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お墓を購入する前に知るべきポイント8選

お墓を購入するにあたって、選ぶべき場所(墓地)の種類や、墓地の選び方、お墓を購入にかかる費用や継続的に発生する費用、墓石の種類とデザインの選び方、お墓を購入する手続きの流れと必要書類、お墓の承継者がいるか確認する方法、お墓を購入するタイミングなど、お墓を購入する際に知っておくべきポイントを8つ紹介します。

この記事を読めば、お墓を購入する際のノウハウを網羅的に把握することができます。

また、お墓を購入する前に知っておきたいメリットやデメリットも合わせて解説していますので、お墓を購入する際には是非参考にしてください。

お墓を購入する場所(墓地)の種類

お墓を購入する場所には、公営霊園、民営霊園、寺院墓地など、さまざまな種類があります。

公営霊園のメリットとデメリット

公営霊園は自治体が管理運営する霊園であり、使用料が安く、宗旨・宗派を問わない利点があります。墓石を建てる際に石材店を自由に選べます。

経営主体が自治体であるため、安定性が高く、倒産や廃寺のリスクが少ない点も大きなメリットです。

デメリットは、人気が高く倍率が高いため、公募を上回る申し込みがあることが多い点です。

申し込みに当たっては、その自治体の管轄内に住所がある、遺骨がすでにあるなどの条件があるため、抽選となることも珍しくありません。

また、自治体が管理しているため、応募条件がやや厳しくスケジュールに余裕が必要な場合もあります。

民営霊園のメリットとデメリット

民営霊園のメリットとしては、特徴的な園内や設備・サービスが充実していることがあげられます。

例えば、充実した設備や利便性の高さが魅力であるほか、誰でも利用できることが多い、宗教・宗派を問わず利用できるところが多いなどがあります。

また、多くの選択肢の中から自分や家族に合ったお墓を選ぶことができることもメリットの一つです。

一方で、民営霊園のデメリットとしては、利用料金がやや高い傾向にある、石材店が選べない場合が多い、永代使用料や管理費が高めであることが挙げられます。

また、指定された石材店でしか購入ができないこともあるため、自分の好みに合わない場合は困ることがあります。

寺院墓地のメリットとデメリット

寺院墓地には、管理・運営の主体が寺院であるための安定感や、身近な寺院の墓地を選べばお墓参りも簡単にできる、供養が手厚いといったメリットがあります。

また、檀家になることで寺院との親密な関係を築け、手厚い供養が受けられるという利点もあります。

しかし、寺院墓地ではお墓のデザインの自由度が低く、入壇が必要な場合があることや、檀家になる必要があること、永代使用料や管理料が割高であることなどのデメリットもあります。

墓地の選び方と注意点

墓地の選び方の基本的なポイントとしては、宗教・宗旨・宗派、お墓のタイプ、立地(交通アクセス)、価格・費用、霊園・墓地内の環境/周辺環境、施設・設備、管理などが挙げられます。

また、墓地には寺院墓地、公営霊園、民営霊園の3つの種類があるため、それぞれの特徴やメリット・デメリットを把握することも大切です。

次に、墓地の注意点としては、規則・制限についてよく調べることが必要です。

遺骨を納めることのできる範囲や、墓石の大きさや形の制限の有無など、細かな規則については確認しておくべきです。

また、墓地の使用権の継承や譲渡についても、墓地それぞれの規定があるため確認が必要です。

さらに、運営主体が将来に渡って十分に信頼できるかどうか確認することも重要です。寺院墓地の場合には、その寺の住職さんの人柄などにも充分注意する必要があります。

また、霊園・墓地内の環境や施設・設備、管理が行き届いているかどうかも確認することが必要です。

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お墓を購入にかかる費用と継続的に発生する費用

お墓を購入にかかる費用

お墓を購入するにあたりかかる費用は、大きく「永代使用料」「墓石費用」「管理費」の3つに分かれます。

永代使用料は、お墓を建てる土地を使用する権利に対して支払う料金であり、一度支払えばその土地を永久に使用することができます。

一般的に、永代使用料は一括払いと分割払いの2つの支払い方法があり、一括払いの方が総額が安くなる場合があります。

墓石費用は、墓石の購入代金や設置費用、彫刻費用などが含まれます。墓石の種類や産地、彫刻の有無によって金額が変わりますが、全国平均で約120万円~175万円ほどが一般的とされています。

管理費は、お墓の管理や維持にかかる費用であり、永代使用料とは別に毎年支払う必要があります。

管理費の金額は霊園や墓地によって異なりますが、無理のない金額であるかを確認することが重要です。

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購入したあとに発生するお墓の費用

お墓を購入した後に発生する費用には、主に年間管理費があります。年間管理費は、お墓の清掃や整備、お参りのための施設の維持費用などに充てられます。

公営・民営によって異なりますが、一般的には5,000円から1万5,000円程度です。

また、お墓のリフォームや修理にかかる費用についても考えておきましょう。金額は、修理の程度や規模によって異なります。

一部分の補修であれば、2万円から5万円程度の費用がかかることがあります。

しかし、全体的な修理や基礎からの建て直しの場合は、40万円から200万円程度の高額な費用が発生することもあるため、依頼する前には見積もりをとって金額と内容に納得することが重要です。

お墓の撤去費用やお寺へのお布施代、離檀料(寺院を離れるために支払う費用)なども発生する場合があります。

これらの費用は、寺院や墓地によって異なりますが、それぞれ1㎡あたり10万円から15万円程度、3万円から5万円程度、10万円程度が相場とされています。

管理費と永代使用料の意味の違い

「管理費」とは、お墓の共有部分(参道や休憩所、水回りなど)の維持管理やお墓の掃除などを行うための費用で、「永代使用料」とは、お墓の土地を使用する権利を得るために支払う費用です。

節税をしたい方はお墓の生前購入がおすすめ

お墓の生前購入は、相続税対策の一つとして有効とされています。

一例として、父親が生前に200万円のお墓を購入した場合、相続財産は減少し、遺産総額が3,700万円から3,500万円に下がるため、相続税の課税対象とならなくなります。

また、お墓を含む祭祀財産は相続財産には当たらず、相続税が課税されないため、相続税対策として効果的だとされています。

お墓の費用が支払えないときの対処法

お墓の問題は親族全体の問題であるため、一人で抱え込まず、家族や親族とよく相談することが大切です。

お墓の費用が支払えない場合、遺骨を自宅に保管することができます。また、遺骨を合同で納骨する、納骨堂に収蔵する、共同墓を建てる方法もあります。

ただし、管理者が決めた期間を過ぎるとお墓が強制的に撤去されるため、費用が支払えない場合は早めに対処する必要があります。

もし家族や親族に相談して協力してもらえない場合、自治体に相談して補助金制度を利用することもできます。また、お墓の費用を調達する方法としては、ローンを組むことが考えられます。

墓石の種類とデザインの選び方

墓石の種類

墓石に使用される石材は、大まかに「花崗岩」「安山岩」「閃緑岩」「斑レイ岩」の4種が挙げられ、産地や成分などにより300以上の種類があるとされています。

墓石のデザイン

墓石のデザインには、和型墓石、洋型墓石、ニューデザイン墓石など、様々な種類があります。和型墓石は、日本の伝統的なお墓の形状で、石塔を立てた形状が一般的です。

一方、洋型墓石は、宗教的な背景がないため、自由なデザインが可能で、竿石を横長の長方形にあつらえるスタイルが多いようです。

また、ニューデザイン墓石は、和型墓石や洋型墓石とは異なる形状や彫刻が施された墓石で、公営霊園の芝生墓地などに採用されています。

墓石のデザインにおいては、墓地や霊園の規則に従う必要がある場合があります。

しかし、墓石に刻む文字のデザインについては一切の規則はなく自由であり、漢字を刻む場合には主に隷書体や草書体、行書体などを使うことが多く、英語を刻む場合にはゴシック体を用いることが多いようです。

墓石の選び方

墓石を選ぶ際のポイントとしては、家族の希望や亡くなった方の個性を反映したデザインを選ぶことが大切です。また、

墓石は石種や、墓石の産地によって石材の色や硬度、耐久性が異なるため、将来的なメンテナンスにも考慮して選びましょう。

墓石の形状については、和型や洋型といった種類があり、霊園の規則に従いつつ、遺された人の意向や好みを考慮して選ぶことが重要です。

また、墓石の彫刻についても、家名や戒名などを刻むことが一般的ですが、宗派や趣味に応じて自由なデザインを選ぶこともできます。

さらに、墓石の選び方には、予算の把握や保証期間、管理費用なども含まれます。

また、お墓の建てる場所や、建設期間、墓石の大きさや形状によって、手続きや費用が異なる場合もあります。

墓石を選ぶ際には、家族の希望や亡くなった方の個性や霊園の規則を尊重しつつ、用途や予算、管理費用なども考慮して、納得のいくお墓を建てることが大切です。

お墓を購入する手続きの流れと必要書類

お墓を購入する手続きの流れと必要書類について説明します。お墓を購入するには、まず墓地を決め、その後に手続きを進めていきます。具体的な手続きの流れは、以下の通りです。

・墓地の選定
まずは、購入するお墓の場所を決めます。自分の住んでいる地域や希望する条件に合った墓地を探しましょう。

・墓地の確認
選定した墓地の利用料や規約、管理状況などを確認し、納得できるかどうかを判断します。

・購入申込
墓地を選定したら、購入申込書を提出します。また、必要に応じて申込金を支払います。

・契約締結
申込書が承認されたら、契約書を交わし、購入契約が成立します。

・墓石の選定
契約後、墓石の選定やデザインを決めます。この際、墓石のサイズや形状、文字なども検討します。

・墓地の建設
墓石が完成したら、墓地に建設されます。工事期間は、おおよそ1か月から2か月ほどかかります。

・確認
完成したお墓が希望通りになっているかどうか確認し、必要に応じて修正を依頼します。

以上が、お墓を購入するための一般的な手続きの流れです。必要書類としては、身分証明書や住民票、印鑑証明書などが挙げられます。

お墓の承継者がいるか確認

お墓の承継者がいないなら承継者がいらないお墓を検討

お墓の承継者がいない場合、承継した後に、お墓が墓じまいされて無縁墓地に改葬される場合があります。しかし、承継者がいらないお墓もあるので、検討しましょう。

たとえば、永代供養付きのお墓です。。永代供養とは、霊園や寺院が遺族の代わりに遺骨の管理を行うことです。この場合、お墓の管理を心配する必要がなくなります。

樹木葬、納骨堂、合祀墓、共同墓地、永代供養付き一般墓など、様々な種類があります。

共同墓地は、自治体が所有する霊園であり、土地の所有権はなく、永代使用料を支払って使用する形態が一般的です。

墓じまいとは

お墓の承継者がいなくなったら、無縁墓地に移動するまえに墓じまいをする必要があります。

「墓じまい」とは、これまでのお墓を解体し、墓地の管理者に返却することであり、遺骨を新しい場所に移すことを「改葬」と呼びます。

近年、お墓の維持や管理の負担を軽減したいという理由から、墓じまいを検討する人が増えています。

墓じまいを行う際には、まず親族の同意を得ることが重要です。また、墓じまい後の遺骨の処理方法には法律や地域の条例に従う必要があります。

お墓の承継者が遺言で指定されているか確認

故人による遺言書が存在していて、承継者を指定してある場合もあります。遺言書によって、承継者が決まっている場合はそれに従えばよいです。

しかし、親族以外がお墓の承継者になる場合には、お墓を所有する家族、親族、そして墓地の管理者への了承が必要になる場合があります。

霊園の規定では、家族や親族以外の承継者を認めない場合があるので、その点にも注意が必要です

お墓を購入するタイミング

生前に購入する場合

お墓を購入するタイミングには決まりはありませんが、自分が希望するお墓を建てたい場合は、健康なうちに購入することがおすすめされています。

ただし、あまりにも早い時期に購入すると、毎年の管理費が発生します。年間数千円から2万円程度かかるとされています。

しかし、お墓を早期に購入すると、管理費が無駄に発生してしまう場合があります。

それに加えて、管理費は区画面積に応じて変動するため、広い区画を購入した場合は高額な管理費が必要となります。

手元にご遺骨がある場合

一般的には、四十九日法要のタイミングで納骨することが多いので、一周忌までに購入しておけば十分だとされています。

一般的に、お墓が完成するまでに必要な期間は約1~3カ月と言われています。また、墓地やお寺探し、石材店との話し合いなどの期間を考えると、さらに時間がかかってしまいます。

そのため、急いでお墓を建てる必要がない場合は、余裕をもって計画するようにしましょう。

お墓を建てるタイミングは、四十九日までに建てる人、初盆までに建てる人など様々ですが、期限は特にありません。

ただし、亡くなってからスタートした場合、お墓の工事期間が3か月以上かかることが一般的であり、四十九日までに間に合わない可能性が高い。そのため、余裕をもって計画することが必要です。

お墓の購入についてよくある質問

お墓を購入する場所(墓地)の種類を教えてください

お墓を購入する場所には、公営霊園、民営霊園、寺院墓地など、さまざまな種類があります。

墓地の選び方と注意点を教えてください

墓地の選び方の基本的なポイントとしては、宗教・宗旨・宗派、お墓のタイプ、立地(交通アクセス)、価格・費用、霊園・墓地内の環境/周辺環境、施設・設備、管理などが挙げられます。

お墓を購入にかかる費用を教えてください

お墓を購入するにあたってかかる費用は、大きく「永代使用料」「墓石費用」「管理費」の3つに分かれます。

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