桜の木の下で眠る樹木葬の魅力
樹木葬の中でも桜をシンボルツリーとして使用した樹木葬は、最近注目を集めています。
この記事では、桜の木をシンボルとして埋葬する「桜葬」や、その他の樹木葬との違い、その魅力やメリット、デメリット、そして価格の相場について詳しく解説します。
また、日本全国にある桜の木の下で樹木葬を行う墓地や霊園についても紹介します。
桜の木の下で眠る樹木葬が人気な理由
樹木葬は、環境に優しくて、墓石を立てずに樹木を目印にすることで自然の中で眠ることができる点が魅力的です。
樹木葬は、跡継ぎのいらない自然志向のお墓を広めようという試みとして誕生し、代々の家墓を持つことができない核家族化社会に生きる人々にも受け入れられやすい形態であることが人気の理由の一つであるとされています。
その他、桜の木の下で行われる葬儀やお墓参りには、季節感や自然との調和、故人への思い出など、様々な意味が込められており、人々の心を癒やす場所となっていると言えます。
桜葬と桜の木の下で眠る樹木葬との違い
桜の樹木葬とは、墓地や霊園で許可を得た場所に遺骨を埋葬し、その周囲にある桜の木を墓標とする樹木葬です。一般的には、ご遺骨を納骨するスペースが区切られています。
一方、「桜葬」とは、認定HPO法人のエンディングセンターが企画した、桜の下で眠る樹木葬のことで、ご遺骨の埋葬するにあたって区切りがなくて、桜の木が植えてある地域に複数人のご遺骨をそのまま土のなかに埋葬します。
桜の木の下で眠る樹木葬のメリット、デメリット
メリットとして、宗教不問で、継承者を必要としない点が挙げられます。また、桜の花が咲く春には合同供養祭が行われ、美しい景色の中で供養ができることも魅力です。
一方で、桜以外の季節は桜の見どころが少なくなるというデメリットもあります。
桜の木の下で眠る樹木葬の価格の相場
墓石の代わりに樹木を使用することで、費用を抑えられるのが特徴です。
一般に、樹木葬の価格相場は50万円から70万円程度で、一般墓の平均価格である200万円程度と比較すると、安く抑えられる傾向があるとされています。
ただし、墓地の立地や埋葬方法によって価格にばらつきがあり、一人だけの埋葬であれば10万円から80万円ほどが相場であるといわれています。
樹木葬の費用の内訳は、永代使用料、埋葬料、銘板彫刻代、年間管理料などがあります。
また、樹木葬には合祀型、集合型、個別型などの種類があり、それぞれの価格帯も異なるため、自分に合った樹木葬を選ぶ際には価格だけでなく、種類や立地、管理方法などを十分に考慮することが大切です。
桜の木の下で眠る樹木葬がある墓地・霊園
樹木葬の人気が高まる中、多くの墓地・霊園が桜の木をシンボルツリーとして導入しており、八重桜、ソメイヨシノ、しだれ桜など様々な種類の桜が植えられています。
樹木葬や桜葬を専門に扱う施設もあり、認定NPO法人エンディングセンターの「桜葬」や千葉県袖ケ浦市の「真光寺 樹木葬墓苑『桜の苑』」 、京都府宇治市の「京都天ヶ瀬メモリアル公園内 桜下庭苑樹木葬」 、東京都奥多摩町の「奥多摩霊園」 などがあります。
樹木葬のシンボルとして桜の木が多い理由
なぜ桜の木が樹木葬で人気なのかというと、日本人にとって桜の木はとても身近な存在であり、花見や季節感を感じられることから心に残る印象を与えるからです。
また、桜の開花から散るまでの期間が2週間程度と短く、その「美しく咲き、儚く散る」様子が人の人生とリンクし、樹木葬のシンボルとして選ばれることもあるようです。
桜の木の下で眠る樹木葬についてよくある質問
桜の木の下で眠る葬儀が人気の理由は何ですか
桜の花が美しく、日本人にとって特別な意味を持つため、桜の木の下で眠る樹木葬は自然に囲まれ、穏やかな雰囲気が魅力的だとされています。
桜葬と桜の木の下で眠る樹木葬の違いは何ですか
桜葬は散骨を含んだ葬儀のことであり、桜の木の下で眠る樹木葬は遺体を埋葬して樹木の根元に骨壺を設置する形式の葬儀です。
桜の木の下で眠る樹木葬のメリットとデメリットは何ですか
メリットは、自然に囲まれた穏やかな空間で永遠の眠りを過ごせることや、樹木が成長する過程を見守ってもらえることなど。デメリットは、桜以外の季節は桜の見どころが少なくなることです。