葬儀で使われる樒(しきみ)の使われ方と榊との違いも解説
葬儀で飾りとして使われる樒(しきみ)を使う時には注意が必要です。板樒や紙樒があります。樒は木工屋や葬儀屋で購入できます。樒と榊(さかき)は似ていますが、榊は樒より小さく、お供えする場所が違うので注意が必要です。
葬儀の時に使われる樒(しきみ)とは?
樒は、葬儀会場に飾られる花のことで、生の木を用いた背の高い、葉だけを使って作られています。樒には独特の香りがあります。
樒(しきみ)の代わりで使用される紙樒(かみしきみ)や板樒(いたしきみ)
葬儀のときに寺の門前や葬儀会場の入口に飾る門樒を省略して、参列者の受付で金額を支払うことで、紙もしくは、板に墨で名前と所属を書いて、それを葬儀会場の入り口付近に掲示してもらうことです。東大阪地方を中心におこなわれております。
名前と所属を板に書くなら板樒、紙に書くなら紙樒といいます。
樒(しきみ)が葬儀で使われる意味
樒は、「葬送」や「永遠」などの意味を持っています。葬儀は、死者を送り出す儀式であり、「永遠の平安」を祈る場です。そのため、「永遠」を意味する花を使うことで、故人に対して、安らかに眠ってほしいという気持ちを表すことができます。
樒は、和風の装飾にぴったりで、美しい見た目が特徴です。美しい花を使うことで、故人に対する敬意や感謝の気持ちを表すことができます。
樒を扱う際の注意点
手を清潔にしてから取り扱うこと
汚れや皮脂などが付着していると、樒が傷んでしまう可能性があります。
乾燥した場所で保管すること
樒は湿気に弱いため、乾燥した場所で保管しましょう。湿気が多いと、腐ってしまう可能性があります。
火気の厳しい場所では使用しないこと
樒は燃えやすいので、火気の厳しい場所では使用しないようにしましょう。髪の毛や服などが火災の原因にならないよう注意しましょう。
樒(しきみ)の入手方法と飾り方
樒(しきみ)の入手方法
自然から採取することはできますが、自然保護区域内での採取や、特定の種類を採取する場合は許可が必要な場合があります。
樒は、植物園やガーデニングショップなどで購入することで入手できます。購入する際には、樒の種類や大きさ、本物そっくりな造花ではないか確認しましょう。樒は季節によって手に入れるのが難しい場合があります。
関東より北の地域では需要が低いため、常にお店にあるとは限りません。事前にお店に確認しましょう。
樒飾り方
仏壇に供える場合
樒を仏壇に供える際は、清掃したあとに花瓶に水を張って樒を入れて、仏壇の左右に供えましょう。
浄土真宗は、、樒は花ではなくて水の代わりにお供えします。華瓶(けびょう)という花立ての形をした仏具に水を張って樒を入れましょう。
枕飾りに使う場合
故人を自宅で安置するときは、枝の1本だけを花瓶に入れて枕飾りにしましょう。
樒と榊の違い
榊は、「さかき」と呼ばれて、神事や祭りに使用されることが多いつばき科の常緑広葉樹です。その一方で、樒は「しきみ」または「しきび」とも呼ばれ、仏事や祭りに使用されることが多いモクレン科の常緑広葉樹です。どちらも広葉樹ですが、榊は葉が丸く、光沢があります。対して、樒は葉が細く長く、光沢はありません。
樒(しきみ)についてよくある質問
樒(しきみ)が葬儀で使われる意味について教えてください
樒は、「葬送」や「永遠」などの意味を持っています。葬儀は、死者を送り出す儀式であり、「永遠の平安」を祈る場です。そのため、「永遠」を意味する花を使うことで、故人に対して、安らかに眠ってほしいという気持ちを表すことができます。
樒(しきみ)の入手方法について教えてください
自然から採取することはできますが、自然保護区域内での採取や、特定の種類を採取する場合は許可が必要な場合があります。樒は、植物園やガーデニングショップなどで購入することで入手できます。
樒と榊の違いについて教えてください
榊は、「さかき」と呼ばれて、神事や祭りに使用されることが多いつばき科の常緑広葉樹です。その一方で、樒は「しきみ」または「しきび」とも呼ばれ、仏事や祭りに使用されることが多いモクレン科の常緑広葉樹です。