デザイン墓石の種類や相場などについて紹介
デザイン墓石とはなにか、人気なデザイン墓石の形や平均金額やお墓を建てる流れなどが詳しく解説されています。
デザイン墓石を建てる前にこの記事を読んで、注意点をよく読んでおくことでトラブルを避けましょう。
デザイン墓石とは
墓石には主に「和型」と「洋型」という基本的なデザインがありますが、近年には「デザイン型」も増えています。
デザイン型の墓石は、和型や洋型に分類できない、オリジナルなデザインを持った墓石のことです。
石材店によっては既製デザインの墓石もありますが、完全オーダーメイドで作成することもできます。
デザイン墓石には、形、彫刻、石種などのアレンジを加え、他とは違った個性を持たせることができます。
また、決まったかたちにとらわれず、世界に一つだけのオリジナルなデザインを持った墓石を作ることも可能です。
人気のデザイン墓石の形
上部が丸いデザイン墓石
ザイン墓石は、洋風の墓石をベースに、上部に丸みを感じさせる加工を施したものが多いです。
このタイプの墓石は、シンプルなデザインなのに周囲のお墓と差をつけられます。また、墓地のスタイルに関係なく溶け込むという特長があります。
「違いを出したい」という要望にぴったりです。一方、「目立ちすぎないオリジナリティ」を求める方にも向いています。
特殊な加工を施すことで、オリジナルなデザインを演出しながら、墓地や霊園の中でも違和感なく溶け込ませることができます。
ガラスを使用したデザイン墓石
強化ガラスを使ったデザインの墓石が、女性を中心に人気があります。ガラスは赤、紫、グリーンなど多彩な色から選ぶことができ、墓石の種類と組み合わせることでよりオリジナリティを演出することができます。
ガラスは光を通す性質があるため、昼と夜では印象が異なります。また、透明感があり、幻想的で清らかな空気を醸し出すことができ、時間や天候によって印象が異なることも人気の理由です。
暖かみのある色を使用したデザイン墓石
暖かみのあるピンク色や茶色を用いたデザイン墓石は、女性を主要ターゲットとして人気があります。伝統的な墓とは違い、明るい印象を持つこのデザインは、女性の心を引き付けます。
一般的な墓石は灰色や黒などを用いますが、デザイン墓石は赤や茶色といった暖かい色の石も人気があります。特に女性を対象としていますが、冷たいイメージを持つ伝統的な墓とは違い、華やかな印象を与えることができます。
一般的なデザインにも暖かい色合いを加えることで、墓地での認知度を高めつつ、個性を表現することができます。
石畳や階段が特徴の奥行を感じさせるデザイン墓石
深みを感じさせるデザインの墓石は、入口から墓石までの距離を長めにとり、石畳や階段を配置したシックな空間を演出します。
シンプルな形状の墓石とは対照的に、装飾や色彩に工夫を凝らした石畳や階段で厳かな雰囲気を演出します。
また、墓石の文字刻印もシンプルなものが多い一方で、周囲の整った走力でオリジナリティを演出するデザインも人気があります。
デザイン墓石の平均相場
セミオーダーのデザイン墓石は150万円から200万円程度、完全オリジナルのものは250万円程度が目安となります。
ただし、これは平均的な数字であり、特殊なデザインや彫刻を加えたり、石材の種類にこだわったりすると価格が上がる可能性があります。
小売店を中心とする石材業界団体・全優石による「2018年お墓アンケート調査」によると、デザイン墓石の平均価格は166万円です。
この金額はあくまで墓石の価格であり、墓地の取得費用は含まれていません。それぞれの人の価値基準により、高いと受け取るか、妥当と受け取るか、安いと受け取るかが異なります。
デザイン墓石の制作期間と流れ
石材店と打合せする
訪問する石材店で、どのタイプのデザイン墓石が適切か、石材の種類や彫刻などを調整することができます。
また、墓地・霊園の規則に沿った墓を作成するために石材店に相談することも重要です。希望するデザインや土地の大きさなどに基づいて、対応可能な石材店を選定することができます。
見積もりを作成してもらう
最初の段階で、墓地の現地調査や実際の施工場所の計測を行うことが大切です。
そうすることで、選んだ墓石をどのようなデザインで設置できるのか、また、正確な見積もりのために墓石の大きさを決めることができるのです。
これらの情報が揃ったら、石材店に見積もりを提出することになります。墓石の種類は、国産の高級品から中国やインドなどの外国産の手頃なものまで100種類以上あるので、複数の会社に相談し、見積もりを取って、適切な石材店を選ぶことが大切です。
石材店との相談では、墓石の具体的なイメージについて、誤解のないように話しておきましょう。墓石の詳細なデザインは、石材店選びの後に決定することになります。
これには、パソコンで作成した寸法入りの完成デザイン図なども含まれ、お客様の意見を参考にしながら、必要に応じて修正します。デザイン画は、納得がいくまで何度も提出し、確認することがあります。
モニュメント(竿石)や外柵のほかにも、考えなければならないことはたくさんあります。
例えば、文字をどのように刻むか、墓石の配置、卒塔婆止めの種類などです。これらの詳細はすべて、石材店と話し合って決めることになります。
結論として、墓石の大きさから使用する素材の種類まで、時間をかけてじっくりと検討することが大切です。信頼できる石材店と密接に連携することで、予算内に収めつつ、希望通りの墓石を手に入れることができるのです。
契約をしてお墓を施工して貰い完成
契約に至る前に見積もりや施工期間を確認します。問題がなければ、墓石の施工が開始されます。
まずは墓石の加工や文字彫刻を行い、施工前に業者から確認されます。工事は基礎工事、外柵工事、石碑(竿石)工事の3段階に分かれて進行されます。
基礎工事は約1ヶ月、外柵工事・石碑(竿石)工事はデザインなどによって期間が異なりますが、デザイン型の場合は2~3ヶ月程度を見込みます。
工事完了後、実物と完成予想図を比較し、問題がないか確認します。納骨までにアフターフォローも行われます。
デザイン墓石の注意点
お墓の耐久性を知っておく
お墓の選択は、家族にとって大切なものです。耐久性を確認することも重要です。デザイン墓石は、組み合わせや材質によっては耐久性が弱い場合があります。
デザインを決める際には、強風や地震に対応できるものかを確認することが重要です。強化ガラスを使用する墓石には特に注意が必要で、継承することが困難な場合もあります。
最近では、クリスタルガラス製のお墓が登場し、風雨による浸食もなく、美しい透明な外観が特徴です。女性に人気のお墓です。選択するときには、お手入れの方法や耐久性にも注意しましょう。
家族と相談して決める
合同火葬は、費用を抑えたいという観点から、また、仲間と一緒に火葬・埋葬されたいという意見もあるペットオーナーにおすすめの方法です。
合同火葬された後は、霊園側に任せられ、合祀されます。このため、火葬に立ち会ったり、お骨を拾ったりすることはできず、ご遺骨をまとめて処理するためにご自宅に持ち帰ることもできません。
合同火葬は、全てを任せたい方、または、納骨・ご供養まで全てを任せたいという方には適しています。
墓地・霊園にデザイン墓石が建てられるか確認しておく
事前に検討している土地の条件をよく確認し、どこに建てるか、どんなお墓を建てるかの優先順位を霊園・墓地の管理者に相談することが大切です。
相談するときには、デザイン墓石の建立が可能かどうか、墓地・霊園管理者に確認しましょう。
墓地・霊園によっては、お墓を建てるスペースが狭く、希望のデザイン墓を建てることができない場合、霊園全体の美観を守る義務がありますので、統一感を持たせるために洋型か和型の墓石しか扱っていない場合があります。
また、伝統ある寺院墓地が指定する石材店では、和型墓石しか扱えない場合があります。
民営墓地の多くは石材店が出資しているため、墓石は墓地が指定する石材店を利用する必要があったり、墓地がデザインした墓石を認めてくれない場合もあります。
著作権などに気を付ける
「洋型墓石」「デザイン墓石」は墓石に入れるメッセージやイラストなどを刻むこともできますが、歌詞や小説の一部、キャラクターなど著作権があるものは、著作権元に許諾を得ずに無断で使用する、似たようなデザインを作るなどをしてしまうと莫大な賠償金を請求される可能性があります。
ただし、作者が亡くなってから50年が経過した、あるいは作者がだれかわからない場合は、公表から50年後、著作権の保護期間を経過しているなら使用しても問題ありません。
また、公営墓地や民営墓地だからといって、反宗教的な言葉をつかってしまうと墓石を壊さなくてはいけなくなる可能性があります。
デザイン墓石についてよくある質問
デザイン墓石を教えてください
デザイン型の墓石は、和型や洋型に分類できない、オリジナルなデザインを持った墓石のことです。石材店によっては既製デザインの墓石もありますが、完全オーダーメイドで作成することもできます。
人気のデザイン墓石の形を教えてください
洋風の墓石をベースに、上部に丸みを感じさせる加工を施したもの、強化ガラスを使ったデザインの墓石、暖かみのあるピンク色や茶色を用いたデザイン墓石、入口から墓石までの距離を長めにとり、石畳や階段を配置する墓石が人気です。
デザイン墓石の平均相場を教えてください
セミオーダーのデザイン墓石は150万円から200万円程度、完全オリジナルのものは250万円程度が目安となります。ただし、これは平均的な数字であり、特殊なデザインや彫刻を加えたり、石材の種類にこだわったりすると価格が上がる可能性があります。