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豊富な墓石の種類のなかで定番墓石とおすすめ石材を紹介

新しい墓石の選び方に悩んでいますか?定番の石材から低価格な石材まで、豊富な墓石の種類をご紹介します。

さらに墓石の価格相場や選ぶときに抑えるべきポイントも解説。墓石の購入方法と流れ、購入時に確認しておくことまで、完全ガイドをお届けします。

墓石の選び方に迷いをなくすにはこの記事を読むことをお勧めします。

定番の石材

日本国内における定番の石材と言えば、御影石です。御影石は火成岩の一種で、花崗岩に分類され、吸水率が低く、耐久性が高く、熱を帯びにくい特性を持っています。

それらの特徴から、国会議事堂や駅の舗道などにも使用されています。

一方、墓石に使用される石材は、時代や地域によって異なり、現代では花崗岩が多く使用されています。国産では、香川県産の庵治石が最高級銘柄として有名です。

また愛媛県産の大島石、茨城県産の稲田石、岡山県産の北木石、岡山県産の万成石なども定番墓石として人気があります。

香川や福島から産出される国産の御影石はもちろん、インドや中国など海外から産出された御影石も存在します。

国内のお墓に使われている御影石には、産出場所によって様々な特徴があるため、採掘された場所によって御影石に違いがあります。

低価格な石材の種類

墓石を購入する際には、費用を抑えたいという方には中国産の石材がおすすめです。

中国産の石材はリーズナブルであり、外柵部分などに多量に使用されますが、吸水性がやや高めであるため、年数が経過するごとに水の染みなどに注意する必要があります。

一方で、海外産石材は国産石材よりも安価ですが、中国の経済成長による人件費の高騰が続くため、長期的な価格変動に注意が必要です。

中国産の墓石は、手頃な価格から人気がありますが、国産の高級石材やインド等の輸入材と比べて耐久性に劣る石材が多い点に注意が必要です。

墓石の品質は硬さと水の吸いにくさによって決まり、硬くて水を吸わない石は劣化しにくいためです。

また、墓石の価格は石の人気や流通量にも左右されます。白御影石、654、桜小目石、北大青、アーバングレーなどは流通量が豊富なため、品質に対して価格が割安な石種と言えます。

低価格な石材一覧

日本で人気の石材として、北大青、G603、G614、G028、山西黒、YKDなどがあります。北大青は価格が安く、品質の安定した石種です。

白御影石であるG603は安価ですが、水を吸いやすい点に注意が必要です。

G614は墓石材として最も安価な部類に属しますが、水を吸いやすい欠点があります。

G028は生産量が豊富なため安価な石材ですが、吸水率が高い点に注意が必要です。

山西黒は安価な黒御影石ですが、経年劣化が大きいため注意が必要です。

YKDは安価で安心して使用できる黒御影石ですが、色が薄いものは品質が高いです。

また、中国産の石材ではG623が安価です。供給量が豊富で、港から近いため輸送コストが軽減されます。

青御影石であるAG-98は大島石に似た美しい石材ですが、経年劣化が激しい点に注意が必要です。

墓石の種類

墓石に使われる石材は、世界各地から採れる300以上の種類があります。

大まかな分類として「花崗岩」「閃緑岩」「斑レイ岩」「安山岩」がありますが、産地や成分によって色や材質、耐久性が異なります。

日本で扱われている石材は、世界にある石材のうち10%程度だけです。

「世界の銘石」という業界で採用されている石種カタログには261種類の石種が掲載されていますが、実際に扱われている石種は30-40種類程度です。

これは品質に対する信頼性によるもので、天然の物である石材はサンプルとは異なる箇所でも美しさを失うことがあるため、安定した丁場から採れる石材が選ばれます。

花崗岩

花崗岩は日本国内に多くの産地が存在します。神戸市御影付近の六甲山嶺は有名な産地で、墓石として人気があります。

同様に、茨城県、福島県、山梨県、愛知県、香川県、愛媛県、山口県なども産地として知られています。

花崗岩はまた、瀬戸内海沿岸やインドなどでも多く採掘され、産地によって目の粗さや色合いが異なります。インドは、黒系の花崗岩「クンナム」の採掘産地として有名です。

閃緑岩

緑岩は、墓石の素材として高く評価される石材の一つです。この石はかなり黒い色合いが特徴的で、「黒御影石」とも呼ばれます。

産出量が少ないこともあり、閃緑岩を使った墓石は「高級」といわれています。また、一般的に「黒御影石」とは、閃緑岩や斑れい岩のことをさすと言われています。

斑レイ岩

斑レイ岩は、墓石の石材として広く使われている種類の一つです。主に黒系やグレー系の墓石の場合に使われることが多いとされています。

斑レイ岩は、角閃石や輝石などの有色鉱物を多く含んでいます。このため、全体的に黒っぽい岩石が多いという特徴があります。

斑レイ岩は、磨いた際に光沢が出やすく、非常に耐久性が高いこともあり、墓石として利用される上で優れた石材とされています。

経年劣化がほとんどないため、長期間保存することも可能です。

安山岩

安山岩は、神奈川県真鶴町の小松石が有名であり、江戸城の築城に使用されたことで知られています。また、東の横綱石とも呼ばれ、根強い人気を誇っています。

墓石としては花崗岩に続いて広く使われており、非常に硬くて耐久性や耐火性に優れるため、建築用材や外壁、庭石など、日常生活にも近いところで使用されています。

墓石の価格相場

一般的にお墓を建てる費用の相場は140〜200万円程度であり、墓石の購入・設置費が大きなウエイトを占めます。

墓石の平均価格は110万円〜170万円程度で、地域差もあります。特に、北海道が最も求めやすく、九州が最も高い地域となっています。

これは、墓石の価格を算出した石材店の違いや地域ごとのお墓の流行・トレンドの違いなどが影響していると推測されています。

墓石の費用は、石材費、デザイン費(加工費)、設置費用の3つからなるため、詳細な相場調査が必要です。

墓石を選ぶときに抑えるべきポイント

石材店の指定の有無

石材店の指定の有無は、お墓の建立に対する費用や、墓石の選択自由度に大きな影響を及ぼすポイントです。

石材店の指定がある場合は、霊園が指定する石材店の中から墓石を選ぶことになり、自分で選んだ石材店と比較検討することが困難になります。

また、希望の石材店が指定の石材店に含まれていない場合もあり、限られた選択肢の中で墓石の選択を迫られます。

一方、石材店の指定がない場合は、自由に複数の石材店を比較検討することが可能となり、希望のある墓石を選ぶことができます。

石材店の指定の有無によっては、墓石の価格やデザインも大きく異なる場合もありますので、選択の際は注意が必要です。

墓石の種類 

墓石の種類には、150種類以上あり、性質も異なります。名前が同じでも、等級によって価格が異なります。

一概には言えませんが、外国産の墓石はリーズナブルな値段が魅力ですが、品質が心配という方もいます。

一方、国産の墓石は産出量が減っている一方で、外国産の墓石を購入する方も増えています。昔に比べて、外国産の墓石に対する悪評も少なくなっています。

選択肢としては、一概に外国産のものは質が悪いという決めつけずに検討するのも良いでしょう。

石の使用量・広さ

石の使用量が増えると、墓石の価格も高くなります。これは住宅のように、階数や大きさによって価格が変わるというものと同じです。

また、使用する石の種類(主に国産石)によっては、石の使用量(大きさ)が大きくなるにつれて、価格がより割増しで高くなることがあります。

例えば、世界で最も高価なものと言われている香川県産の庵治石は、大きな石が採取されにくいため、価格が高いものとなっています。

一方、お墓の大きさも石材の量に影響を与えます。お墓の大きさが変わると、使用する石材の量も変わってくるため、価格にも反映されます。

墓石への彫刻といった墓石の加工の有無

墓石には、デザイン性の高いものから、家名や家紋を彫刻したものまで様々な種類があります。これらの墓石に施す加工や彫刻は、墓石の価格に影響を与えます。

彫刻には、基本的なものから戒名や生前の名前など特別なデザインまで様々です。

文字彫刻にかかる代金は墓石の基本価格に含まれていることが多く、追加での依頼によっては3万円から5万円程度の相場があります。

また、墓石の正面に模様を掘る場合もあり、この場合は10万円程度からが目安です。

一方、蓮の花の台座や花立てなどのような加工もあり、これらは加工費が追加され、高価になることがあります。

日本で作られるお墓は、人件費が高いため、加工の有無によって価格の差が顕著になる場合もあります。

中国やインドなど海外で作られるお墓と比較すると、この傾向がより強くなるかもしれません。

墓地の立地

施工費用は、建てるお墓の石の大きさと、墓石をトラックから降ろして運搬する距離や、お墓を下す小型クレーンや墓石を運ぶ台車が通れる道の幅があるか、小型クレーンが利用できるスペースがあるかように、お墓を建てる墓地の立地条件(工事のしやすさ)によって、変わってきます。

墓石まわりや外柵まわりの飾りの有無

墓石の周りや外柵周りにも飾りを施すことができます。

水鉢や左右に一対で設けられる花立て、合祀墓などで故人の名前を刻む墓誌(ぼし)や香炉などもご先祖供養の際に用いられる飾りの一つです。これら墓石まわりの彫刻や加工も、価格に影響を与えます。

墓石の購入方法と流れ

墓地を決める

お墓を購入するとなると、墓石のデザインに多くの気を使ってしまいがちですが、墓地を選ぶことも同様に重要です。

インターネットを活用して地域を選択すると、付近の霊園をポータルサイトを通じて検索することができます。

複数の霊園を見学して、一番気に入った場所を選択することが最善の方法です。

建てる墓をイメージする

建てたい墓をイメージすることは、自分や家族の価値観やニーズに合ったお墓の選択に向けて重要なステップです。

最初に「ご自身やご家族に適したお墓はどんなお墓か?」を考えることから始めましょう。従来型の「墓石を用いたお墓」をイメージされている場合は、「和型墓石」「洋型墓石」「デザイン墓石」の中から選択することができます。

最近では、単身用または夫婦一代用のお墓も人気があります。

自分や家族、親族にとっての譲れない条件や価値観は様々です。そのため、できるだけ譲れないと考える条件を洗い出すことが大切です。

すべての条件を満たすことは難しいかもしれませんが、洗い出すことによって取捨選択が容易になります。また、お互いの考えを共有することも必要です。

墓石を決める

墓石を建てることが決まったら、最初にすべきことは建ててくれる石材店を選ぶことです。

石材店には同じように見えても、扱っている石材の種類や加工方法が異なりますので、気になるお店をピックアップして話を聞き、複数の会社を比較するといいでしょう。

墓地の選定が終わったら、石材店を選定して墓石建立の打ち合わせを開始します。自分の求めているデザインや予算などを伝え、内容を詰めていくことが大切です。

次に、石種、形、デザイン、彫刻する文字を決めて図面の作成を石材店に依頼します。図面ができて納得できたら、請負工事契約を交わすことが重要です。

石材店とのコミュニケーションを大切に、目的に合った墓石を建てることができます。

墓石購入時に確認しておくこと

跡継ぎの有無

購入する前に、墓石の管理について自分と親戚の両方が一致する計画を練ることが大切です。

自分が亡くなった後にお墓を管理してくれる人がいない場合、無縁墓になってしまう恐れがあります。

また、お墓の撤去に関して相談しないまま進めてしまうと、思わぬクレームを受けることもあります。

一度、親戚に墓守に名乗り出てくれる人がいるかどうかを相談することも検討してみてください。管理について一定の計画ができあがったら、お墓の購入に進んでください。

墓石の種類についてよくある質問

定番の石材を教えてください

日本国内における定番の石材と言えば、御影石です。御影石は火成岩の一種で、花崗岩に分類され、吸水率が低く、耐久性が高く、熱を帯びにくい特性を持っています。

低価格な墓石を教えてください

中国産の石材はリーズナブルであり、外柵部分などに多量に使用されますが、吸水性がやや高めであるため、年数が経過するごとに水の染みなどに注意する必要があります。

墓石の種類を教えてください

大まかな分類として「花崗岩」「閃緑岩」「斑レイ岩」「安山岩」がありますが、産地や成分によって色や材質、耐久性が異なります。日本で扱われている石材は、世界にある石材のうち10%程度だけです。

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