ペットと一緒に眠れるお墓の選び方と費用相場を解説
この記事では、ペットと共に眠るお墓を選ぶためのポイントや費用について解説しています。霊園内での選び方から自宅での建て方、納骨までの手順、メリット・デメリットも記載しましたので、ペットのお墓を建てることを検討している方は参考にしてください。
ペットと一緒に眠れるお墓の選び方
人間の遺骨とペット埋葬可能なお墓を選択
一般墓
最愛のペットを最期の場所で休ませる方法のひとつに、一般墓地に一緒に埋葬することがあります。しかし、霊園の規則や規制によって異なります。
ペットのための区画を増やしている霊園もありますし、ペットの写真入りや洋風の墓標など、オリジナルの墓標を用意している霊園もあります。
中には全く許可していない霊園もあるので、事前に霊園にペット埋葬の方針を確認することが大切です。
永代供養墓
永代供養を行う霊園は、家族や友人に頼るのではなく、経営者や宗教法人がお墓の適切な維持管理や供養を継続的に行ってくれるところです。
このような霊園では、ペットの永代供養も可能な場合があります。
納骨堂
お骨を保管し、供養する場所を「納骨堂」といいます。寺院や霊園の中にあり、屋内で供養を行うのが一般的です。
ただし、寺院によってはペットの納骨を認めていない場合もあるので、寺院の納骨堂へ方針を確認することが重要です。
樹木葬
樹木葬は、ペットを含む大切な人の遺骨を埋葬し、その安息の地に木や花の咲く植物を植えることで、その人を偲ぶことができる方法です。
特定の宗教に縛られず、永代に渡って供養してくれる樹木葬も多くあります。また、ペット専用の区画を用意する霊園も増えています。
同じ霊園内で区画が違う場所にそれぞれ納骨する
ペットと人間のお墓は別物ですが、同じ墓地の中にあります。共有スペースではなく、それぞれの区画が指定されています。
ペットの専用のお墓を購入する場合の費用相場
ペットのお墓にかかる費用は、人間のお墓と同様、さまざまです。
個々のペットのお墓には、ペットの名前を刻んだ墓石が一般的で、10万円から30万円程度です。
また、扉のない棚式納骨堂や扉と鍵のついたロッカー式納骨堂など、屋内に遺骨を安置する場合は、年間の維持費が15,000円からが一般的です。
一方、他のペットと一緒に埋葬する大型の合葬墓は、5,000〜10,000円程度が一般的です。
ペットと一緒に眠れるお墓の探し方
宗教上の制約がある墓地では、ペットの埋葬が可能かどうかが異なる場合があります。
民間の霊園は宗教的な制約が少ないため、ペットの埋葬が可能な場合が多いようです。
また、寺院の敷地内にある寺院墓地では、樹木葬や納骨堂など宗教にとらわれない幅広い供養の方法があり、ペットも一緒に葬ることができるかもしれません。
そのため、ペット埋葬可能な霊園でお墓を購入するか、樹木葬や納骨堂など宗教にとらわれない幅広い供養の方法の寺院に直接聞いてみると良いでしょう。
ペットと一緒にお墓に入るメリットとデメリット
ペットと一緒にお墓に入るメリット
精神的に心の支えとなる
ペットと一緒に眠ることの最大のメリットは、死んでも最愛の仲間の近くにいることで得られる安らぎと安心感です。
ペットの思い出を大切にし、共に過ごした絆を大切にすることで、亡くなった後の孤独感や喪失感を軽減する、精神的な支えとなるのです。
ペットと永遠に一緒にいることで、ペットが人生にもたらした愛と安らぎを体験し続けることができるのです。
お墓参りの手間が省ける
ペットと人間を別々に埋葬すると、お墓が複数になり、残されたご家族の負担が増える可能性があります。
しかし、先代も含めた家族墓に埋葬することで、墓の数が増えることを防ぐことができます。
ペットと一緒にお墓に入るデメリット
一緒に入れるぼ墓地や霊園が少ない
人間だけを埋葬する場合は、通常、何の制限もありません。
しかし、ペットを一緒に埋葬する場合、霊園や寺院によっては、特に仏教などの宗教的な観点から好ましくない見解を持っている場合があり、制約を受けることがあります。
その結果、選択肢が狭まり、埋葬場所を選ぶのが難しくなることがあります。
親族から反対される可能性もある
ペットと人間を一緒に埋葬することが一般的になるにつれて、反対する人も出てきます。
先祖の遺骨が納められているお墓にペットを埋葬する場合、親族から反対されることがあるようです。
また、先祖代々のお墓がペット埋葬可能な霊園であっても、親族の了解を得るのが難しい場合があります。
自宅の庭にペットのお墓を建てる手順と注意点や費用の相場
庭の土を掘る
現在では、最低1mを目標に、できるだけ深く土を掘ることが推奨されています。これは、不快な臭いを防ぐためと、動物が遺骨を邪魔するのを阻止するためです。
臭いが気になる場合は、火葬も選択肢の一つとして考えてみてください。なお、遺体が自然に分解され、土に還るまでには数十年かかると言われています。
ペットの遺骨か遺体を埋葬する
ペットの遺骨を埋葬するときは、丁寧に扱うことが大切です。土に還るように、遺骨を直接包むか、麻布などの自然素材で包んでください。
ビニール袋を使用すると、腐敗が進み、土に還るまでの時間が長くなってしまうので、避けましょう。
また、水や湿気がたまるとカビが生えたりすることがあるので、骨壺から遺骨を取り出してから埋葬してください。
土をかぶせて元に戻す
埋葬した後は、掘削した場所に土を埋め戻すことが重要です。
沈下しないようにしっかりと土を詰めます。また、雨による浸食を防ぎ、土を安定させるために充填材を使用することをお勧めします。
埋葬した場所に目印となる物を置く
埋葬が済んだら、墓石、プレート、石、木などでその場所を示すのが一般的です。石の重さで土が沈まないようにすることが大切です。
樹木を選ぶ場合は、台風などの自然災害にもある程度耐えられるようにすることが大切です。
自宅の庭にペットのお墓を建てる際の注意点
ペットを安らかに眠らせるには、大きく分けて火葬と埋葬の2つの選択肢があります。鳥やウサギ、リスなどの小動物の場合は、火葬が一般的な選択です。
しかし、大型犬の場合は、従来の埋葬よりも火葬が好まれることが多いようです。これは、遺骨を埋葬することで発生しうる公衆衛生上の問題のリスクを軽減するためです。
例えば、腐敗臭や地下水への汚染などが懸念される場合があります。火葬を選択することで、これらの潜在的な問題を最小限に抑えることができます。
自宅の庭にペットのお墓を建てる時にかかる費用
自宅の裏庭にペットのお墓を作る場合の費用は様々ですが、通常1万円から5万円程度です。この費用には、石、プレート、墓石などの目印の費用が含まれています。
しかし、お金をかけずにお墓を作ることもできます。骨壺を埋め、庭にある自然石で飾ったり、敷地内の木を移植して目印にしたりすることもできます。
植樹は数百円から1,000円程度でできます。
大きな墓標を希望される方は、石やプレートで10万円以上かかる場合もあります。お墓の大きさと希望の目印をよく考えて購入することが大切です。
ペットのお墓を建てる以外の納骨方法
合同納骨
火葬後、他のペットの遺灰と一緒に共同して安置することができる、合同火葬と呼ばれるものです。
その具体的な方法は霊園によって異なり、すぐに合同火葬を行うところもあれば、個別に火葬した後に共同スペースに納骨するところもあるようです。
なお、墓地にはいつでも行くことができますが、火葬した遺骨を引き取ることはできませんので、注意が必要です。
自然散骨
ペットの遺骨を自然に還す「散骨」は、遺骨を山や海などの自然界に撒く行為です。通常、遺骨は細かくしてから散骨します。
粉骨を専門に行うペット霊園や業者に依頼することが大切です。
ペットの遺骨は一般廃棄物に分類され、地元の川や山、海などの無許可の場所に散骨すると問題になることがあるので、散骨は許可された場所で行うようにしましょう。
現在、一部のペット霊園では、敷地内に指定散骨場所を設けています。ペットの散骨を検討されている方は、一度相談されるとよいでしょう。
手元供養
火葬後、ご遺骨をお預かりして個人的に供養することも可能です。これは一般的に「自宅供養」と呼ばれています。
祭壇などの神聖な空間を作り、ろうそくやお線香を供え、ペットを偲びます。
遺骨を身近に置くことで、最愛のペットを身近に感じることができ、安らぎを得ることができます。
ペットのお墓についてよくある質問
人間の遺骨とペット埋葬可能なお墓はありますか
人間の遺骨とペットをおなじ場所に埋葬可能なお墓はあります。お墓だけではなくて、永代供養墓、納骨堂、樹木葬でもペットと一緒に納骨できる施設があります。
ペットと一緒に眠れるお墓の探し方を教えてください
民間の霊園は宗教的な制約が少ないため、ペットの埋葬が可能な場合が多いです。
ペットと一緒にお墓に入るデメリットを教えてください
ペットを一緒に埋葬する場合、霊園や寺院によっては、特に仏教などの宗教的な観点から好ましくない見解を持っている場合があり、制約を受けることがあります。その結果、選択肢が狭まり、埋葬場所を選ぶのが難しくなることがあります。