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火葬のみの直葬(火葬式)に起きるトラブルと初七日法要の必要性

葬式(葬儀)の引き出物(香典返し)の値段相場と渡し方

最近では葬式(葬儀)のやり方が多種多様になっています。その中でも通夜式や告別式、お坊さんを呼んで読経してもらう葬儀式もおこなわず、火葬のみをおこなう直葬(火葬式)をおこなう人が増えています。

直葬(火葬式)は遺族の拘束時間を短くできるため、肉体的・精神的ストレス、経済的負担を大きく抑えることができます。

しかし、葬式(葬儀)のやり方は故人の遺骨を納骨する菩提寺と相談して決めないと納骨させてもらえなかったり、初七日法要をおこなってもらえなかったりするので注意が必要です。ハカシルでは葬式に関する不安や葬儀社選びのサポートをおこなっているのでお気軽にご相談ください。

直葬(火葬式)で起きるトラブル

菩提寺ともめる

菩提寺とは先祖の墓や骨を管理してもらうお寺のことです。

葬式(葬儀)をおこなうときは菩提寺のお坊さんに声をかけて、読経してもらったり、戒名をつけてもらったりします。

直葬を選ぶということは、原則的にお坊さんを呼ばないことを意味しますので、菩提寺のお坊さんから理解を得られず、火葬後の納骨を拒否される可能性があります。

トラブルを避けるためにも、なぜ直葬を選んだのかを説明し納得してもらう必要があります。直葬を選んでも戒名料を払えば納骨してもらえる可能性があります。

親族ともめる

直葬は故人との最期の時間をとれない不満から親族の理解が得られないことがあります。また、地域によって葬式に対する考え方がちがうことで、世間体が悪いと思われ反対されることがあります。もめごとを避けるためにもエンディングノートを事前に用意してもらうとよいでしょう。

故人の友人や知人ともめる

直葬は原則的にお別れ会を設けない限りは、友人や知人を呼ぶことはありません。そのため、故人と関係の深かった友人や知人から最期にお別れをしたかったと不満を言われる可能性があります。故人と関係の深かった友人や知人と継続的にお付き合いがあるなら、本当に直葬でおこなうべきか改めて考える必要があります。

葬儀社と料金でもめる

直葬(火葬式)は葬式のやり方の中で最も費用がかからない方法になります。

しかし、葬儀社によってはオプションの数が多く、直葬(火葬式)が終わってからの請求金額が通夜式や告別式をおこなう葬式とほとんど変わらない費用だったというケースもあります。

葬儀社とのトラブルを避けるためにも、見積もりは必ず2社以上とり、内容の確認をしっかりおこないましょう。

直葬は初七日法要はできる?必要?

直葬(火葬式)では火葬だけになるため、原則的にお坊さんを呼んで読経をしてもらったり、戒名をつけてもらったりする宗教行為をおこないません。しかし、火葬をした後の故人の供養についてはおこないたいと考える人も少なくありません。

初七日法要は故人が亡くなってから7日目におこなう、故人を供養するための法要ですが、現在では葬儀と告別式を終えて火葬を終えた直後に初七日法要をおこなうことが多いです。

直葬ではお坊さんを呼ばないことがほとんどなので、初七日法要をおこなうタイミングがお坊さんを呼んだ葬式(葬儀)と少し違います。

初七日法要とは?

故人が亡くなった日から7日目に行う供養のことを初七日法要と言います。仏教では、故人の霊は7日ごとに審判がくだり、極楽浄土へいけるか決まるといわれています。

亡くなってから7日目は、故人の霊が三途の川にたどり着くとされており、三途の川を無事に渡れるように供養をおこなうのが初七日法要の意味になります。

直葬を選んだときは7日目に初七日法要ができる

初七日法要は本来であれば故人が亡くなってから7日目におこないます。しかし、最近では通夜式・告別式・葬儀式・火葬式が終わったあとに、来てもらったお坊さんにそのまま続けて初七日法要をおこなってもらうことが増えています。

しかし直葬では、お坊さんを呼ばないため初七日法要を火葬をした後に続けておこなってもらうことができません。

したがって、本来の初七日法要の考えに沿って、故人が亡くなってから7日目に初七日法要を菩提寺でおこなうことになります。

直葬にお坊さんを呼べば繰り上げて初七日法要ができる

直葬は原則的にお坊さんを呼びませんが、直葬に小さな祭壇を設けて、お坊さんを呼んで読経してもらったり、戒名をつけてもらったりすることはできます。

オプションのため、料金は通夜式をおこなわず、葬儀式と告別式だけおこなう一日葬にかかる費用に近い金額がかかります。

お坊さんを呼ぶ直葬をおこなえば、亡くなってから7日目ではなく、繰り上げ法要として火葬した日に初七日法要をおこなうことができます。

直葬を選んだ人に初七日法要は必要?やるべき?

そもそも直葬を選んだ人は、無宗教であったり、葬式(葬儀)や法要の儀式に対して経済的・時間的・体力的な問題から力を入れることができなかったり、何かしらの考え方や課題を抱えています。

亡くなった方を見送る儀式や行為は大切ですが、儀式や行為そのものが個人に対する想いのあらわれとはかぎりません。

初七日法要はしないが、お墓参りといった先祖供養はきちんとするという考えがあってもおかしくないでしょう。大切なのは故人の冥福を祈る気持ちです。必要と思えばおこなう、必要でないと思うならおこなわないでよいでしょう。

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