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樹木葬でおこりやすい17のトラブルとトラブルを回避する方法

樹木葬でおこりやすい17のトラブルとトラブルを回避する方法

「樹木葬でよくあるトラブルは?」
「樹木葬でトラブルを起こさない方法は?」

樹木葬は親族との意見のくいちがいや、納骨にかかる費用や納骨数による業者とのトラブル、お墓参りのしかたをめぐってのトラブルなどがおこりやすいです。

親族で話をまとめたり、トラブルをできるだけなくすには、親族が納得する樹木葬を選ぶしかありません。納骨先を自力で探すには時間がかかるだけでなく、知識がないために正しい判断で選ぶことができません。

ハカシルではお墓に関するプロがいるため、良い樹木葬の選び方やご案内をすることができます。樹木葬で納骨したい、お墓の引っ越し先に樹木葬を検討しているといった方は是非ご相談ください。

樹木葬でおこりやすい17のトラブル

親族に樹木葬を反対される

故人が生前に樹木葬への納骨を希望していても、遺族・親族から反対意見をいわれて対立して話が先に進まなくて納骨ができず、手元にご遺骨があって困っているという事例をよく聞きます。

よくある反対意見
「墓石やカロートがなくて手を合わせる場所がわかりづらい」
「里山型樹木葬は高齢になったときに遠くていきにくくなる」
「費用をかけて立派な墓石をたててあげたい」
「山のなかに埋葬して十分に供養されない気がする」

故人が樹木葬を希望している理由や、承継者の有無、子どもに迷惑をかけたくない想い、いまのお墓の管理・供養の状況、寺院・霊園が管理・供養してくれることなど、樹木葬にするべき理由を説明をします。

それでも納得してもらえなければ、一緒に樹木葬墓地を見学してどのような環境なのか理解してもらうことが大切です。

自然に還ることができない樹木葬を選ぶ

樹木葬と聞くと、「大自然に囲まれた場所で眠れていずれ土に還ることができる」とイメージされるかたが多いです。

しかし、人通りが多い大路地のちかくの霊園を一部整備していて、自然が少ない、土に還ることができないという樹木葬もあります。

樹木葬を希望するときは、故人の遺族・親族が想像している樹木葬はバラバラの可能性が高いです。

契約したあとに、樹木葬の見学にいけなかった方と見学にいった方とのあいだでトラブルになる可能性があるので、契約するまえにできる限り全員で樹木葬を見学することをおすすめします。

納骨人数の上限であとからご遺骨の納骨ができない

樹木葬には、それぞれの区画に納骨人数の上限があって、個人用・夫婦用・家族用のように区画がわかれています。

いずれも、契約したあとにほかの区画にご遺骨を移動することはできないので、樹木葬を契約するまえに誰のご遺骨をどこに納骨するか遺族・親族と話し合いましょう。

個別安置の期間を延長できない

樹木葬は、原則として個別安置期間の期限があります。契約してから「7回忌まで」「13回忌」までと回忌法要のタイミングにあわせて期限を設けているものがおおいです。

最初の納骨から期限を数え始める樹木葬と、最後の納骨から期限を数え始める樹木葬があります。祖父母から孫の代まで利用できる承継者がいらない樹木葬はほとんどありません。

お子様の代まで納骨を考えているなら最後の納骨から期限を数え始める樹木葬がおすすめです。

管理者によって樹木の管理や環境の手入れ方針がちがう

樹木葬は、寺院・霊園が樹木や霊園の敷地の手入れ・清掃をするので、契約者が自分でおこなう必要はありません。しかし、樹木葬の樹木や霊園の敷地の手入れ・清掃の頻度や基準は、寺院・霊園によってちがいます。

樹木が枯れたあと、倒れたあとに新たな植樹をするか、そのまま放置するか方針がちがいます。樹木葬を希望するときは、見学したときに手入れ・清掃の頻度や樹木葬の管理の方針を確認しましょう。

里山型樹木葬の道が歩きにくい、樹木が枯れている、霊園の清掃が行き届いていない、災害で樹木が倒れているという理由で、管理者とトラブルになってしまう事例があります。

年間管理費を知らされず後から請求される

樹木葬は原則として承継者がいらないので、樹木葬に年間管理費用(年会費)がかからないと思われがちですが、年間管理費がかかるものがあります。

生前に契約をして納骨をするまでのあいだだけ年間管理費用がかかるものや、区画の上限人数分の納骨がされるまで年間管理費用がかかるもの、個別安置をする期間は年間管理費用がかかるものがあるので、事前に確認しましょう。

納骨人数多くて費用が高くなる

樹木葬は、墓標が墓石ではなくて樹木なので費用が安く抑えられる傾向にあります。

ただし、納骨するご遺骨ごとに納骨手数料がかかる樹木葬の場合、結果的に費用が高くなってしまう可能性があります。

寺院・霊園から届くパンフレットには、1人当たりの費用しか掲載されていないことが多いので見学をして現地の管理事務所のかたに確認しましょう。

自宅の庭にご遺骨を埋葬して違法行為になる

自宅の庭にご遺骨(粉骨されていない焼骨)を埋葬すると違法行為となります。

人間のご遺骨を埋葬できる土地は、都道府県知事から許可をうけた土地のみです。

許可されていない土地でのご遺骨(粉骨されていない焼骨)の埋葬は、「墓地、埋葬等に関する法律の第2条・第4条」の違反、ならびに「刑法190条」の遺骨遺棄罪に当たります。

刑法190条

  1. 死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、3年以下の懲役に処する。

「墓地、埋葬等に関する法律」(墓埋法)

  1. 第2条 この法律で「埋葬」とは、死体(妊娠四箇月以上の死胎を含む。以下同じ。)を土中に葬ることをいう。
  2. 5 この法律で「墓地」とは、墳墓を設けるために、墓地として都道府県知事の許可をうけた区域をいう。
  3. 第4条 埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行つてはならない。

許可を得ていない業者が運営する樹木葬に納骨をしてしまう

人間のご遺骨を埋葬できる土地は、都道府県知事から許可をうけた土地のみです。

現在は無許可で樹木葬を運営している業者・団体はほとんどないので、トラブルに巻き込まれる可能性は限りなく低いですが、樹木葬を契約するときに都道府県知事から許可をうけた土地に埋葬されるのか確認しておくと安心です。

お参りする場所が共用でゆっくりお参りできない

ご遺骨を骨壺から取り出してほかのご遺骨と一緒に埋葬する合祀型樹木葬と、1つの区画のなかで埋葬する場所を分けてご遺骨を個別に埋葬する集合型樹木葬は、お参りする場所が共用場所になります。

お盆やお彼岸の法要など、参列者が多い時期はほかの方と一緒にお参りするので、後にお参りを控えているかたがいることから、ゆっくりお参りできない可能性があります。

契約するまえに、お盆やお彼岸の法要など混雑する時期はどれくらいの人数がくるのか、ゆっくりお参りできるのか確認しておきましょう。

ご遺骨が取り出せない

骨壺からご遺骨をだして埋葬する合祀型樹木葬や、骨壺・骨箱・骨袋を使わずに直接埋葬する里山型樹木葬は、あとから本山への納骨・自宅供養・改葬をするためにご遺骨を取り出すことはできません。

費用が安いからといって、安易に合祀型樹木葬を選ぶと後悔する可能性があるので注意しましょう。

集合型樹木葬、個別型樹木葬を選んだ場合であっても、一定の法要期間を過ぎるとご遺骨が合祀墓や合祀型樹木葬に移動されることが多いので、いつ移動されるのか確認しておきましょう。

アクセスが不便で山奥にあってお参りができない

里山型樹木葬は、車や公共交通機関でアクセスしにくい場所が多いです。

仮に送迎バスがあったとしても、施設の運営会社が代わったときや乗客の利用状況によっては、バスの送迎回数が少なくなるケースがあります。

納骨や法要のときに天候や気温に恵まれない

里山型樹木葬は、天気が変わりやすくてお参りしているときに突然雨が降ってくる、天候が悪くなりやすくてお参りに行きづらい、積雪によってお参りできないという注意点があります。

生前に契約を希望するかた、故人の要望を聞いている親族のかたは、お参りする遺族や親族と話し合ったうえで、里山型樹木葬にするか決めましょう。

どこに埋葬されているか分からなくなる

埋葬場所にプレートのように目印となるものをおかない里山型樹木葬や、共同区画のどこかにご遺骨が埋葬される合祀型樹木葬・集合型樹木葬は、ご遺骨がどのあたりに安置されているか正確な場所がわからないので、お参りのときにどこに手を合わせたらいいか迷ってしまいます。

お墓のように故人が埋葬されている場所に向けて手を合わせたいかたは、ご遺骨の安置場所を確認しましょう。

故人の好きなお供え物やお線香があげられない

火事を防ぐためにロウソク・線香を供えられない、動物・虫が寄ってくるのでお供え物が置けない、花立てがなくてお花を備えられないなど、制限がある樹木葬墓地が多いです。

なかには、故人の好きなお供え物・お線香を供えられる祭壇が備えられた屋内施設があることもあるので、見学をして事前に確認しましょう。

遺族・親族のなかで、どうしても好きなお供え物やお線香をあげたいというかたがいたら、樹木葬以外の納骨先を検討しましょう。

里山型樹木葬 霊園型樹木葬
ロウソク・線香 ×
供物台 ×
花立て ×

期待していた景観とちがう

霊園型樹木葬は、最寄り駅から近い場所にあって電車でアクセスしやすい場所、駐車場があって車でアクセスできる場所にあるので、里山型樹木葬より自然が少ない可能性があります。

寺院・霊園から届くパンフレットの写真には写らない可能性があるので、購入するまえに遺族・親族と一緒に見学にいきましょう。

納骨をするときに粉骨が必要になる

霊園型樹木葬は、里山型樹木葬とくらべて埋葬できるスペースが少ないので、ご遺骨をパウダー状に粉骨して納骨をしなければいけない墓地があります。

粉骨に対する考えかたは人それぞれで、故人のご遺骨を砕くのはかわいそうだから粉骨したくないという方がいらっしゃいます。

納骨をするときに粉骨が必要なのか、事前に遺族・親族と一緒に見学しましょう。

樹木葬でおこりやすいトラブルを回避する方法

樹木葬の場所を確認する

樹木葬の霊園や寺院を選ぶときには、まずその場所までの交通アクセスが整っていることや、高齢の方でも行きやすいことを確認することが大切です。

霊園や寺院までの交通アクセスや環境を確認しておくことで、遺族や親族が故人のお参りをするときや、遺族や親族が高齢でお参りできないといったトラブルを避けることができます。

パンフレットやホームページでは、樹木葬の周辺がどのような環境になっているのかがはっきりとわからないので、実際に見学をして樹木葬の場所や周辺の環境を確認することが大切です。

契約内容や費用を確認する

樹木葬をする霊園を選ぶときには、購入する前に契約内容や年間管理費用や手数料といった費用をしっかりと確認することが大切です。

合祀埋葬や個別埋葬のプランを検討するときには、改葬ができるかどうかや、個別安置の期間はどのくらいか、手入れをどのようにおこなうかなどを確認します。

また、年間管理費用や手数料はいくらかかるのかを確認することで、遺族や親族、霊園の管理者とのトラブルを回避することができます。

家族と話し合って決める

故人の意思で樹木葬を選んでも、親族によって理解されないことがあります。

そのため樹木葬を選ぶときには、故人が樹木葬を希望している理由や、承継者の有無、子どもに迷惑をかけたくない想い、いまのお墓の管理・供養の状況、寺院・霊園が管理・供養してくれることなどを説明して理解してもらうことが大切です。

こうした話し合いを通じて、家族の理解を得ることができれば、トラブルが発生することも少なくなります。

利用のルールを確認する

樹木葬は宗教や宗派にとらわれずに利用することができますが、寺院によっては檀家に入らなくてはならない場合があります。また、お供え物や線香をあげることができないこともあります。

そのため樹木葬を選ぶときには、霊園や寺院で決められた利用のルールや制限を確認することが大切です。

利用ルールは霊園や寺院にお問い合わせすることで確認することができます。事前に利用のルールを確認しておくことで、遺族や親族、霊園や寺院の管理者とのトラブルを防ぐことができます。

遺族・親族で樹木葬の見学に行く

樹木葬を選ぶときには、パンフレットやホームページで掲載されている写真だけで判断して契約するべきではありません。契約する前に霊園や寺院を見学することが大切です。

自然に囲まれている樹木葬は季節によって環境が変わるので、天候が悪くなりやすくてお参りに行きづらい、積雪によってお参りできないことがあります。

購入する前に、霊園の雰囲気や交通アクセス、周辺の環境を実際に見ておくことで、遺族や親族とのトラブルを防ぐことができます。

また、見学をするときには、石材店や霊園の担当者から詳しい説明を聞くことで自分では気づかないような情報を得ることができます。

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