日本で増える欧米流の明るく美しい芝生墓地

｢芝生墓地｣という言葉を聞いたことがありますか？最近、日本でも増えている欧米流の明るく美しい霊園です。

この記事では、芝生墓地の概要から、他の墓地・霊園との違い、価格相場、メリット・デメリット、墓石の種類、そして建設方法や手順までを詳しく解説しています。芝生墓地の魅力に触れながら、家族の墓を考えるきっかけにしてください。

芝生墓地とは？似ている墓地・霊園との違い

その名の通り芝生で覆われた霊園のことを指します。一般的なお墓とは異なり、公園のように広々としていて明るい雰囲気を感じられるのが特徴です。

欧米では一般的な霊園の形態であり、日本でも近年注目を集めています。一面に広がる芝生の上に小さなお墓が並ぶ光景は、まるで映画のワンシーンのようです。

また、墓地内に線香やろうそくが禁止の場所もあり、自然に敬意を表する形が取られていると言えます。そのため、多くの人々にとって、親しい人を偲ぶ場所として選ばれるようになっています。

ただし、芝生を維持するため、管理が行き届いていることが求められます。墓地の解体や墓じまいの際には、管理事務所に手続きを行う必要があります。

芝生墓地とタマリュウ墓地の違い

芝生墓地とタマリュウ墓地は、墓地の観賞性を高めるために緑化された墓地です。両者の違いは、主に植物の種類と特徴にあります。

芝生墓地は一般的に、草丈の低い芝生が植えられた墓地であり、一年中美しい緑を保てるわけではありません。対して、タマリュウ墓地は、タマリュウと呼ばれる植物が植えられた墓地であり、芝生に比べて常緑で手入れが簡単で、一年中美しい緑を保てます。

そのため、芝生墓地が冬季に茶色がかるのに対し、タマリュウ墓地は一年中鮮やかな緑を楽しめるとされています。

また、芝生墓地は、一般的な墓地よりも開放的な雰囲気を持ち、墓石が低く設置されているため、周囲の景色が見渡せるという特徴があります。

芝生墓地と樹木葬墓地の違い

芝生墓地と樹木葬墓地は、墓地のスタイルとして人気がありますが、それぞれ異なる特徴があります。芝生墓地は、霊園全体が芝生で覆われ、公園のように広々としていて明るい雰囲気がある墓地です。

一方、樹木葬墓地は、樹木をシンボルとした墓地で、木々が多く植えられていて自然に囲まれた霊園として認識されています。

芝生墓地には、家族や個人ごとに埋葬される墓地があります。芝生の上に、墓碑が並んでいますが、地下に納骨室をつくるケースもあります。

一方、樹木葬は、樹木をシンボルとした墓地で、様々な樹木が敷地内に植えられています。樹木葬墓地には、霊園タイプや個別型があり、個別型の場合は、個別の墓域が割り当てられ、その中で植樹をし、埋葬するスタイルです。

家族、夫婦、世帯単位でその区画を利用できます。樹木葬には、遺骨を埋葬するたびに新しい苗木を1本植えるケースや、墓地の中央にシンボルとなる樹木を植え、その周辺の区画に遺骨を埋葬するケースなどがあります。

芝生墓地とガーデニング霊園の違い

芝生墓地とは、その名の通り、芝生で覆われた墓地のことで、公園のように広々としていて明るい雰囲気がある墓地です。一方、ガーデニング霊園は、花木がたくさん植えられた華やかな墓地です。

霊園全体も花で囲まれ、公園などのように設計されています。

芝生墓地の価格相場

芝生墓地の価格相場は、工費を含め50〜150万円程度と言われています。また、墓石の価格相場は、墓石の石材費が安く抑えられているため、一般墓地よりも安い傾向にあります。

芝生墓地のメリットとデメリット

芝生墓地のメリットとしては、一面に広がる芝生の緑が美しく、明るく開放的な雰囲気があります。また、芝生の上にお墓が建っているため、霊園内の風景が美しいという点も魅力的です。

さらに、墓石や墓地周辺のお手入れが比較的簡単で、定期的に草取りをするだけで美しい状態を保つことができます。

一方、芝生墓地のデメリットとしては、芝生を保つために線香やろうそくの使用が禁止されている場合がある点が挙げられます。また、芝生の上を歩いてしまうと、芝生が傷ついてしまうため、訪問者は専用の通路を利用する必要がある場合があります。

芝生墓地の墓石の種類

一般的な石製の墓石以外にも、芝生と調和するように設計された特別な墓石があります。例えば、芝生の上に建つ低い高さの洋墓碑や、芝生に埋め込まれたように設置された洋墓石、芝生に合わせたシンプルなデザインの和墓石などがあります。

また、芝生墓地で用いられる墓石の材質には、一般的な大理石や花崗岩の他に、芝生に馴染みやすい花こう岩や緑色の頁岩などが用いられています。墓石の形状や材質は、お墓のデザインや亡くなった方の好みによって選ばれることが多いため、多様性があります。

芝生墓地の建設方法や手順

まず、芝生墓地の建設には、建立予定の墓所の雑草などを取り除き、工事をしやすい状況に整える必要があります。その後、墓所全体を掘り下げて、深さはおおよそ30-50cm程度となります。

その後、区画の地下にカロート（納骨室）を設置し、カロートの上に墓石を建てます。また、芝生墓地では外柵が不要であり、墓石を囲む羽目（はめ）だけで十分です。

芝生墓地は、欧米で一般的に取り入れられている霊園の形式であり、一面の芝生の上に墓碑が建てられます。そのため、芝生墓地は公園のような明るい雰囲気を感じることができ、親しまれています。

墓石の建立は基礎工事が最も大切であり、根石と呼ばれる石が墓所全体を支え、その上に羽目という石を組み合わせて墓石を囲う外柵を形成します。

芝生墓地についてよくある質問

芝生墓地は他の墓地や霊園とどう違うのか

芝生墓地は、墓所内が全面芝生で覆われた墓地で、一般的な墓地や霊園と比べて、明るく開放的な雰囲気を持っています。

芝生墓地の価格相場はどの程度か

芝生墓地の価格相場は、立地や規模、施設の有無などによって異なりますが、一般的には樹木葬やガーデニング霊園に比べて、低めの価格帯になることが多いです。

芝生墓地の建設方法や手順はどのようなものか

芝生墓地の建設方法や手順は、一般的な墓地と同様に、まずは土地の確保や基礎工事、納骨室や墓石の設置などを行います。また、芝生の管理や維持にも注意が必要です。