葬式(葬儀)の打ち合わせ内容と所要時間は?服装と注意点
「葬儀社の打ち合わせで何を話すの?」
「打ち合わせにかかる時間は?」
初日におこなう葬儀社との打ち合わせでは、参列者数や葬式(葬儀)をおこなう日程、祭壇の大きさや香典返しや返礼品のグレード、といったことからどんな葬式(葬儀)プランにするかを決めます。
所要時間は1時間~2時間程度と短いですが、家族が亡くなられたショックで頭が回らず正しい判断ができずに契約してしまう人が多いです。1社だけに相談してしまうと正しい判断ができず、ぼったくり被害にあう可能性があります。
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葬儀の打ち合わせ内容と所要時間
家族が亡くなってからすぐに葬儀社を決める必要があります。
精神的につらい状況のため、葬儀社の打ち合わせに手間をかけたくないと考える人もいるかもしれませんが、葬式(葬儀)の打ち合わせはきちんとおこなわないと葬式(葬儀)をスムーズにおこなえず、余計なストレスを生む可能性があります。
この記事では葬儀社との打ち合わせすべき内容や打ち合わせの所要時間、服装、注意点について解説していきます。
葬式(葬儀)の打ち合わせの所要時間
葬式(葬儀)の打ち合わせにかかる平均時間は1時間から2時間程度です。
ご遺族の方々は、家族が亡くなられたショックで、葬式(葬儀)の決め方や内容を理解することがむずかしい場合があります。しかし、葬儀屋はプロですから、ご遺族が大変な思いをしていることを理解して丁寧にわかりやすく説明してくれるはずです。
葬儀社との打ち合わせの服装は自由
葬儀社との打ち合わせでは、服装の指定はありません。1時間~2時間程度かかるので、快適に過ごせる服装にしましょう。
葬式(葬儀)の日程を決める
まずは、葬式(葬儀)をおこなう日程を決めます。
葬式(葬儀)の日程は六曜といって昔から使われている暦を参考に葬式(葬儀)を行う日を決めます。友引の日は葬儀社や火葬場が休業していることがほとんどなので、友引の日を除いた日に葬式(葬儀)をおこなうことになります。
六曜以外に、火葬場の空き状況、斎場(式場)の空き状況、依頼するお坊さんの都合を確認して葬式(葬儀)をおこなう日を決めます。
葬式(葬儀)をおこなう斎場(式場)を決める
葬式(葬儀)の日程と同時に通夜式や葬儀式、告別式をおこなう斎場(式場)を決めます。斎場(式場)には自治体が運営する公営斎場(式場)や葬儀社が運営する民営斎場(式場)があります。
自治体が運営する公営斎場(式場)の方が設備利用費を安く抑えることができますが、会場の広さや会場の設備が充実していないことがあります。
葬儀社が運営する民営斎場(式場)は設備利用費が高くなりがちですが、人数にあわせて広い会場を使うことができたり、設備が綺麗で充実していることが多いです。
参列してもらう人がご高齢であったり、足が不自由だったりするときは設備が整っている斎場(式場)の方がみんなが過ごしやすく気持ちよく故人を送りだすことができます。
喪主を決める
葬式(葬儀)の日程や葬式(葬儀)をおこなう斎場(式場)を決めたら、喪主と葬式(葬儀)のやり方を決めていきます。
喪主の役割と決め方
喪主は、葬儀社への連絡や通夜式・通夜振る舞い・告別式・火葬式・精進落としでの参列者へのお礼の挨拶、法要の手配準備を責任をもっておこないます。また、葬儀費用の支払いも原則的に喪主がおこないます。
遺言書で指名があれば、氏名のあった人が喪主をおこないます。しかし、遺言書がなかったり、指定がなかったりしたときは、配偶者、子供、両親、兄弟姉妹が喪主をつとめます。
葬式に呼ぶ人数を決める
葬式に誰を呼ぶのか、何人になるかを決めます。
最初に呼ぶ人数を決めておくことでこの後の葬式(葬儀)のやり方も決めやすくなります。
葬式(葬儀)のやり方 | 参列者数の目安 |
---|---|
一般葬 | 50名以上 |
家族葬 | 10名~50名 |
一日葬 | 10名~30名 |
直葬 | 親族のみ |
葬式(葬儀)のやり方を決める
葬式は故人の社会的地位や知人、友人との関係などをふまえて、家族で十分に話し合って決めることが大切です。また、葬式のやり方によっては先祖の墓を管理してもらっている菩提寺とトラブルに発展するケースも珍しくありません。家族だけで考えがかたよってしまわないように、葬儀社と菩提寺にも相談することが望まれます。
一般葬
親族、故人が所属していた会社や団体の関係者、友人、近所の顔見知りなどが参列する、最も一般的な供養方法です。そのため、かなりの人数が集まります。
家族葬
原則的に亡くなった方の親族と親しかった友人のみが参列する、一般葬よりも親密な葬式(葬儀)です。そのため、遺族は大切な人との別れをより静かに迎えることができます。また、規模が限定されているため、一般葬に比べて経済的な負担が少ないというメリットもあります。
一日葬
通夜式を行わず、葬儀式と告別式を1日で済ませる現代的な方法であるため、費用も時間も少なくて済みます。最近では一日葬を選ぶ人が増えています。
直葬
直葬は亡くなられてから通夜式や葬儀式・告別式をおこなわず、火葬だけおこなうので、火葬式とも呼ばれます。出席者は最小限で、葬式(葬儀)にともなう経済的負担を軽減したい方に適しています。
祭壇や棺のグレードを決める
祭壇
葬式(葬儀)のやり方が決まると用意すべき祭壇のサイズや棺の種類を決めやすくなります。
祭壇には白木祭壇やモダン祭壇、生花祭壇といった種類があります。葬式(葬儀)をおこなう宗派やつくりたい雰囲気に合わせて選びましょう。大きい祭壇や飾る生花の数が増えるほど費用は高くなります。
棺
棺は遺体を収納する箱になります。
安いもので5万円、高いもので30万円以上になります。一番安い棺を選ぶ方が多いですが、故人の社会的地位が高かったり、参列予定者数が多かったりするときはより華やかな棺を用意することがあります。
お坊さんの手配先を決める
原則的に葬式(葬儀)で読経してもらうお坊さんは、葬儀社ではなく親族で菩提寺にお願いします。しかし、菩提寺のお坊さんが遠方へ転勤していたり、そもそも菩提寺の所在がわからなかったりなど、手配が困難な場合も多いようです。
もし手配できないときは葬式(葬儀)を担当する葬儀社に連絡し、どうしたらよいか相談することをおすすめします。相談するときは、故人や遺族がどのような宗教・宗派を信仰されているのかを事前に確認する必要があります。
お坊さんにはお布施やお車代などがかかる
お坊さんを手配すると読経料や戒名料といったお布施や交通費、食事代がかかります。お布施には決まりがないですが、全国平均で40万円程度します。
見積もり内容や支払い方法を決める
葬式(葬儀)の日程、おこなう斎場(式場)、葬式(葬儀)のやり方、参列者数、祭壇や棺のグレードが決まったら、参列者数に合わせて通夜振る舞いや精進落としで準備する食事の数、香典返しの数を決めて見積もりを葬儀社に出してもらいます。
見積もりを出してもらうときは、支払い時に見積もりと金額が大きくちがったというトラブルを避けるためにも、見積り額にが変わることがあるのか、変わる場合、どれだけ変わるのか、何が変わるのかを確認しておいた方がよいです。
あわせて支払い方法についても確認が必要です。原則的に葬式(葬儀)が終わってから1週間以内を目安に葬儀社へ支払いをおこないますが、一括なのか、分割なのか、カード払いなのかを確認しておきましょう。
見積もりの段階では葬儀社に決定する必要はないので、最低でももう1社見積もりをもらって比較検討したほうがよいです。
葬式(葬儀)の流れ
亡くなられてから葬式(葬儀)が終わるまでの流れを説明します。
臨終
最近では病院や施設で亡くなる方が80%と言われています。病院や施設で亡くなったときはその日中に自宅か安置できる施設へ搬送するように求められます。
ご遺体の搬送と葬儀社への連絡
ご遺体を搬送する前に医師から死亡診断書を受け取ります。死亡診断書は役所の手続きや保険金の受け取り、契約しているサービスの名義変更などに多く使用します。したがって受け取ったらコピーを5枚~10枚ほどとっておきましょう。
ご遺体の搬送は原則的に葬儀社が手配する寝台車でおこないます。搬送してくれた葬儀社に決めなければならないルールはありません。搬送だけおこない、葬式(葬儀)は自分で選んだところにお願いすることができます。
葬儀社との打ち合わせ
家族が亡くなられてからすぐに葬儀社を決めないとご遺体の安置代(ドライアイス代や安置室代)が1日ごとにかかります。電話で2社以上の葬儀社へ連絡し見積もりをとったあとに、葬式(葬儀)に呼ぶ人数ややり方、祭壇などの大きさといった詳細を打ち合わせて最終的な見積もりをとって葬儀社を決定します。
通夜式
ご遺体を納棺して、その日の夕方6時ごろから通夜式をおこないます。
お坊さんによる読経がおこなわれ、遺族と参列者が焼香して通夜式は終了となります。
通夜式が終わった後は通夜振る舞いという会食をおこないます。
葬儀式と告別式
葬儀式と告別式は日中におこなわれます。
火葬時間に合わせて開始時間がかわるので早朝からおこなわれることもあります。
お坊さんによる読経が行われる葬儀式をおこなった後すぐに参列者による弔辞やお別れの言葉をかけあう告別式がおこなわれます。
告別式が終わった後は火葬場へ向かうため出棺の儀がおこなわれます。
火葬と初七日法要(繰上げ法要)
火葬場には喪主が参加をお願いした人だけが集まります。
火葬にかかる時間は1時間~2時間程度で終わるまで待合室で待機します。火葬が終わった後はご遺骨を骨壺に収める「お骨上げ」をおこない、葬式が終了します。
繰上げ法要といって本来、故人が亡くなってから7日目におこなう初七日法要を火葬した当日におこなうときは、所定の会場や自宅、菩提寺に移動します。
初七日法要が終わったら残った人とお坊さんを招いて精進落としという会食をおこないます。お坊さんが会食に参加しないときは食事代を渡します。
葬儀費用の清算
葬式(葬儀)が終わった1週間以内に葬儀社から請求書が届くので清算をおこないます。また、お坊さんに布施を渡します。