火葬でご遺骨が残る理由と火葬後に残った遺灰の行く先
火葬した後に残る遺骨や遺灰がどうして残っているのか、火葬後に残った遺灰がどのようになるのか説明されています。
火葬に関する疑問や不明な点がある方は、是非この記事を読んでみてください。
火葬した後にご遺骨(焼骨)が形を残して綺麗に残る理由
日本では、火葬の仕方が欧米と違います。ひとつひとつ火葬した後に火を止めるのではなくて、遺骨が灰になるまでの間、処理を続けます。
のぞき穴から遺骨が見えるようになったら、火葬を中止してわざと遺骨だけを残します。
このまま火葬を続けると、お骨も灰になってしまいます。
早産・流産でなくなってしまった子供の場合は、高温で高速の炉でうまくご遺骨を残すことはむずかしいので、ご遺骨を残せる火葬場を選びましょう。
火葬した後のご遺骨(焼骨)が形をとどめていないケースとその理由
加齢にともなって、ご遺骨はもろくなり、密度が低下していきます。また、長期の入院や安静は、想像以上に骨を弱くします。
私たちの体は、運動不足の状態で横になっていると、使われていない筋肉や骨が衰えていきます。これは、エネルギーを必要な働きのために節約するためです。
もろくなっている状態だと、火葬をした後に原型をとどめていない可能性が高いです。
骨は、60%がリン酸カルシウムなどの無機物、残り40%がコラーゲンタンパクなどの有機物で構成されています。
コラーゲンは、骨の中で血管や骨髄などの臓器をつなぐ接着剤の役割を担っています。
火葬の際、無機物は燃えないが、コラーゲンなどの有機物は燃えます。その結果、骨は形は残るものの、もろく砕けやすくなってしまうのです。
生前は無機質と有機質が一緒になって、骨は硬いけれども柔軟性があります。しかし、結合するコラーゲンがないと、火葬後の骨はもろく、崩れやすくなります。
スタッフが焼きすぎたと勘違いされる方もいらっしゃいますが、そういう問題ではありません。
火葬した後に収骨する流れ
火葬場への移動
葬儀が終了したら、故人を乗せた霊柩車は火葬場へ向かいます。到着後、霊柩車は火葬場の近くに配置されるので、速やかに荷下ろしすることができます。
自家用車で火葬場にむかう場合は、葬儀社や火葬場の係員の指示に従って、止めましょう。
火葬許可証の提示
火葬許可証は、市区町村役場に死亡届を提出した際に受け取る書類です。火葬許可証の提出は、葬儀社に代行してもらうとよいでしょう。
また、火葬許可証には、埋葬を許可するための印を火葬後に押してもらう場所があります。
お別れの挨拶
火葬場に到着したら、お坊さんによる読経が行われ、親族などが告別室で故人との最後のお別れをするために焼香をします。
火葬の流れ
最後のお別れをした後、柩を火葬炉に納めます。炉内への搬入は、火葬場のスタッフがおこない、参列者は見守ります。
ご遺骨のお引取り
火葬炉の前で収骨する場合と、収骨室と呼ばれる別室で収骨する場合があります。
収骨する場所には、骨上げ台があって、火葬が終わった故人様のご遺骨が運ばれていますので、まずは皆様でご遺骨を囲みます。
収骨のとき、喪主はお骨の頭側に、骨壺を持って立ちます。喪主以外のかたは、2人1組で御骨箸と呼ばれる白木や竹の箸を使い、1つずつ骨を拾っていきます。
一組が骨を拾い終えたら、次の組に箸を渡し、すべての遺骨を骨壺に納める。これが「橋渡し」と呼ばれる作業です。
火葬した後に残ったご遺灰の行く先
火葬の結果、遺骨は灰になり、自治体の所有物となり、一般廃棄物として扱われます。
法律では、この遺灰は他の廃棄物と同じように処理することができるという記載があります。
火葬後のご遺骨についてよくある質問
焼骨が形を残して綺麗に残る理由を教えてください
日本では、火葬の仕方が欧米と違います。ひとつひとつ火葬した後に火を止めるのではなくて、遺骨が灰になるまでの間、処理を続けます。のぞき穴から遺骨が見えるようになったら、火葬を中止してわざと遺骨だけを残します。このまま火葬を続けると、お骨も灰になってしまいます。
焼骨が形をとどめていないケースと理由を教えてください
加齢にともなって、ご遺骨はもろくなり、密度が低下していきます。また、長期の入院や安静は、想像以上に骨を弱くします。私たちの体は、運動不足の状態で横になっていると、使われていない筋肉や骨が衰えていきます。これは、エネルギーを必要な働きのために節約するためです。もろくなっている状態だと、火葬をした後に原型をとどめていない可能性が高いです。
残ったご遺灰の行く先を教えてください
火葬の結果、遺骨は灰になり、自治体の所有物となり、一般廃棄物として扱われます。法律では、この遺灰は他の廃棄物と同じように処理することができるという記載があります。