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葬儀の受付係を頼まれたときに知っておくべき流れと挨拶の受け答え

葬儀の受付係としての仕事内容やマナーについて解説します。葬儀当日の準備や服装、受付担当としての主な役割、葬儀に参列する人々からの質問への対応方法を紹介します。

受付担当の服装

葬儀の際に受付の仕事をする場合、適切で丁寧な服装を心がけることが大切です。喪主と同じような喪服で、喪主や遺族と同じように清潔感があり、目立たないようにするのが一般的です。

男性の場合、服装は黒い葬儀用の服にシンプルな白いシャツと黒いネクタイを合わせます。靴も黒で統一し、伝統的な無地のものが好まれます。

髪型はシンプルに整えて、過度なヘアケア用品は使用しないようにします。宝石類は最小限にとどめましょう。結婚指輪は例外とします。

女性は肌を覆う黒のスーツかワンピースを着用し、黒のストッキングを合わせます。靴はシンプルなデザインでヒールの低いものを選びます。

髪型はすっきりさせ、長い場合はまとめて、お辞儀をしたときに顔に髪がかからないようにします。

化粧は薄化粧でもかまいませんが、すっぴんは失礼にあたります。ネックレスはパールなどの一重のもの、指輪は結婚指輪に限ります

最後に、清潔感と敬意を表すために、爪は磨かず、きれいにしておくことが大切です。

葬儀当日の受付の流れとやり方

開式1時間前に到着

葬儀の受付係としては、式が始まる1時間前には会場に到着しておくことが大切です。

そうすることで、受付の準備や設営、故人や遺族への挨拶などの時間を確保することができます。

受付の流れや式のスケジュールについては、基本的には葬儀社や喪主側から指示があります。

受付が始まる前に、筆記用具の有無、トイレや駐車場の場所、返礼品や香典の渡し方、香典の取り扱い、受付後の対応、焼香をするタイミングについて、喪主や葬儀社に確認しておきましょう。

開式30分前から参列者の受付

葬儀が始まると、次々と参列者が到着しますが、滞りなく対応することが肝心です。

受付係として、参列者一人一人に丁寧で落ち着いた挨拶をし、参列していただいたことへの感謝の気持ちを表すことが大切です。

天候が悪い場合は、”お足元の悪い中お越しいただきまして、誠にありがとうございます “などの言葉をお伝えしましょう。

受付では、参列者から遺族への伝言を頼まれることがあります。その際、名刺やメッセージを読みやすく書き留めるなど、整理整頓をした上で、喪主側の遺族に伝えることが大切です。

受付で受け取った引き出物や会葬礼状も、きちんと回収して保管します。受付台は、片付けの必要がない場合が多いようです。

ご香典の受け取り

香典をいただいた場合、誰が受け取ったのかがわかるようにする必要があります。

基本的には封筒に名前を書きますが、参列者を記録する手帳(芳名帳)の番号を封筒に鉛筆で書いておくとより安心です。

別に会計係がいる場合は、その人に渡しても問題はありません。

なお、故人との関係によっては、かなり高価なお布施もあるようですので、十分注意してください。

“この度はご愁傷さまでした “という言葉を添えて、ご香典を差し出されることがほとんどなので、その時は「恐れいります。お預かりいたします。」と一言添えて、両手で受け取りましょう。

前日の通夜で香典を渡した場合は、葬儀には持っていかないこともあります。また、そのような参列者に対しては、失礼のないように対応することが大切です。

芳名帳への記帳のお願い

焼香の後、芳名帳に名前と住所を残すようにすることが大切です。返礼品や会葬礼状を発送する際に使用されます。

混乱を避けるため、参列者にはフルネームと住所を記入してもらうとよいでしょう。

遺族は、通夜中にすでに名前を記録した参列者から、再度サインをもらうかどうか、事前に遺族と話し合っておくことが大切です。

返礼品のお渡し

香典を受け取った後、参列者に返礼品を贈るとき、受付でお渡しすることもありますが、お帰りの際にお渡しした方が手荷物が少なくて済む場合もあります。

どのようなお返しを誰に配るのか、返礼品と一緒に会葬令状を同封するかご遺族に確認しておくことが大切です。返礼品を香典返しとしてお渡しすることもあるので、詳細を明確にしておくことが肝心です。

お供え物は祭壇に供えますが、受付ではなく葬儀担当者に手渡すようにしましょう。

葬儀会場へご案内

案内係でなくても、受付の際に、告別式の場所やトイレの場所など、参列者からの質問に答えられるようにしておきましょう。

高齢の参列者など、介助が必要な人がいる場合は、入り口まで付き添いましょう。

また、クロークでコートや持ち物を管理することもあります。引換券を配布し、退出時に簡単に取り出せるようにしましょう。トラブルを防ぐため、貴重品を預かるのは控えましょう。

香典の管理・お渡し

集まったお布施の取り扱いは、細心の注意と敬意をもって行う必要があります。葬儀の最中にお布施の金額を数えるのは不適切です。

遺族によっては、お布施を封印しておき、後日まとめて渡すことを希望する人もいますので、事前に遺族に確認することが大切です。

葬儀が終わったら、お布施はまとめて喪主か会計係に渡すことが大切です。会計係がいる場合は、受付終了後に会計係に渡します。

お布施の袋を溜め込まず、タイミングよく会計係に渡すことが大切です。

受付係が数人いるときのお焼香の引き継ぎをするタイミング

葬儀の受付でお焼香をあげる適切なタイミングは、個人差があるようです。一般的には、葬儀が始まる前です。しかし、これは葬儀の規模によって異なる場合があります。

葬儀の1時間前に全員を集めることができない、直前まで準備に時間がかかることがあるので、葬儀が始まる前におこないないこともあります。

複数の受付担当者がいる場合は、交互にお焼香をすることもあります。しかし、人混みに阻まれて受付に戻れなくなることを避けるため、葬儀が始まる前におこなうことをお勧めします。

受付でよく使う挨拶・お礼の言葉例文 

返礼品を渡すときは、「本日はお忙しい中、ご参列いただきありがとうございます。こちらお礼の品物でございます。」という言葉を添えましょう。

参列してくれた人々に感謝の気持ちを表すのが適切です。

受付係が気をつけるべきマナー

声のトーンに気を付ける

高齢化が進み、葬儀に参列する高齢者も増えています。耳が不自由な方への配慮として、挨拶や案内をするときは、少し大きめの声ではっきりと話すことが肝心です。

特に男性の場合、低い声は聞き取りにくいので、高めの声で話すとよいでしょう。

両手を使って御香典を受け取る

参列者から香典を受け取り、香典返しや引換券を渡す場合は、両手で行うのが礼儀です。

片手だけでは失礼にあたるので、意識して両手を使うようにしましょう。

携帯電話は電源を切るかマナーモード

通常、告別式や通夜が行われる場所に入る際には、葬儀社の担当者から携帯電話の電源を切るか、マナーモードに切り替えるように言われます。

参列者の質問に答えれるように準備

受付では、式場の場所、トイレや喫煙所の有無、自動販売機の場所など、葬儀に関するさまざまなことを聞かれることがあります。

また、式の開始時間や出棺の予定時刻を尋ねることもあります。十分な準備と迅速な対応をするために、これらの詳細について事前によく理解し、メモをとっておくことをお勧めします。

香典を辞退する場合

最近では、お香典を希望されないご遺族も増えています。その場合は、事前に香典を辞退する旨を伝えることになります。

葬儀社によっては、受付の近くに「お香典は辞退させていただきます」という張り紙をするところもあります。

それでも、お線香を持参される方がいらっしゃいます。受付では決して受け取らないようにしましょう。ただし、ご厚意に感謝し、ご遺族の意向を丁寧に伝えましょう。

無理に香典を受け取ろうとすると、後々問題が生じます。敬意を表しながらも、はっきりと断ることが大切です。

葬儀の受付についてよくある質問

受付担当の服装を教えてください

葬儀の際に受付の仕事をする場合、適切で丁寧な服装を心がけることが大切です。喪主と同じような喪服で、喪主や遺族と同じように清潔感があり、目立たないようにするのが一般的です。

葬儀当日何時に到着したらいいですか

葬儀の受付係としては、式が始まる1時間前には会場に到着しておくことが大切です。そうすることで、受付の準備や設営、故人や遺族への挨拶などの時間を確保することができます。

ご香典はどのように受け取ったらいいですか

香典をいただいた場合、誰が受け取ったのかがわかるようにする必要があります。基本的には封筒に名前を書きますが、参列者を記録する手帳(芳名帳)の番号を封筒に鉛筆で書いておくとより安心です。

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