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お墓を撤去する前に知っておくべき墓石の撤去費用の相場

お墓を撤去することは、継承者がいなくなった場合や管理費用がかさむ場合など、さまざまな理由で行われます。しかし、墓石の撤去費用が高額になることも少なくありません。

本記事では、お墓を撤去する前に知っておきたい墓石の撤去費用の相場や、費用を抑える方法について解説します。

後悔しない墓じまい
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お墓をそのまま放置してはいけない理由

お墓を放置すると、管理者によってお墓が強制撤去される可能性があるため、避けるべきです。また、お墓が荒れてしまうと、維持するのに大きな負担がかかります。

お墓は祭祀財産とされており、相続人によって分割することができません。そのため、委ねられた人が管理する必要があります。墓地管理者によってお墓が撤去されると、遺骨は合祀墓に埋葬されてしまいます。

したがって、お墓を持っている場合は、定期的に管理をし、荒れさせないようにすることが重要です。管理が難しい場合は、墓じまいについて検討しましょう。

後悔しない墓じまい
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お墓を撤去して更地に戻す必要性

墓地や霊園は、土地の所有権が墓地や寺院にあるため、お墓の土地を所有しているわけではありません。

お墓の土地は借り物であり、使用期限があります。使用期限が切れた場合、お墓を更地にすることが求められます。お墓の土地を更地にすることは、遺族や所有者の責任であり、周囲の環境を守るためにも重要なことです。

お墓の中には遺骨が納められているため、お墓を更地にする前に、まず遺骨を取り出して改葬する必要があります。

後悔しない墓じまい
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お墓を撤去するのにかかる費用相場

お墓を撤去するのにかかる費用の内訳

お墓を撤去する際にかかる費用の内訳は大きく分けて3つあります。1つ目は、墓石の撤去費用です。石材店に依頼して墓石を撤去し、区画を更地にするための工事費用がかかります。

墓石の大きさや形、重さによって費用が変わります。

2つ目は、閉眼供養料です。閉眼供養をするときは、お坊さんに読経をしてもらい、お礼としてお布施をお渡しする必要があります。新しくお墓を建てる際にも同様にお布施が必要となります。

3つ目は、離檀料です。お世話になった寺院や霊園への御礼として支払うものです。

お墓を撤去するのにかかる費用相場

墓石の撤去費用は、墓石の大きさや撤去方法によりますが、1平方メートルあたり12万円程度です。

お墓が建てられている場所や近くの道路、墓石の形状によって、重機による作業が困難で手作業で作業を進めることがありますが、人件費がかかるため、費用が高額になってしまうことがあります。

また、古い墓石を処分するか、移転先で利用するかで費用がちがいます。

離檀料の相場は10万円~20万円程度です。中には30万円以上、数百万円の高額な請求をされる場合もあります。高額な請求が行われる背景には、檀家離れが進んでいるため、寺院の経済状況が悪化していることが挙げられます。

離檀料は、先祖代々お世話になった感謝の気持ちを込めて納めるものであるため、相手に対する感謝の気持ちを大切にしつつ、自分にとって納得できる範囲内での話し合いを進めることが望ましいでしょう。

閉眼供養のお布施の相場は、宗派や地域によって異なりますが、一般的には3万円~10万円程度です。車料や石材店からの費用請求などが加わる場合があります。これらの要因により、閉眼供養が高額になるケースがあると言えます。

後悔しない墓じまい
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お墓を撤去する費用の負担は誰がするのか

お墓を撤去する費用の負担は、お墓を継承する人にかかることが多いです。お墓の継承者は「祭祀承継者」と呼ばれ、民法897条により定められています。

具体的には、被相続人が指定した場合はその指定を受けた者が、指定がない場合は慣習に従って祭祀承継者が決められます。ただし、慣習が明らかでない場合は家庭裁判所が定めることになっています。

お墓を維持するためには、閉眼供養料、離檀料、お墓の解体費用がかかります。撤去の際には墓石の撤去費用もかかりますが、この負担は所有者である墓主が負うことになっています。

お墓を撤去する費用が高いときの対策方法

まず、お墓の撤去費用と新しい納骨先の費用を抑えることができます。具体的には、お墓の撤去に伴う工事費を複数の石材店から見積もりを取得して比較することで、無駄なお金をかけずにお墓じまいができます。

また、墓石の処分費用は墓石の大きさ、形、重さによって異なるため、事前に目安を計算しておくことが大切です。

改葬先を散骨や合葬墓にして、費用を抑えられる方法にすることもできます。

また、墓じまいの費用を工面するために、家族や親戚に相談することもできます。自治体によって、墓石を撤去するときに補助金支援をしてくれるところがあるため、自治体に問い合わせることもおすすめです。 

後悔しない墓じまい
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お墓を撤去するタイミング

お墓を撤去するタイミングについては、お坊さんや石材店、また、お参りに来る人の都合を考慮する必要があります。

お盆やお彼岸は繁忙期で、どこのお寺も対応ができない可能性があり、この時期にお墓を解体すると閉眼供養の日程を合わせるのが難しくなります。

また、年末年始はお参りに来る人が増えます。墓地に多数の人がお参りに来ている時期に工事がぶつかるのはよくありません。

墓石を撤去した後に、どのようにご遺骨を供養するかによって手続きが異なります。

後悔しない墓じまい
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お墓を撤去するまでの流れ

お墓を撤去する場合、まずは親族や霊園管理者に相談し、合意形成をすることが重要です。お墓は先祖代々受け継いできたもので、多くの人にとっては大切な場所です。

相談の結果、お墓を解体することになった場合は、お墓に埋葬されている先祖代々につながりがある親族と話し合って進めるべきです。

また、撤去後に新たな供養方法を決める場合には、各種の行政手続きが必要となります。ご遺骨を受け入れてくれる寺院・霊園から受け入れを証明する受け入れ証明書を発行してもらいましょう。

受け入れ証明書を墓石を撤去する寺院や霊園に提出すると許可が出ます。また、撤去する墓石のなかにご遺骨が埋葬されていることを証明する「埋葬証明書」や、遺骨を取り出す際と新たに納骨する際に必要な「改葬許可書」も取得する必要があります。

墓石を解体する際には、指定の石材店がある場合はその業者に依頼することが必要です。指定の石材店がない場合は、評判や金額などを元に自分たちで選ぶことになりますので、複数の石材店から相見積もりを取るとよいでしょう。

最後に、撤去元の市区町村に「改葬許可証」を提出して手続きを完了します。

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お墓を撤去をする前に検討すべきポイント

お墓を撤去する理由を明確にする

例えば、遺族が引っ越すことになった場合やお寺とのトラブルがあった場合など、様々な理由が考えられます。その後、他の親族と相談して、共通の合意を形成することも必要です。

また、お墓の撤去には様々な費用がかかるため、誰がどのように負担するかも話し合う必要があります。

お墓の撤去に必要な書類や手続きについて知っておく

改葬許可証や受入証明、埋葬証明などの書類が必要となるため、事前に受け取り、保管しておく必要があります。また、お寺の墓地の場合は、離檀料やお布施などもかかることがあるため、それらの費用も考慮しておく必要があります。

撤去費用の相談を石材店に相談をする

墓石の大きさや形、重さ、高さによって処分費用が異なるため、自分である程度の目安を計算することもできますが、特殊な形のお墓だったり、お墓を建てる場所が山の上にあると撤去に時間とお金がかかるため、注意が必要です。

お墓を撤去した後の遺骨の供養を考える

遺骨の供養方法には、新しいお墓を建てる、永代供養、手元供養、散骨の4つがあります。 次に、どの方法を選ぶかは、自分自身の遺骨の供養も考慮することが重要です。 

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お墓の撤去についてよくある質問

お墓を撤去する必要性は何ですか

お墓を放置すると、草木や雑草が生い茂り、周囲に迷惑をかけるだけでなく、墓石が崩れたり倒れたりする危険があります。また、お墓を管理する責任者がいなくなった場合、役所から撤去を求められることもあります。

お墓を撤去するのにかかる費用はどのくらいですか

お墓を撤去する費用は、地域や業者によって異なりますが、墓石の大きさや重さ、立地条件などによって変動します。一般的には数十万円から数百万円程度の費用がかかると言われています。

お墓を撤去する際に必要な手続きは何ですか

お墓を撤去する場合、撤去後の新たな供養の方法によって各種の行政手続きが必要になります。

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