お墓参りに行く時期やお供え物やマナーを解説
多くの人がお墓参りに行く時期やそのための時間帯、一連の流れ、持っていくべき物、気をつけたいマナーなどが詳しく解説します。
墓参りは先祖や故人への敬意と感謝の気持ちを伝える重要な行事です。また、お墓を綺麗に保つことが大切であることも解説されています。
お墓参りに行く前にこの記事を読んで、気をつけたいマナーや準備すべきことを知ることができます。
多くの人がお墓参りに行く時期
故人の祥月命日
故人の祥月命日は、故人が亡くなった月日を示すものです。例えば、故人が8月1日に終わった場合は、毎年8月1日が祥月命日となります。
法要を行うこともありますが、墓参りだけでも多いです。 一周忌、三回忌などの忌事もあります。
故人の月命日
故人の月命日は、毎月故人が亡くなった日にちを祝うものです。
例えば、8月1日に亡くなった故人の場合、毎月1日が月命日となります。
月命日は毎月の繰り返しなので、遠方に住んでいる方で、お墓参りに行けない場合は、仏壇の前で手を合わせるだけでも供養になります。
春・秋のお彼岸
春・秋のお彼岸は、春分の日もしくは秋分の日を中心とした1週間の期間を指します。
この期間のはじめを「彼岸の入り」、中日を「春分」または「秋分」、最後を「彼岸の明け」と言います。
春分や秋分という特別な瞬間を彼岸として迎えることは、日本だけの習慣と言われています。季節の移り変わる境で、亡き人に想いを馳せ、出会い、言葉を交わすことができる瞬間でもあります。
お盆
お盆は、亡くなった方やご先祖様を迎えることを目的とした死者供養の季節です。
お盆の時期は地域によって異なり、多くの地域では8月の13日から15日まで遅れ盆と呼ばれます。
また、関東や東北、北陸地方では7月の13日から16日まで新盆が、沖縄や奄美地方では旧暦がお盆の時期になります。
このような習慣は、自宅での祭りの仮装をすることから始まりました。現在はそこまでのしきたりはなくなっていますが、夏休みに家族でお墓参りすることでご先祖様が喜ばれるといわれています。
年末年始
年末年始は、お正月には「新年に歳神様と先祖の霊を迎えるため、時間をかけて用意を整える」という意味もあり、またはご先祖に一年の報告と感謝をすることができます。
地元を離れた方が帰省して実家に帰ったり、この時期にお墓参りしても問題ありません。
新年の挨拶としてお墓参りをされる方も増えています。事前に確認してから、霊園や墓地の開園時間が変更されていないか確認してからお墓参りに行ってください。
人生の節目
人生の節目にお墓参りをすることは、人生の転機を迎えた時に多くの人が行うことです。引っ越しや結婚、出産などの喜びを分かち合い、ご先祖様に感謝の気持ちを伝えることができます。
また、就職や独立、受験などの大切な決断をする際にもお墓参りすることは、自分自身を再調整することができる場になるかもしれません。
ご先祖様がいる場所で自分自身を見つめ、祈りを捧げることができます。
お墓参りはいつ行っても問題ない
お墓参りはいつ行っても問題ないということです。
お墓参りの時期に決着はありません。ご先祖様があなたに会っていたがっているかもしれないという直感を尊重することです。
六曜や「大安」などの日にこだわる必要はありません。お墓はご先祖様のお家です。ご先祖様も喜んでくれることでしょう。
お墓参りの時間帯
日が昇っている午前中
日が昇っている午前中はお墓参りに最適な時間帯です。
また、夏の暑い時期は熱中症対策にもなりますので、参拝者の体にかかる負担も減らせます。
ただし、霊園や墓地の開いている時間なら、いつでもお墓参りに行って午前中がおすすめ、お墓参りはいつでも清らかな空気の中で行うことができます。
お墓参りに行ってはいけない日はない
お墓参りに一人で行くことは昔は危険だと考えられていましたが、現在は霊園や墓地が整備され、管理人が常駐する場所も多いため、安心して行けます。
中国の風水に「仏滅」という言葉自体も縁起が悪い日という意味から「仏滅の日」に行ってはいけないという話もありますが、気にする必要はありません。
お墓参りの一連の流れ
掃除をする
墓石を整える前にまずは一礼をしましょう。
足元の掃除から始めます。 草を抜き、落ち葉を拾います。
次に墓石や石材を磨きましょう。市販されている墓石用の溶剤も使えます。
隣のお墓にお参りしたら、自分のお墓の掃除も行いましょう。
布やスポンジで拭きましょう。
擦ると傷つく可能性があるので硬い道具は使わないようにします。
花立てや水鉢も捨ててから水洗いするのがマナーです。
お供え物をする
花を供える際は、左右対称に奇数本を供えます。花立てや水鉢には綺麗な水を入れて、花を美しく飾ります。食べ物などを持ってきた場合は、半紙などを敷いて供えます。ご先祖様が好きだった飲み物は、コップに入れて供えます。
清掃を終えたらローソクに火を灯して、線香をつけましょう。
礼拝をする
掃除が終わったら、まず数珠を手に持って合掌をします。心を落ち着かせ、ご先祖様への想いを語りかけましょう。
次に、家族や平坦などと一緒に線香を供えて合掌します。手で吹いて消すことはマナー違反となるので注意してください。
お墓参りに持っていく物
お墓参りに必要なものは掃除道具、お供え物、ろうそく、マッチやライター、線香、数珠です。
墓地や霊園には、掃除用の掃除道具やお花、お供え物を貸し出している場合もありますので、そのお供え物は故人様の好物を選ぶと良いです。
数珠は祈るための法具です。マッチやライターはろうそくの点火に必要なので、忘れないようにしましょう。掃除には、スポンジやぞうきん、柄付きブラシなどが便利です。
線香は祈りの場を照らすために焚いて、邪気を払います。必要なものを自分で揃えられ ない場合は、ホームセンターや100円ショップで買い揃えることができます。
お墓参りのときに気をつけたいマナー
近隣の迷惑にならないようにお墓参りする
墓地や霊園は故人や先祖様と静かに向き合う場であり、騒いだり走り回ることはマナー違反です。
また、他の訪問者を困らせたり、怪我をする可能性もあるため注意が必要です。墓地は公共空間であり、周囲に迷惑をかけず、他人のお墓を傷つけないように気をつけましょう。
ゴミは持ち帰る
お墓は一般的に個人の所有物ではないため、お寺や霊園に対するマナーやルールを守って掃除することが大切です。
特に、掃除中に出たゴミは必ず持ち帰るのがマナーです。もし、お墓の周囲にゴミ置き場がある場合はそこに捨てても問題ありませんが、大量のゴミを捨てると他の人が利用できなくなってしまいます。
また、大量のゴミが積まれていることはお寺や霊園の景観を悪化させます。ですので、お墓参りの際に出たゴミはできるだけビニール袋などに入れて持ち帰ることを心がけましょう。
お墓周りは綺麗に掃除する
お墓周りは故人や先祖を敬い、訪れる人々をも迷惑しないように、綺麗に保つことが大切です。お墓は屋外に設置されているため、墓石や花立などが汚れやすくなります。
そのため、先祖や故人に近況を報告する際や感謝の気持ちを伝える際には心を込めて掃除をすることがマナーです。
掃除の際には、まず周囲の雑草を抜きましょう。次に墓石や花立などの金属製品を洗って磨きます。
最後に墓石に水をかけて洗い流すこともありますが、お墓の上から水をかけるのは失礼に当たると考える方もいます。
どちらも間違いではありませんので、年配の方や親戚と一緒に行く場合は同行する人に合わせましょう。
また、雑草が生い茂ってしまうと、見た目も悪くなり、虫の住処にもなってしまいます。放置しておくことで、近隣のお墓に迷惑をかけてしまうこともあります。掃除を怠らないようにしましょう。
お墓参りの時期についてよくある質問
多くの人がお墓参りに行く時期を教えてください
故人の祥月命日、故人の月命日、お盆、春・秋のお彼岸、年末年始で家族が集まる時期にお墓参りにいく方が多いです。人生の節目や報告でいくこともあり、いつ行っても問題ありません。
多くの人がお墓参りにいく時間帯を教えてください
日が昇っている午前中が多いです。夏の暑い時期は熱中症対策にもなりますので、参拝者の体にかかる負担も減らせます。
お墓参りに行ってはいけない日を教えてください
中国の風水に「仏滅」という言葉自体も縁起が悪い日という意味から「仏滅の日」に行ってはいけないという話もありますが、気にする必要はありません。