身内葬儀で親族に必要なマナーと礼儀作法
身内葬は、親しい人たちで行う葬儀形式です。そんな身内葬でも、参列する親族にはマナーや礼儀作法が求められます。
この記事では、身内葬の親族が葬儀に向けてできる準備や当日のお手伝い、お渡しする香典の金額、そして葬儀当日に着用する服装について解説します。
身内葬でのマナーを知ることで、故人を偲びつつ、適切な形でお別れができることでしょう。
葬儀の準備で親族が手伝いできること
葬儀の準備は喪主を中心に行われます。喪主は故人との関わりが最も深い方が担当するのが一般的です。親族の代表者として、葬儀の主宰者として責任を持ちます。
葬儀をしていくうえで、会計や進行、受付などの実務を担当する役割を持つ世話役が必要となります。親族の中から代表者を決め、葬儀を支える手伝いができます。
葬儀の事前準備でしておきたいことの一つに、親族の連絡先リスト作成が挙げられています。葬儀の連絡や案内に必要な連絡先をまとめることで、親族の手伝いとして貢献できます。
葬儀当日に親族がお手伝いできること
儀の当日には、受付や会計、駐車場の管理、買い出しなどの手伝いが必要とされます。
手伝いの内容は、受ける側によって異なりますが、どのような手伝いでも遺族や喪主の負担軽減につながります。
親族であっても自分の役割を明確に把握しておくことが重要であり、自分のできることに集中することが必要です。
また、葬儀においては、手伝いに限らず、故人や遺族に対して心のこもったお悔やみの言葉を伝えることが大切です。
葬儀当日には、遺族に寄り添い、サポートすることが求められます。葬儀当日には、お手伝いをすることで故人や遺族に尽くし、敬意を表することができます。
親族にお渡しする香典の金額
親族にお渡しする香典の金額は、故人との関係性や渡す側の年齢によって異なります。
一般的な相場としては、両親や祖父母など、直系親族の場合は、20代の場合1万円ほどから、30代は1万円~3万円ほど、40代以上は3万円~5万円ほどが相場とされています。
自分の祖父母が亡くなった場合は、1万円から5万円が相場とされています。 また、兄弟姉妹の場合は、20代は3万円~5万円ほど、30代は5万円ほど、40代以上は5万円ほどが相場とされています。
ただし、同居している場合は香典が必要ではないことが多いので、状況に応じて判断する必要があります。
さらに、自分が結婚している場合は、世帯主名の名前で香典を出すか、連名で出すことが一般的です。
身内で葬儀するときの服装
身内で葬儀をするときの服装について、一般的には喪服を着用することがマナーです。喪服には正喪服、準喪服、略喪服の3種類があり、地域や親族間での取り決めによっても異なることがあります。
参列者は、喪主や故人の配偶者など主要な人物が身に着ける正喪服よりも低い格式の準喪服を着用することが一般的で、男性はブラックスーツに白いワイシャツ、黒のネクタイ、女性は黒無地のワンピースやアンサンブルでスカート丈は膝が隠れる程度のものが好まれます。
肌の露出が多いものや、目立つ柄や色のものはマナー違反とされています。
また、冬場はブラックやグレー、ベージュなどの目立ちすぎないカラーのアウターを着用することがおすすめで、靴や小物についても黒や白、グレー、ベージュなど地味な色を選ぶようにしましょう。
ただし、高齢の参列者や遠方からの参列者が多い場合など、親族の合意のもとであれば、平服でも問題ないとされることもあります。
参列者の服装について心配な場合は、年配の親族に相談するのもひとつの方法です。
親族の葬儀についてよくある質問
葬儀の準備で親族が手伝えることは何ですか
親族は、葬儀の準備において、花祭壇の飾り付けや弔問客への接待など、手伝うことができます。また、遺影や遺体の供養台の飾り付けなども手伝えます。
葬儀当日に親族がお手伝いできることは何ですか
親族は、葬儀当日において、棺や遺体を担ぐ役割や、葬儀進行の手配、弔問客への接待など、様々な手伝いをすることができます。ただし、担ぐ人数や手伝う範囲は、家族の意向や人数によって異なります。
身内葬儀における香典の相場はどのくらいですか
身内葬儀においては、香典は贈らなくても構いませんが、お渡しする場合は、5,000円〜20,000円程度が一般的です。ただし、親族以外が参列する場合や、葬儀の規模や地域によっては、相場が異なることもあります。