があります。納骨堂を選ぶ場合は、十分に検討してから契約を結ぶことをおすすめします。

群馬県で納骨堂を運営する施設

上記で紹介したような「建物内で永代供養をおこなう納骨堂」は、群馬県内にはまだ少ないようです。ただし、元来の納骨堂と同じように、屋外に骨壺を安置する設備を作って、そこで管理・供養をおこなう施設はいくつかあります。

高崎市にある「納骨堂 adesso」は、そんな施設のひとつ。洋風モダンを取り入れたデザインで、区画によってはペットとの共葬もできます。ただし、水道代や管理費などが別途かかってくる点には注意が必要です。

館林市の大法院には「星鏡林」という設備があります。こちらの施設は「住職にエンディングノート作りを手伝ってもらえる」「自分好みの骨壺を選べる」など、納骨前のサービスが充実しているのが魅力です。

樹木葬

樹木葬は墓石ではなく樹木や草花を墓標として、その周りにご遺骨を埋葬するお墓のことを指します。樹木葬も永代供養を前提としていることがほとんどなので、永代供養墓のひとつに数えられます。

樹木葬のメリットはなんといっても自然豊かな環境で眠りにつけること。ご遺骨の埋葬方法には、ご遺骨が土に還るように埋葬する方法や、カロートの中に骨壺に納めた状態で埋葬する方法など、さまざまなパターンがあります。

樹木葬には、自然の山林をまるごと墓地として活用する「里山型」や、霊園内で樹木葬墓地を運営する「公園型(都市型)」といったタイプがあります。「里山型」は地方や郊外に多く、全国的に施設数も多くありません。そのため、樹木葬のほとんどは「公園型」となっています。

群馬県で樹木葬を運営する施設

高崎市にある「群馬聖地霊園」は、四季折々の花が楽しめる都市型欧風霊園。一般墓のほかに、永代供養墓、樹木葬を運営しています。樹木葬「ホームステイル」は、個別安置の期間がプランごとに異なり、3年・15年・35年から選ぶことが可能。永代供養墓も含めてプランが豊富なので、希望に沿ったものを選びやすいのが魅力です。

同じく高崎市にある「仁叟寺」は、500年の歴史を持つ曹洞宗の寺院です。こちらの寺院では、複数の種類の永代供養墓と樹木葬をそろえた「大樹苑」を運営中。樹木葬は合同墓と個別墓から選べ、個別墓は最大4霊まで納骨することが可能です。

伊勢崎市の「メモリーズパーク 千の風」は、赤城山や浅間山など雄大な山々を見渡せるロケーションが魅力の霊園。こちらの霊園にはガーデンタイプの樹木葬「フォーエバー」があります。1人用から家族用までさまざまなタイプを用意していて、なかには個別安置期間に期限がないタイプも。そちらは、ご遺骨をずっと個別に安置しておきたい方におすすめです。

公営墓地も選択肢の一つになる可能性がある

墓地には寺院墓地や民営墓地など、さまざまな種類があります。なかでも地方公共団体が運営する公営墓地は、料金などが比較的安いのが特徴です。

その一方で、申し込み資格に制限があって競争倍率が高いなど、利用するためにはいくつかのハードルを越える必要がある…という側面も。また、公営墓地には供養という概念がないため、永代供養がおこなわれることは基本的にありません。

しかし、最近は永代供養墓の「合祀墓」と似たような「合葬式墓地」と呼ばれる墓地の提供を始めている自治体が増えてきています。合葬式墓地は、「供養」はおこなわれませんが「永代管理」はされます。そのため、供養は自分たちで参拝する形でおこなうから管理のみ任せたいと思う人や、行政の管理した墓地で安心して眠りたいと思う人など利用を希望する人が多く、毎回募集をかけると申込みが殺到するといった自治体も少なくありません。

群馬県ではまだ合葬式墓地を展開しているところはあまり無いようですが、各地域の動向を受けて、今後は整備をしていく可能性もあります。もしも永代供養の利用を考える場合は、一度お住まいの地域の公営墓地を調べて、「合葬式」での募集がやっているかも確認した上で、検討のひとつに入れてみると良いかもしれません。

まとめ

自然が豊かで観光名所も多い群馬県には、葬儀におけるユニークな風習が残っている地域があります。とくに群馬県から始まったといわれる「新生活」は、実際の葬儀でみられる文化です。

そんな群馬県でも、永代供養は広がりをみせつつあります。納骨堂を運営する施設はまだ少ないようですが、永代供養墓と樹木葬を運営する施設は徐々に増えてきています。群馬県の雄大な自然を楽しめるような施設も多いので、ご自身・ご家族が納得する永代供養施設を探してみてください。