墓碑・墓石・墓誌の違いと墓碑に刻む文字や費用相場について詳しく解説
この記事では、墓碑・墓石・墓誌の違い、墓碑に刻む文字や費用相場について詳しく解説します。また、宗教別に墓碑に刻まれる文字についてもお伝えします。
費用に関しては地域や使用する石の条件などによって異なりますが、この記事では一般的な費用相場を紹介します。
墓碑・墓石・墓誌の意味の違いについて
墓碑の意味
墓碑は、「〇家之墓」のように苗字が刻まれていたり、故人名や戒名にくわえて、故人をあらわすような言葉が書かれている、参拝の対象となる石塔のことをいいます。
私たちがお墓参りの際に触れる石です。記録としての墓誌とは異なり、墓石は単に識別のための手段ではなく、精神的な供養の場でもあるのです。
墓石の意味
墓石とは本来、宗教的な目的の有無にかかわらず、墓地に建立される石塔や石板のことを指します。かつて埋葬が一般的だった時代には、イノシシや野良犬が墓を荒らす危険性がありました。
そのため、墓の上に重い石を置き、遺体を乱しにくくするようになった。このように、墓石は遺骨を荒らされないようにするための手段として登場したのです。
墓誌の意味
墓石は、「霊芝」「寒梅板」「本位牌」とも呼ばれ、お墓の塔婆の近くに置かれる位牌です。
通常、故人の宗派名、名字、命日が刻まれています。ただし、墓石はお墓の必須要素ではなく、彫刻するスペースがない、墓石の構造上彫刻ができない、彫刻したくないなどの理由で存在しない場合もあります。
墓碑に刻む一般的な文字
代々の墓・家族の墓を示す文字
従来、墓石には「◯◯家先祖代々之墓」等、そのお墓の家系を示す文言が刻まれています。しかし、近年は継承者がいないお墓もあり、別の刻み方をすることもあります。
このような場合、墓石の表面を削り、墓誌を変更するなど、現在の状況や傾向を反映させることができます。また、墓誌の変更も可能なため、時代の変化に柔軟に対応することができます。
故人の名前や戒名
継承する人がいないことを前提とした一人墓や、夫婦墓の場合、墓碑銘は個人の名前や戒名を選ぶことができます。
夫婦墓の場合、向かって右側に男性の名前、左側に女性の名前を入れるのが一般的です。お墓に入る人が生きているうちに墓碑銘を掘る場合は、彫られた名前は赤色にします。
好きな文字
「ありがとう」「心」など、感謝や愛情の表現を墓石に刻むことができます。先祖代々のお墓を手に入れたものの、「○○家のお墓」として長持ちするかどうか不安なご家族に人気です。
一方、一本墓は、名前の代わりに自分の好きな言葉や記号を入れたいという方に好まれることが多いようです。
宗教別で刻む文字
仏式で刻む文字
仏教の墓石は、宗派によって刻まれる文字が異なります。「浄土宗では「南無阿弥陀仏」、浄土真宗では「倶会一処」がよく選ばれています。
日蓮宗では「南無妙法蓮華経」が一般的です。ただし、「供養」「ごきげんよう」「梵字」など一部の表現に制限があるので、菩提寺に相談するとよいでしょう。
神道で刻む文字
神道では、お墓のことを「奥津城」といい、「神様のお休み処」という意味です。そのため、ほとんどの墓石には「奥津城」の文字が刻まれています。
また、神道の特徴として、姓の後に諡(おくりな)をつけることが挙げられます。男性の場合は「大人命」、女性の場合は「刀自命」です。
キリスト教で刻む文字
キリスト教の伝統では、墓石に刻むべき内容に決まりはない。墓石は故人を偲ぶものであり、感謝と追憶のシンボルとして機能すると考えられています。
一般的には、墓石には十字架が描かれ、その下に故人の洗礼名や名字、亡くなった日付、聖書の一節が刻まれます。厳格なガイドラインに従うよりも、その人の人生を偲ぶことに重点が置かれています。
墓碑の費用相場
墓石に文字を彫る場合の費用は、2万円から5万円程度です。ただし、場所によって費用が異なる場合があるので注意が必要です。石材店の数が少ない地域では、競合がいないため価格が高くなることもあります。
また、彫刻の作業は現地で行う場合と、現地以外の場所おこなう場合があります。持現地以外の場所おこなう場合は交通費も考慮することが大切です。
墓碑の価格は、使用する石の種類(国産など)や石の厚さなどによって、5万円から20万円程度と大きな差があります。
墓碑についてよくある質問
墓碑の意味を教えてください
墓碑は、「〇家之墓」のように苗字が刻まれていたり、故人名や戒名にくわえて、故人をあらわすような言葉が書かれている、参拝の対象となる石塔のことをいいます。
墓碑に刻む文字を教えてください
従来、墓石には「◯◯家先祖代々之墓」等、そのお墓の家系を示す文言が刻まれています。しかし、近年は継承者がいないお墓もあり、故人をあらわすような言葉など別の刻み方をすることもあります。
墓碑の費用相場を教えてください
文字を彫る場合の費用は、2万円から5万円程度です。ただし、場所によって費用が異なる場合があるので注意が必要です。石材店の数が少ない地域では、競合がいないため価格が高くなることもあります。