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岡山県の永代供養・永代供養墓。葬儀のしきたりなど

南北に瀬戸内海と中国山地を望む岡山県。県庁所在地の岡山市がある南部は温暖な気候が特徴で、日本でも指折りの降雨料の少なさから「晴れの国」として親しまれています。古代の吉備国のうち、備前・備中・美作の3ケ国から成ってヤマト王権を支える勢力として独自に発展。古くから歴史がある地域だけに、他県では見られない葬儀にまつわる風習やしきたりも残っているようです。

こちらでは、意外と知られていない岡山県の寺院の数や葬儀1件あたりの費用、岡山県に現在も伝わる葬儀の風習やしきたりをご紹介。あわせて、最近注目度が高まりつつある永代供養や永代供養墓について、県内の施設も含めてお伝えします。

この記事でわかること
  • 岡山県の葬儀・お墓事情
  • 岡山県の寺院数や葬儀1件あたりの費用
  • 永代供養・永代供養墓や基礎知識と、岡山県で永代供養をおこなっている施設

岡山県のお墓・葬儀事情

まずは、そんな岡山県の寺院の数や葬儀1件にかかる費用について見ていきます。

岡山県の寺院数

文化庁の「宗教年鑑 令和元年版」によると、日本全国にある寺院76,930カ所のうち、岡山県の寺院の数は1,389カ所(全国第26位)。ちなみに、同じ中国地方では、お隣の広島県が1,716カ所と一番多く、山口県が14,25カ所と2番目に多い数字。岡山県は3番目で、次いで島根県(1,304カ所)、鳥取県(467カ所)の順となります。

岡山県の葬儀1件あたりの費用

経済産業省の「平成30年特定サービス産業実態調査」によると、奈良県の葬儀1件あたりの費用はおよそ112万円となります。
※「葬儀一式請負の年間売上高(百万円)/年間葬儀取扱件数(件)」で計算

これは全国第21位の数字で全国平均の約110万円とそう変わりがないのですが、実は中国地方限定で見てみると…、

第21位 岡山県 約112万円
第32位 広島県 約95万円
第36位 島根県 約88万円
第39位 鳥取県 約87万円
第44位 山口県 約81万円

と、岡山県が飛び抜けて葬儀にお金をかけていることがわかります。

もちろん各県民性に違いはありますが、こと葬儀に限っていうとおしなべて倹約指向にあることがわかります。

岡山県の葬儀事情・しきたりの傾向

岡山県の葬儀について調べてみると、県独自の風習やしきたりが今もおこなわれていることがわかりました。その中から代表的なものを4つご紹介します。

「通夜」のことを「夜伽」と呼ぶ

岡山県の一部地域では、通夜のことを「夜伽」や「伽(とぎ)」と呼んでいます。元々、「夜伽」とは夜通し起きて誰かの側にいることを指しますが、岡山県では弔問客のもてなしなどはご遺族ではなく地域の人びとが中心となっておこなっていたケースが少なくないようです。

ご遺族は周囲を気にすることなく故人との別れができたため、「夜伽」や「伽」という言葉が定着したのではないかと推測できます。

他県では聞き慣れない「立飯」とは?

岡山県や隣の広島県では、故人との別れに際して出棺前に近親者が故人と囲んで食事を摂る「立飯」(たちはん、たちば、たち)というならわしが残っている地域があります。

食事の中身は、巻き寿司やいなり寿司など簡素なものが多く、一部の仕出し店では立飯のためのメニューを設けているところもあります。また、お茶やハンカチなどの会葬礼品のことを「立飯」というケースもあるようです。

塔婆を7本建てる訳

寺院の墓地で見かけることが多い塔婆。法事やお墓参りの際に1本建てるケースが多いのですが、岡山県では火葬と同じ日に納骨をおこなう場合、7本の塔婆を用意する風習があってこれを「七本塔婆」と呼んでいます。

仏教では、7日ごとに極楽浄土へ行くことを許される裁判がおこなわれ、その結審となるのが49日目とされているため、7本の塔婆は一度に建てるのではなく7日ごとに1本ずつ建てるようになったそうです。

葬儀後に放生会をおこなう地域も

仏教の「殺生戒」の思想に基づいておこなう「放生会(ほうじょうえ)」。普通は寺院の祭事としておこないますが、岡山県北部の一部地域では、葬儀後にこの放生会をおこなう風習があります。

これは、捕まえた生き物を放すことで故人が功徳を積んで極楽浄土へ行けるようにという願いが込められているようです。

岡山県でも広がりをみせる永代供養・永代供養墓

かつてお墓は、「家」が継ぐことが当たり前でした。しかし、高齢化や人口の流出などが原因で、お墓の後継問題は日本社会の大きな課題となりつつあります。

そんな人たちから注目を集めているのが、永代供養・永代供養墓です。ここでは、永代供養・永代供養墓がどのようなものかについて、ご紹介します。

永代供養・永代供養墓の概要

「永代供養」とは、これまでご遺族がおこなってきた故人の供養やお墓の管理を、寺院や霊園などが代わっておこなう仕組みのこと。「ご遺族の負担を減らしたい」「お墓が遠い場所にあるため、管理が難しい」などという方から、「墓じまい」の選択肢として選ばれています。

永代供養・永代供養・永代供養墓の費用の相場は?

永代供養が選ばれる理由のひとつに、「一般的なお墓に比べて費用を大きく減らせること」が挙げられます。

それでは、永代供養には、どのような費用がかかるかを見ていきます。
永代供養における費用の内訳は、以下のとおりとなります。

そのほか、刻字料がかかるケースもあります。また、施設ごとに新たな費用が発生する場合や、個人墓タイプの永代供養墓を建てる場合は墓石料がかかりますが、一般的なお墓を選ぶケースに比べると費用を抑えられる傾向にあります。

タイプごとに異なる費用の相場

永代供養墓にはさまざまな分類ができますが、ご遺骨を安置する形に分けると…、

と大きく3つに分類できます。

また、それぞれの気になる費用相場ですが…、

となります。正確な金額はそれぞれの施設で異なるため、あくまで参考価格としてお考えください。

※施設によって永代供養料は異なるため、永代供養を検討する際はしっかりチェックしておくことをおすすめします。

永代供養墓を選ぶ時のポイント

永代供養墓にはいろいろな形がありますが、「どれにすれば良いかわからない」という方に、永代供養墓を選ぶ時に参考にしてほしいポイントを4つお伝えします。

費用の内訳を確認する

先ほども触れましたが、永代供養料は寺院や施設によって異なるため、一式料金の内訳を確認してください。

宗旨・宗派や檀家になる必要があるかを確認する

寺院や施設の多くが「宗旨・宗派不問」を謳っていますが、中には特定の宗旨・宗派でないと受け入れてもらえない施設もあります。また、檀家になる必要がある施設もあるのでその点は確認を怠らないようにしてください。

現地で確認する

資料請求やインターネットではわからないことも、現地に行けば見えるもの。可能な限り現地へ足を運び、ロケーションや細かな設備などもチェックすることをおすすめします。

不明な点はクリアにしておく

寺院墓地のように住職がいる施設は、面談をお願いしてその方の人柄や人間性を確認してください。大切な供養や管理をお任せする人物が信頼に足るかどうかは、永代供養ではとても重要なポイントです。

また寺院の沿革や宗派、納骨後にかかる費用といった、資料やインターネットではわからないことも積極的に聞いてください。

永代供養の種類と岡山県にある施設

「永代供養墓」とひとくちにいってもさまざまな形があります。

たとえば…、

これらも、永代供養墓のひとつのスタイルとして認知されています。

ここでは、それぞれどんな特徴があるか、また岡山県ではどの施設に永代供養墓があるかについてお伝えします。

永代供養墓

永代供養墓は、地面より上に部分にご遺骨を安置するスペースがあって、地面より下の部分にご遺骨を合祀するスペースがあるのが一般的です。また、ご遺骨を安置するスペースの側面には、故人の姓名が刻まれた墓誌が設けられているケースが多くあります。

永代供養墓に故人の姓名を刻字する方法は、下記3つの種類に分かれています。

ほとんどの場合は、1.もしくは2.の方法で刻字されています。

岡山県にある永代供養墓

岡山市を望むロケーションにある「今谷浄心苑」には、永代供養が付いた「シンプルモダン墓」を用意。こちらは個人・夫婦単位で入れるタイプの永代供養墓で、費用も聖地・墓石込みながらリーズナブルな価格も魅力的です。

また、永代供養納骨堂「絆」が設けられていたり家族の一員であるペットの永代供養も受けつけていたりと、多彩なニーズに対応した施設だといえます。

倉敷市で永代供養墓を探しているという方には、「竜の口国際霊苑」がおすすめです。1999年に建立された本永代供養塔は、年に3回の合同供養祭が営まれるなど故人の供養も万全。納骨時の儀典も自由で、菩提寺が執り行っても良いとのことです。

寺院墓地にも、永代供養に対応するところがいくつもあります。その中のひとつ、岡山市の「龍泉寺」は、永代供養塔に加え個人墓タイプの永代供養墓も用意。同じ岡山市にある「普門寺」の永代供養墓「宙へ(おおぞらへ)」は、費用もかなり安く抑えられる点が大きな魅力です。

樹木葬

最近TVのCMなどでよく見る機会の多い「樹木葬」。広葉樹のカラマツやもみじ、常緑樹のクスノキなどのほか、サクラなどの花木を墓標として植栽するケースが多いです。また、最近では、ガーデニングスタイルの樹木葬をおこなっている施設も増えています。

岡山県にある樹木葬

岡山市にある「東山聖光苑」もそのひとつ。岡山初のバラの樹木葬は、美しい花々に囲まれて眠りに就けることから多くの人から注目されています。

また、岡山県下最大級の規模を誇る「倉敷さくら離宮」にも樹木葬「さくらの碑」があります。こちらの大きな特徴は、故人にとって大切な方へのメッセージなどを自由に彫刻できる墓碑を建立し、おひとり様はもちろん、夫婦や家族単位でご遺骨を埋葬できる個別納骨室が設けられていること。倉敷屈指のサクラの名所・種松山というロケーションも理想的だといえます。

同じく、倉敷市にある霊園「GARDEN’S倉敷」でも樹木葬が可能。こちらは、岡山県民に親しまれている平和と安らぎの樹・オリーブの下で眠りに就くことができます。

寺院が営む樹木葬をお探しの方には、美作市にある「大聖寺」が運営の「樹木葬霊園 憩い」が最適です。

1,300年以上の歴史ある古刹が故人の供養・管理をおこなってくれるのでご遺族も安心。コンパクトな費用に加え、全国各地から郵送でご遺骨を受けつけているため、「岡山にゆかりがあるが現地までなかなか足を運べない」とお悩みの方などにも喜ばれています。

納骨堂

かつてはご遺骨を一時預かるのがおもな役割だった「納骨堂」。近年では永代供養もおこなってくれるところも増えています。

納骨堂にもいろいろな種類があって、ロッカーのような棚にご遺骨を個別に収める「ロッカー型」や集合墓タイプの「霊廟型」などに加え、最新技術を導入した現代的な「機械式納骨堂」も徐々に登場しています。

岡山県の納骨堂

「日本三大稲荷」のひとつとして知られる岡山市の「最上稲荷山妙教寺」は、県内では珍しい機械式納骨堂を設けた寺院。参拝の予約不要でカード一枚あれば参拝室に厨子がセットされた墓石が現れ、お参りが叶います。

岡山市の「西大寺」でも、永代供養が可能。仏壇付きのタイプなど5つの種類から選ぶことができて、365日いつでもお参りが可能です。

また、岡山県内の霊園には、先ほどご紹介した「今谷浄心苑」を始め、倉敷市の「オアシス霊園倉敷」など、納骨堂が敷地内に設けられた施設もいくつかあるようです。

岡山県の公営墓地などの紹介

ここまでは岡山県の寺院や施設が運営する民営墓地について見ていきましたが、県内にある多くの市町村には公営墓地があります。

公営墓地は、民営墓地に比べて費用が抑えられるだけでなく運営母体が大きい点も大きなメリット。そのため空き枠が出ると応募が殺到することが多いため、気になる方はつねにチェックを欠かさずにしておくと良いです。

岡山県の代表的な公営墓地

現在、岡山市を始め、倉敷市や津山市、玉野市、笠岡市、新見市などの市には、それぞれ公営墓地が設けられています。

1点注意していただきたいのが、「公営墓地では永代供養はおこなえない」こと。しかしながら、永代供養と似た仕組みの「合葬式墓地」や樹木葬のような「樹林墓地」が設けられた施設が、他県では徐々に増えています。県内では、まだそれらの施設はできていないようですが、既に市民からの要望もあって、将来的には市町村としても設置を検討するかもしれません。

まとめ

葬儀1件あたりの費用が約11万円と全国第21位の岡山県。全国単位で見れば平均的ですが、葬儀代をあまり使わない傾向にある中国地方限定で見ると、岡山県の人びとは葬儀にお金をかけているといえます。

そんな岡山県には、通夜のことを「夜伽」と呼んだり故人との別れの食事をおこなう「立飯」をおこなったり故人とご遺族の別れを惜しむ岡山ならではのしきたりや風習が残っているようです。何よりも家族間のつながりを大切にしてきた温かい気持ちも感じられます。

とはいえ、お墓にまつわる環境の変化により「墓じまい」を検討する人も増えているようです。そんな人たちから選ばれているのが、永代供養。永代供養墓、樹木葬、納骨堂とそれぞれにメリット・デメリットがあるので、「ご自分がなにを大切にしたいか」を考えた上で契約することをおすすめします。

岡山県内では、永代供養墓・樹木葬・納骨堂の全てが揃う施設もいくつかあります。もし「どの施設が良いかわからない」という方は、現地まで足を運んで担当者から説明を聞くと良いです。